みなさん、こんにちわ。
先の東京都知事選を見て、急に思い出したことがあったので報告する。
選挙結果は、フタを開けれてみれば、現職の小池百合子氏の圧勝。
得票366万以上で、ほぼ6割を制し、2位以下が束になってもかなわないほどの「女帝無双」ぶりを見せつけた。有権者の大半は無難な選択をしたようだ。
選挙前は、元日本弁護士連合会会長で人徳も厚いと言われる宇都宮健児氏と、革命児イメージのれいわ代表の山本太郎氏の両名が立ったため、左派からは「左派票が割れてしまう」との懸念がしきりと囁かれていたが、まったく無用の心配であった。
思うに、直前数か月間の「コロナ対策」で、小池百合子氏は安倍総理の存在がかすむほどメディアに露出していた。しかも、その間、彼女は、かつての「希望の党」――もはや誰も覚えていない――の時のような失言ミスを犯さなかった。
大衆心理は何より「安心」「安定」を求める。組織票はもとより、直前の状況が功を奏し、多くの有権者が「彼女に任せておけばとりあえず安心」と思ったのではないか。
落選組における最大の勝者は桜井誠氏
ところで、4位の小野氏までは「まあこんなものかな」という印象だが、多くの人が「おや?」と思うことがあったとすれば、桜井誠氏が立花孝志氏を上回ったことだろう。
立花孝志氏は仮にも国政政党の代表で一時期国会議員でもあった人物。
対して、桜井誠氏は、今回の都知事選においても、「泡沫候補」としてメディアがほとんど報じなかった人物である。否、泡沫視以上に「意図的無視」だろう。
つまり、彼は、まったくの草の根パワーだけで、立花孝志氏を超えた。
しかも、前回は得票10万票だが、今回は18万票であり、また、切り札の街宣を抑えられた逆風下での結果でもある。
今回の落選は、山本太郎氏と立花孝志氏にとっては政治的痛手だが、桜井誠氏は5位につけて全国的に報じられただけでも大きな政治的得点である。
とくに、全国のジジババ層(失礼)は思っただろう。
「誰だ、この桜井誠というのは?」と。
実は、それが全国的知名度を獲得する上での「第一歩」なのである。
そして、メディアはこれまで、とにかく彼が全国的知名度を獲得しないよう、気を配ってきた。だから彼の顔も名前も露出しないよう、いわば「隠し通し」てきた。
だが、今回、立花孝志氏よりも上に立ったことで、隠しきれなくなった。
桜井誠氏と日本第一党の「下克上」は、今まさに始まったのである。
これから世界も日本もますます混迷の度を深めることは、皆さんも予感されていると思う。私自身は2018年から「大戦後秩序」が崩壊する「過渡期」に入っており、この混乱は「新秩序」が確立するまで続くと、前々から何十回も言ってきた。
こういう疾風怒濤の時代にあっては、エキセントリックな政治勢力が躍進するのは避けられない。以前に、「反安倍の連中は物事の本質が何も分かっていないようだが、安倍の次に来るのは、本物の極右か、時限独裁かで、すぐに安倍時代を懐かしむことになるぞ」という意味のことを書いたが、来年からはそうなっていく可能性もある。
ともあれ、これから与党が内部崩壊を始め、かといって野党も無能のままだと、桜井誠氏と日本第一党はますます躍進していくだろうと思う。
小さな読書会にやって来た桜井誠氏
さて、長々と前置きしたが、本題である。
十年前、いや、十数年前の話だったか・・・。
当時、私の知り合いのSさんが、月に一度の“読書会”を主催していた。
で、「是非とも参加してくれ」と言われて、私も付き合いで参加していた。
この会では、しばしばゲストを呼んで、講演を開いていた。といっても、集まるのは小さな公民館の部屋がいっぱいになる程度の、十数名から数十名くらいである。
ちなみに、私もいつか演者として話してくれと言われていたが、Sさんはめんどくさくなったのか次第に会を開かなくなり、いつの間にか自然消滅してしまった(笑)。
それはともかく、当時、Sさんは桜井誠氏と知り合いだったので、ある時、講演に彼を呼んだ。その時の桜井氏は、たしか、例の『在日特権を許さない市民の会』を立ち上げて数年たった頃だった。ユーチューブで彼の動画が出回り始めた頃である。
