すでに話題になり急速に拡散しているようですが、蓮舫氏の国籍問題に関して新たな情報というか、決定打が出て来た模様です。
このスクープは「しまリアル」さんが5月11日以降に順次投稿されたものです。
以下の画像もすべて「しまリアル」さんのものです。
「しまリアル」さんがたまたま食堂に置いてあった古い雑誌を手に取りました。
あとから確認したところ、雑誌名は「ジョイフル 1995年8月号」。版元は近畿日本ツーリスト(株)出版部。旅行会社が出している旅案内ですね。
この旅行誌の中に「JOYFUL TALK」なる対談コーナーがありました。
8月号でインタビューに応じていたのは、当時タレントだった蓮舫氏。
内容を読んで、「しまリアル」さんは仰天してしまい、ツイートに至りました。
台湾人と日本人の2つの血が流れ、国籍の変更を経験した蓮舫さん。本当に帰化したことに後悔はないのだろうか? 短い沈黙の後で、こんな答えが戻ってきた。
「今、日本人でいるのは、それが都合がいいからです。日本のパスポートは、あくまで外国に行きやすいからというだけのもの。私には、それ以上の意味はありません。いつのことになるかわかりませんが、いずれ台湾籍に戻そうと思っています」
とまあ、蓮舫氏はたいへん率直に本音を語っています。
以上、「しまリアル」さんのスクープでした。
中国に入国する際の台湾人の悲哀を味わわなくてすんだ蓮舫
たしかに、旅行一つにしても、日本のパスポートと台湾のそれでは、利便性に雲泥の差がある。周囲の台湾系の人たちからその不便を聞かされ、かつタレントとして海外旅行に行く機会の多かった彼女。そのことを痛感させられる日々だったに違いない。
私はこの旅行誌の1995年8月という時期に着目した。
蓮舫氏は、1995年から1997年にかけて、「国語や中国の文化、政治経済を勉強」するために北京大学漢語中心(対外漢語教育学院)に留学している。生まれてはじめて、本格的に中国人としてのアイデンティティを確認しに行く意味もあったはずだ。
ただし、あちらは入学時期が9月。
その直前に「ジョイフル」誌のインタビューを受けた格好になっている。
ちょっとググってみたが、台湾人だと、中国本土に行くためには、中華民国(台湾)旅券のほかに「台湾居民来往大陸通行証」も必要らしい。中国公安部発行である。
周知の通り、毛沢東の中華人民共和国は、一つの中国の原則から、台湾国民政府を未承認。だから、中華民国(台湾)旅券の代わりになる通行証が必要になるわけだ。
当然、台湾人の中にはこれを屈辱と感じる人もいるらしい。
むろん、蓮舫氏には「大陸通行証」は不要だ。インタビューを受けた時期は、日本のパスポートの利便性を改めて痛感した(であろう)時期と一致している。
そんな背景もあって、本音がポロッと出てしまったのかもしれない。
パスポートは普段忘れている気持ちを思い起こさせてくれる
しかし、「あくまで外国に行きやすいからというだけのもの。私には、それ以上の意味はありません。」という発言は、本音にしても、あまりに酷すぎやしないだろうか。
というのも、日本人側の気持ちをまったく考えていない。
私もそうだが、海外にあっては、あの紅いパスポートに対して、日本という祖国・日本人というアイデンティティを投影している人も多い。
それに、ある国のパスポートの国際的な信頼度は、その国の人々の長年にわたる努力の結果に他ならない。日本の場合は1世紀半にわたる対外信用の蓄積がある。
その尺度として「ビザなし渡航可能国数」の比較がある。2018年の最新の順位では、180カ国の日本とシンガポールが世界一。2位のドイツは179カ国。
先人たちの血の滲むような努力のおかげである。
その蓄積の結果として、日本のパスポートには世界一の信用力がある。
それにタダ乗りする目的しかない蓮舫氏には「外国に行きやすいからというだけ」の意味しかないようだが、私たちにはそれ以上の意味がある。
なぜなら、あの国際身分証は、自分が日本という国の一員である自覚と一体感、ひいては祖国への愛と誇りを、改めて思い起こさせてくれるからである。