以下は「幸福の科学」がつい先日公開した動画ですが、貴重な情報が多い。
(【独占スクープ!】元北朝鮮兵器開発者が激白!「核ミサイルはもう完成している!」【ザ・ファクト】)
このように、動画では、元開発者の口から、
- 潜水艦は二隻あり、一隻から4発のSLBMを撃てる
- 対日攻撃の第一の目標は沖縄である
- 原発・ガス施設なども攻撃の対象
- 先日噴射テストした機体は80トン級の新エンジンを4基まとめている
などの貴重な情報が次々と飛び出します。こういった情報自体の価値は、「幸福の科学」の政治的宗教的な主張とは切り離して評価しなければなりません。
おそらく、防衛省は承知でしょうが、それを動かす側の政治家で知っている人がどれほどいるでしょうか。相手の手の内を知らずして、対策は立てられません。
沖縄と神奈川の米軍基地が危ない理由
それはともかく、やっぱり北朝鮮は、戦争になったら在日米軍基地に向けて核ミサイルを撃つ気だなと、改めて確信させてくれます。
事実、北朝鮮は、今年3月6日の弾道ミサイル4発同時発射実験について、「有事に在日米軍基地を攻撃目標とするもの」と公式声明しています。
沖縄には日本最大級の米軍基地とその関連施設があるので、軍事戦略上も当然のことと思われます。しかも、軍事戦略とは関係なく、「死を覚悟した独裁者が最後に復讐の対象とするのは誰か」という観点から推測してみても、やはり沖縄だろうと思われます。というのも、米軍人とその家族がもっとも多く住む地域だからです。
大雑把に言うと、米軍関係者人口は、1位の沖縄県が約5万人、2位の神奈川県がその半分ほどです。これがそのまま北朝鮮に「狙われる順位」でもある。
私自身は、前々から申し上げている通り、軍事戦略上というより、断末魔の金正恩が「少しでも敵を道連れにしてやろう」と考えて核兵器を使用する可能性が高いと予想しています。「自国が滅びることが分かっていて撃つはずがない」というのは私たちの勝手な願望でしかありません。だいたい「自分=国家」だから“独裁者”なわけでしょう。ならば、自分が死ぬ時には朝鮮が焦土になっても構わないと考えても不思議ではない。
ともあれ、そういう二重の意味で、沖縄・神奈川は被攻撃リスクが高い。
今の私たちにとって「最悪」とは?
福島第一原発事故の最大の教訓は何か? 「事前に最悪のケースを想定して、それに備え、又防止する措置を講じなければならない」だと思います。
逆に言えば、「そうしなかったから本当に最悪の結果になってしまったのではないか」ということです。大東亜戦争敗戦やバブル経済の崩壊も、その事例に当てはまる気がします。常に少数の人だけが最悪を予期して警鐘を鳴らしていたのに、上層部と全体が問題意識を持つまでに至らず、対策が常に後手に回ったという共通点があります。
すでに指摘されていることですが、日本人には「不吉なことはなるべく考えないようにする」という傾向があります。「ネガティブなことを想像すると、かえって引き寄せてしまう」という迷信というか、土着信仰のごときが、かなり根強くある。
私は安全保障で一番やってはいけないのが「これ」だと思います。だから、今までの逆をやりましょう。あえて私たちにとっての最悪を想定してみましょう。
すると、「近いうちに第二次朝鮮戦争が始まり、日本が巻き込まれ、核ミサイルを撃ち込まれる」という事態がそれに当てはまるのではないでしょうか。
「そんな予測は人騒がせだ」という批判は、相手にしてはいけません。
核ミサイル攻撃を防ぐためにPAC3の強化が必要
では、このような最悪のケースに対して、今の私たちができることは何でしょうか。大きな視点で見れば、もっと以前に戦略レベルでの対応はあったと思います。私も拙いながらも提案させていただいた。
しかし、今となっては、ほとんど戦術レベルの対策に限られてくるようです。おそらく、迎撃ミサイルの配備を強化する以外、有効な手立てはない。
しかも、イージス艦(のSM3:Standard Missile 3)は急に増やせないので、選択肢はどうしても終末期のミサイルを迎撃する「PAC3の配備強化」に限られます。
PAC3とは「Patriot advanced capability-3」の略で、もとは91年の湾岸戦争の時に使われたパトリオット迎撃ミサイルが原型なんですね。イラクのスカッドミサイルの迎撃に当たりましたが、大雑把に言うと半分くらいはミスった。しかし、PAC3はそれを教訓にして大きく改良されたもので、命中率は8、9割くらいあるらしい。
実は、国内の軍事基地には、どこもPAC3部隊が配置されている。写真で見ても分かるように、PAC3は非常にコンパクトな兵器で、設置も容易い。
三沢、横須賀、岩国、佐世保、沖縄といった在日米軍基地だけでなく、市ヶ谷、朝霞、習志野、武山、霞ケ浦などの自衛隊基地にも周到に配備されている。
ですから、北朝鮮の弾道ミサイルが沖縄・神奈川をはじめとする米軍基地や、もしくは自衛隊基地を狙ったとしても、一定の防衛体制は整っている。
ただ、これで万全を期したと評価してよいのか、核ミサイルを本当に防げるのか、私には分かりません。ともあれ現場のプロを信じるほかない。
(*ただ別記事で言ったように、一般市民は、開戦のニュースを聞いたら、又は開戦しそうだと思ったら、念のために基地からは離れたほうがいいでしょう)
エネルギー関連基地の防衛強化が不可欠だ!