たしか渋谷の会場だったと思う。
私はなぜか講演の30分以上前に着いてしまった。で、廊下から予定の部屋を見ると、暗かったので、「自分が一番乗りか」と思って、勝手に入った。
すると、暗がりの中、演壇席のところに、一人の男がポツンと座っていたのである。
当日ゲストの桜井誠氏であった。
「人を呼んでおいて、Sさんがまだ来てないんだよ、まったく」
と彼はぼやいていた(笑)。
「しょうがないですね、Sさんは」
とか、私も返した記憶がある。
私と桜井氏は、初対面だったので挨拶して、それから仕方がないので、私と桜井氏で事務用長テーブルとパイプ椅子を動かして会場をセッティングした。

その時に交換した名刺。今回探し回って出てきた。昔のものなので、このまま載せても大丈夫だろうと思う。
終えたころに、主催のSさんが「いやあ、遅くなって、ごめんごめん」と、笑顔で申し訳なさそうにしつつ、入ってきた。
桜井氏はSさんに向かって、例の、眼鏡を手の甲で上げる動作をしながら、
「まったく、ゲストに会場を準備させる人がどこの世界にありますか!」と言った。
呆れて、怒って見せてはいるが、それは友情のこもった、冗談めいたニュアンスであり、私とSさんがつられて笑うほどだった。
それから続々と数十人がやって来て、たちまち会場が埋まって、桜井氏の独演会が2時間ほど続いたと思う。
それが終わった後、渋谷のどこかの居酒屋で、7、8名で飲み会をした。
正直、その時の話は全然覚えていない。私的には、桜井氏とサシで話すことができればよかったと思っているが、人数がいると、やはり意味のない雑談で希釈されてしまう。
その飲み会が終わって、また街に出た時だった。
まったくふいの、超自然的な直感から、私は桜井氏に対して、
「君は歴史に名を残すだろう」と言った。
私にはしばしばこういうインスピレーションが突然来ることがある。
そういうケースでは、まったく価値中立的で、肯定的な意味も、否定的な意味もまったくない。あくまで純粋な事実として、そうなるという意味である。
その時の彼の表情から、私の言葉が深く刺さったことは間違いない。
で、無責任なもので、私のほうはこの時の経験を、ずっと忘れていたのである。
今回の都知事選が終わって、また突然、思い出したのだ。
そして今また、思い出したことがあった。
それは、その時の、別れの際である。
桜井氏は、渋谷の駅前で、「じゃあ」と軽く手を挙げると、地下鉄の入り口へと歩いていった。私は彼の背中を見て、「孤独」とか「孤高」を強く感じたのである。
YouTubeチャンネルを開設したのでご報告
さて。
オカルティスト目線でいうと、都知事選を落選した候補は幸いである。
なぜなら、今期の都知事ポストは、戦後稀に見る「大貧乏クジ」だからである。
来年2021年、日本は大変なことになる。
これはもう、前々から私には承知のことである。
真の政治家なら、むしろやりがいを感じて真価を発揮してくれるだろうが、小池氏にはそのようなリーダーシップは期待できないので、東京は制御不能に陥る。
今年、都の人口は1400万人に達したという。正気の沙汰ではない。
私はできるだけ早く移住するように忠告したい。とくに沿岸地域の人々。
そもそも東京は日本の首都ではなくなる。
もっと本腰を入れて警告しなければと思っている。
そこでユーチューブちゃんねるを開設することにした。
https://www.youtube.com/channel/UCCm4K5xnN6Ss5cO0hEC0_tQ/
年内に50~100本の動画をアップする予定。
ま、50本以上は確実。
だから迷わずチャンネル登録していただいても大丈夫です。
どうせタダだから見なきゃ損である。
現時点でファイル3までアップしたが、今後、続々とアップの予定!
乞うご期待!
なんか、前に比べて「これから」を断言することが多いような気がするんですが、いままでは2020年代前半って、言っていたのに2021年と言いきってるし。