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匪賊の斬首を「南京大虐殺の被害者」に仕立て上げた朝日

さて、前回、朴慶植の『朝鮮人強制連行の記録』(1965年)の巻頭に掲載された下のような残酷写真を紹介したわけだが、

今日ではむしろ「南京大虐殺の被害者の写真」として流通している。私が以前見た日本軍の侵略をテーマとした中国出版社の写真集(題名は失念)でもそうだった(なぜか「鉄嶺ニテ銃殺セル馬賊ノ首」のタイトルもそのまま掲載といういい加減さ)。

つまり、同じ写真を指して、朝鮮大学の朴慶植は「朝鮮人犠牲者」と言い、中国は「中国人犠牲者」と言っている。共通しているのは犯人が日本軍である点だ。

実は、中国で広まった原因の一つとして、朝日新聞の報道が考えられる。

1984年8月4日又5日(地域によって差がある)、朝日新聞は上の写真を「南京大虐殺時の写真」として大きく報じた。当時、南京に入城した上等兵の日記と共に、3枚の残虐写真が見つかったという経緯である。記事は「日本側からの証言、証拠が極端に少ない事件だけに、事件を物語る歴史的資料になる」というふうに記している。

中国人は、人民日報は信じないが、日本の新聞に書かれたことなら事実だろうと考える。かくして、この“証拠写真”は中国で拡散し、今ではおそらく何億人という中国人が南京大虐殺時のものと信じ込んでいる。

いや、それどころか、今やネットを通して世界中に同虐殺の写真として拡散した。

ちなみに、当記事は南京での虐殺の有無を争点にするものではない。

一言だけ言っておくと、私は南京での虐殺が皆無だったと短絡する立場ではない。

しかし、明らかな誤報によって必要以上に傷つけられるのもご免被りたいのが正直な気持ちだ。それが本当に誤報なのか、意図的なのかはともかくとして。



小さな「おわび」を出して後は知らん振りの朝日新聞

ところで、報道後、記事で名指しされた二十三連隊の元兵士たちが猛抗議して、少なくとも写真に関しては、朝日新聞側がお詫びし、撤回している。

その辺りの経緯を綴っているのが、下のサイトであり、参照していただきたい。

「ニセ生首写真で“南京大虐殺”ねつ造」

追求に関しては、田中正明氏と世界日報社も活躍したようだ。

まあ、どっちも微妙な方々なのだが(笑)、「この件に関しては」よくやってくれたと私も感謝している。

これは「電脳日本の歴史研究会」氏のサイトにある記事である。

このサイトによると、元々、次のような記事だった。

で、抗議を受けた朝日新聞は1986年1月22日(水)になって「おわび」を出した。

下にあるように、日記に関しては現存するものであるとし、写真に関しては「南京事件当時のものではないことがわかりました」と、明確に認めている。

朝日新聞はほんの数年前に、慰安婦狩りをしたという吉田証言がフェイクだと認めて「おわび」したが、実は30年前にも同じような過ちをすでにやっていたのだ。

よって、現在の縮刷版では写真のみを撤回し、以下のようになっている。

ちょっと分かりにくいが、私がいかにも朝日らしいと思ったのは、中国での残虐行為を悔いる元憲兵の記事(赤枠)と、出所不明の写真を載せた記事(青枠)とを、わざわざ並べていることだ。元憲兵のほうは、顔出し・実名であり、疑うべくもない。

対して、変な残虐写真を載せたほうは、元上等兵というだけの匿名で、しかも記事掲載時点ですでに十年も前に亡くなっており、「農家から見つかった」という話になっている。

そして、写真は撤回したが、

生前家族に「南京虐殺の際の写真」とひそかに語っていたという。

という記述はそのままである。

どうも朝日自身が信憑性の低さを自覚していて、そのためにわざわざ信憑性の高い記事を隣に持ってきて抱き合わせるような真似をしたのではないかとも考えられる。

当初掲載の写真の信憑性を少しでも高める意図だったのかもしれない。

こういう残虐写真でセンセーショナルに視覚に訴える手法は、世間一般には有効である。しかし、そういうのは報道というよりはプロパガンダの手法である。

いずれにしても、朝日は小さな「おわび」を出して“おしまい”にしたが、この生首写真が中国をはじめ世界中に「南京大虐殺における日本軍の残虐行為」として広まってしまった件については、どう責任を取ってくれるのかという話である。

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