しかしながら、ここで冒頭の動画の内容に戻りますが、原発やガス施設なども北朝鮮の攻撃目標だというのです。
もちろん、こういった施設が有事の際のテロ攻撃の対象になることは以前から知られていましたし、警備も強化されている。しかし、どうも「開戦に備えている」レベルにまでは行っていないのではないか。動画の元北朝鮮兵器開発者は、テロだけでなく、弾道ミサイルの標的という意味でも原発やガス施設を挙げているのではないか。
とすると、こういった産業施設にもPAC3を配備したほうがいい。仮に一発のミサイルで「重度の核汚染」や「数千発分の誘爆」を引き起こし、日本の社会や産業に著しいダメージを与えることができるとすれば、ある意味、これほど効率のいい標的はありません。そして有事の敵国が狙わないはずはありません。
すでに日本の原発攻撃を公言している北朝鮮
韓国メディアが2012年に報じたところによると、朝鮮労働党幹部が「ミサイルで日本の原発を攻撃すれば、広島型原爆の320倍の爆発を起こして、日本を地球上から消し去れる」と講演したらしい。これは本当に画策していると見なすべき。
日本には54基の原発があります。しかも、日本海側の新潟には7基の原発を有する柏崎刈羽原子力発電所があり、若狭湾には「もんじゅ」を含めて14基の原発が林立しています。この二地域だけで全国の原発の三分の一以上になります。現在、原発は運転停止中ですが、不幸中の幸いと言えるかもしれません。
その他にも六ヶ所村再処理施設など、核物質を大量に扱う施設もあります。
有事の際には、北朝鮮からのミサイル攻撃と、在日朝鮮人工作員による一斉テロ攻撃が行われるというふうに、「最悪のケース」を想定する必要があります。
石油備蓄基地と天然ガス備蓄基地も危ない!
日本では、民間と政府の双方で石油の備蓄が行われていて、その数は現在12施設あるそうです。見ての通り、一施設に膨大な量が備蓄されている。
むろん、私たちの暮らしを支える貴重な資源であり資産です。
また、液化天然ガス(LNG)の貯蔵を行っている所は、世界最大級の袖ケ浦LNG基地をはじめとして、大小47施設。
これはいわゆる街中や郊外でよく見かける「ガスタンク(ガスホルダー)」ではありません。ガスタンクは全国に何千基とあるようです。
ご覧の通り、備蓄タンクにミサイルを撃ち込まれたりしたら、誘爆に次ぐ誘爆で、大惨事になります。LNGタンクなどは瞬時に大爆発を起して消火すら不能でしょう。
北朝鮮スリーパーはすでに国内に潜伏中
「北朝鮮はこういったエネルギー施設の破壊を必ず目論んでくる」というふうに「最悪のケース」を想定しなければなりません。
原発は一応、テロ攻撃に備えているそうですが、軍隊レベルでいうと、現状は依然として警備が手薄だと感じられます。北朝鮮の陸海空軍はボロ軍隊なので、日本が警戒すべきは核・ミサイル戦力とテロ攻撃です。だから、予防策・対抗策として、
これらのエネルギー施設に関しても、
・PAC3でカバーすること、
・陸上自衛隊の普通科部隊を配置すること、
以上の2点を強く進言したいと思います。ちなみに、ガスタンクについては、警察・民間警備レベルの対応になろうかと思います。
民間施設に歩兵(普通科)を配置することに関して拒絶反応を示す人もいると思いますが、戦争を甘く見すぎている。私は以下の記事で次のように述べました。
(前略)テロ。これが怖い。北朝鮮は原発にコマンドを派遣する。ペルーの日本大使館人質事件と同じで、十人くらいの部隊で制圧可能。冷却装置を破壊すれば、稼働中の原発をメルトダウンさせることもできる。だから自衛隊の配置が不可欠。
現在、何百人か、何千人か分かりませんが、朝鮮人民軍特殊部隊や諜報機関のスリーパーはすでに日本のあちこちに潜んで、普通の市民生活を装っています。
彼らはいざ有事になると、特殊部隊装備に早変わりして、与えられた任務を遂行します。それはテロ攻撃や後方かく乱であったり、要人暗殺であったりします。
そう、彼らはすでに日本国内に「いる」のです。そして、小銃・手榴弾・RPG・爆弾などを隠し持って、ひたすら本国からの指令を待っている。
繰り返しますが、最悪のケースを想定しましょう。そして、それを防ぐ対策をとりましょう。それが、その最悪のケースの現実化を防ぐ唯一の方法です。
(以下おまけ)