金正恩

外交・安全保障

2019年最後の米朝首脳会談で「終戦協定」が調印されるか?

トランプは第一回の米朝首脳会談後の記者会見で、「近いうちに朝鮮戦争が終わる」という意味のことを語っていた。 現在、朝鮮戦争はあくまで「休戦」状態だ。 つまり、1953年の臨時的な措置が今の今まで続いている。 だが、「終わる」というのは、明ら...
外交・安全保障

ボルトン補佐官解任劇の裏を読む

みなさん、こんにちは。 大変、興味深いニュースが入ってきた。 トランプ大統領がボルトン安保補佐官を解任したのだ。 しかも、トランプはわざわざ記者団に対して、「大きな過ちを幾つか犯した」と、ボルトン批判を公言した。トランプがその一つとして挙げ...
外交・安全保障

トランプの「金正恩ヨイショ」の謎を解く鍵は中東情勢にあり!?

みなさん、こんにちわ。 6月30日、史上初、トランプ大統領と金正恩が板門店で会いました。 突然会って、軍事境界線まで越えてみせる・・トランプはこういう「サプライズ・パフォーマンス」で世界を驚かせ、注目を浴びることが根っから好きみたいですね。...
外交・安全保障

1年前の第1回米朝首脳会談を振り返ってみる

みなさん、こんにちわ。 2019年6月12日(水)で、 シンガポールでの第1回米朝首脳会談から、いよいよ1年になる。 北朝鮮のほうはすでにこんな談話を発表しています。 北「我々の忍耐にも限界」…共同声明ほごも示唆 6/5(水) 読売新聞オン...
テロ・紛争・戦争・崩壊

イランから北朝鮮へ、中東での戦争は極東に飛び火する

1950年代の朝鮮戦争の直前のように、北朝鮮と中国がアメリカを「共通の敵」とする関係になった時、金正恩はどのように振舞うだろうか。 ヒントとなるのが、就任当初からの朴クネの強気な反日全力外交だ。あれはバックに中国がいるからこそできたものだ。...
中国・アジア

延命中に「最強の後ろ盾」を得た北朝鮮の悪運の強さ

さて、前回。 日本帝国は「ハルノート」を突きつけられた瞬間に暴発したが、北朝鮮は「完全非核化」という「対北版ハルノート」を突きつけられても「空約束」という形でいったん飲むフリをしたので、曲がりなりにも「交渉」を継続する形になっている、と述べ...
テロ・紛争・戦争・崩壊

どうやら北朝鮮よりも先に対イラン戦になりそうだ

実に白々しいことに、トランプ大統領やボルトン補佐官は「イランとの戦争は決して望んでいない」などと声明している。 米の御用メディアや学者も「イランと交渉するのが狙い」とか何とか。 このような場合は逆に考えたほうがいい。 つまり、本音ではイラン...
テロ・紛争・戦争・崩壊

“シオニスト”トランプの暴走で地獄に引きずりこまれる日本

先日、イスラエル議会の選挙があり、ネタニヤフ率いる「リクード」が僅差で勝利した。この少し前には、トランプがゴラン高原におけるイスラエルの主権を認めた。 ゴラン高原は、1967年の第三次中東戦争で、イスラエルがシリアから奪った土地だ。当然、国...
韓国・北朝鮮

藤本健二氏の描く「ザ・金正日ファミリー」

「金正日の料理人」藤本健二氏シリーズのラストです。 改めて確認しておきますが、「兄王子」が長男の金正哲(ジョンチョル)で、「弟王子」のほうが金正恩です。そして、後継者に選ばれたのはジョンウン王子のほうです。 金正恩は全米プロバスケチームNB...
韓国・北朝鮮

宴会を通して共同体を形成する金正日の政治手腕

前回は、金正日以下、幹部全員がローラーブレードを履き、転びながら乾杯をする“ドタバタ宴会”を紹介しましたが、藤本健二氏によるとこれは一度きり。 通常の将軍様の「御前宴会」は、下で藤本氏も描写していますが、「高い酒、美味しい料理を振る舞われて...
韓国・北朝鮮

