みなさん、こんにちは。
なんか、世界が、世の中が、騒然として、壊れてきましたね。
中国は、武漢でのパンデミックを鎮圧したと思ったら、また香港デモが再燃し、今では大雨で三峡ダムが決壊寸前とも言われている。
アメリカは新型コロナウイルスでボロボロの上、半ば内乱。しかも、中国の責任だ、中国に怒っているぞと言い、香港やウイグル問題で対立している。
しかし、中国は香港をついに制圧してしまった。
内に目を転じてみれば、都知事選などを見ても分かりますが、明らかに末期症状です。
候補者はバラ巻きばかり公約するか、変なパフォーマーか。
国政もそうですが、かつてないスピードで衆愚化しつつある。
政治には、もう何も期待できません。
人心もおかしくなってきた。最近は異様な「ミーイズム人間」が多い。
ミーイズムとは、自分のことばかり、自分だけの世界に閉じこもる、みたいな生き方。
そういう意味で、サヨクとかウヨクとかは、まだ外の社会に向かって関心が開かれているだけマシかもしれません。しかし、一方で、アメリカを見ても分かりますが、政治的立場の違いによる「憎悪」は、かつてなく先鋭化しているのも事実です。
また、今問題になっていますが、狂ったように誹謗中傷する輩が絶えない。
自分と少し意見が違うだけで、発狂して、相手を叩く。こういう連中が、次々と特定個人に集中砲火を浴びせ、死に追いやる殺伐とした世の中になった。
今はまさに新約聖書で予言されていた通りの状況と言えます。
「終わりの時には困難な時期が来ることを悟りなさい。そのとき、人々は自分自身を愛し、金銭を愛し、ほらを吹き、高慢になり、神をあざけり、両親に従わず、恩を知らず、神を畏れなくなります。また、情けを知らず、和解せず、中傷し、節度がなく、残忍になり、善を好まず、人を裏切り、軽率になり、思い上がり、神よりも快楽を愛し、信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります。」
(テモテへの手紙二03・1~5)
看過できないスピ系詐欺の急増とその手口
一つの時代が終わる時が来たのです。
ところで、ユーチューブを見ればわかりますが、反対の「愛」とか「癒し」とか「和解」の方向を見ると、これまた、おかしなことになっている。
スピリチュアル系の詐欺がかつてない勢いで増えています。
具体的には、チャネリングだの、アセンションだの、ですね。
プレアデスだの、銀河連合だのと交信しているらしい。
私はそういう者を、90年代にも、2012年前にも、じかに見てきたが、金儲け目当ての詐欺か、それとも精神面に問題があるか、ほぼどちらかです。
ところが、何十万もの信者が群がっている。コメント欄を見ていると、まさに群盲。
この程度の真贋すら見分けられないのかと、呆れるよりも、空恐ろしい。
かのインドのヴェーダ哲学によると、現代は「カリ・ユガ」期という。
それは悪が支配的な時代、真の霊性が嘲笑される時代です。
今スピリチュアルにのめりこんでいる人の大半は、新約聖書、ギーター、スッタニパータといった、昔からある英知には一切触れようとしない。
代わりに、チャネリングやアセンションに飛びつく。
彼らはそれが何か新しい、新鮮なものであるかのように錯覚している。
実際には、霊的真理は時空を完全に超越しているため、永遠に古くなりません。
イエスの教えも、ブッダの教えも、クリシュナの教えも、決して色褪せません。
地球から10億光年離れた惑星の人々にとっても、また銀河の反対側の10億年前や10億年後の知的生命にとっても、時空超越者の神から来た英知は、永遠に真理であり続けます。真の霊的知識とは、そういうものなのです。
「新しく登場したと見せかけるスピ系の教え」には、例外なく、ある特徴があります。
それは「部分的真理」に、悪質なプロパガンダを抱き合わせるという手法です。
真理は正しく、美しい。人々はそれを聴いて、当然のように共感する。ところが厄介なことに、その部分的真理に共感するあまり、全部が正しいと信じ込んでしまう。
銀河連合だとか、プレアデスだとか、シリウスだとか、多次元宇宙の高等神霊だとか、そういうまったくの嘘の部分まで事実だと思ってしまう。
彼らのもう一つの特徴は、人々に対して、「霊的に選ばれる」と「選ばれない」とか、「目覚めた人」と「そうでない人」とか、選民意識にアピールすることです。
「私の言葉を理解し信じる人は霊的に選ばれた人だ」などと優越感をくすぐる。
また、「選ばれない人はこれから淘汰される」などと恐怖心を植え付ける。中には、これから“目覚めない人”は「魂ごと消される」などと言う者もいる。
こうやって、「自分が選ばれる側にならなければ」という人々のエゴ・強迫観念を喚起する。鵜呑みにする者には「選ばれた霊的エリート」としての優越感を与える。
これが昔からあるカルトやセミナー詐欺の典型的手法です。
今、跋扈しているスピ系情報から、部分的真理のみを注意深く抽出できない人、又その他の余計なプロパガンダまで信じ込んでしまう人は、破滅へと向かっています。
神様が「多」になりたいと思った、だから人間が生まれ、この世界が生まれた
すべての人は、例外なく、神の分身です。
よって、誰かが選ばれて、誰かが選ばれないとか、そういうことは起こりえないのです。それは言ったように人々のエゴに訴えかけて利用するためのプロパガンダです。そして古典的な宗教もまた為政者が教勢のためにそれを利用し、争乱を生み出してきました。
人類の最も古い文明を引き継ぐ古代バーラタの英知は、唯一の意識(神)が「多」になって戯れたいと想ったことから、この世界が始まったと説明しています。
だから、虚空の中に、見られるもの(世界)と、見るもの(生命)を創造し、たったこの二つの性質が森羅万象を生む仕掛けを作ったのです。
しかも、万能のままでは遊びにならないから、わざわざ自らを「無知」で覆った。
本当は、唯一の神が私たち人間という「万人」になった・・・この根本認識が、それこそ万人に定着するまで、今の世界の争乱と社会の悲哀は続くでしょう。
実用的・テクニック的なこと――つまり政治――は、いくらやったところで、世の中が良くなることはありますが、人間社会に真の変革をもたらすことはありません。
一見、世の現実とは無関係に思える真理が、本当は世界を変える鍵なのです。
これから世界は狂気の度を増していきますが、この真理に確固と立脚さえしていれば、最終的にはいかなる困難ですら「ゲーム」として乗り越えることができるはずです。