文字通りの“ドタバタ宴会”をしていた金正日

みなさん、こんにちわ。 例の「自由朝鮮」ですが、どうもCIAがバックにいるらしい。 第二回の米朝首脳会談が2月末に行われ、その決裂直後に「自由朝鮮」の体制打倒宣言があったタイミングから、ポンペオ・CIAラインの本音は明らかだと思われます。 ...
アニメ・マンガ・映画他

金正日は「寅さん」、息子はキアヌ・リーブスの大ファン

故・金正日の映画好きはよく知られていました。 しかし、毎日のように私設映画館に入り浸るほどの映画狂だったとは知りませんでした。それを教えてくれたのが、将軍サマと一緒に映画を鑑賞していた藤本健二氏です。 その影響は「王子たち」にも及んでいたよ...
韓国・北朝鮮

アサヒスーパードライは好きだが剣菱は嫌いな金正日

「金正日の料理人」藤本健二氏の目を通して描かれているのは、故・金正日の凄まじいまでの美食家ぶりです。味覚の鋭さには藤本氏も幾度となく脱帽している。 昔のような絶対王権がほぼ消滅した現代にあって、子供の頃からこれほどうまいものを自由気ままに食...
テロ・紛争・戦争・崩壊

史上初、習近平と金正恩が反米で結束する!【新中朝反米同盟・後半】

さて後半。(前半はこちら) 2018年3月の“電撃”中朝首脳会談は、やはり北朝鮮が望んだから実現したという単純な話ではない。それ以上に、習近平が彼を招待したということだろう。 しかも、3月20日に習政権二期目が発足したばかり。 金正恩の「電...
中国・アジア

史上初、習近平と金正恩が反米で結束する!【新中朝反米同盟・前半】

私の知る限り、まだ学者・専門家系の人は誰も言及していないが、現在の習近平体制と金正恩体制が発足して以来、「初めて」といえる「ある状況」が生じつつある。 それは「史上初めて習近平と金正恩が反米でがっちりと手を組む」ということ(まだ「組んだ」と...
外交・安全保障

北の非核化リミットと南の米軍駐留期限がなぜ近似しているのか?

さて、2度目の米朝首脳会談からやや日が経ち、後日談的エピソードが漏れてきています。また、北朝鮮の反動的動きなども始まっています。 韓国政府筋によると、「(朝鮮戦争の)終戦宣言は事実上合意に達していた」そうな。 つまり、韓国が仲介して米朝間で...
テロ・紛争・戦争・崩壊

「臨時政府→ゲリラ戦」なら北朝鮮は内部崩壊!

さて、「自由朝鮮」を名乗る臨時政府ができたことについて前回触れた。 いろいろな意味で興味深い点がある。 たとえば、自由と民主主義と人道主義を掲げて北の独裁政権の打倒を掲げているが、他方で「金ハンソル」を擁しており、王朝の論理からいっても後継...
韓国・北朝鮮

臨時政府「自由朝鮮(Free Joseon)」を支持しよう

みなさん、こんにちわ。 韓国の文政権が北の独裁政権と握手して、茶番としか評せないその“和解”の光景を、日本のリベラル派が絶賛して、日本が取り残されるとか叫んで、久しい。 中には「安倍なんかよりも金正恩さんガー」と言って、独裁者に好感を隠さな...
外交・安全保障

日米が1年半前に作った「必勝の構造」の中でもがく北朝鮮

ベトナムの首都ハノイで行われた第2回米朝首脳会談は物別れに終わりました。 まず事実関係だけ整理したいと思います。 2月28日、昼食会と合意文書署名の予定が突然、キャンセルされました。 トランプ大統領は記者会見において、「北朝鮮が制裁の完全な...
テロ・紛争・戦争・崩壊

金正恩が狙う無血「朝韓併合」、それをも織り込む米奥の院

みなさん、こんにちわ。 実は今、私のサイトでアクセスが急増しているのがこの記事です。 第二のアチソンラインによる韓国処分が日米で確定か? 2017/1/7 ほぼ2年前の記事ですね。 私はこの時期、米国内の戦争屋が朝鮮半島で戦争を引き起こす...
テロ・紛争・戦争・崩壊

なぜ南シナ海は「世界大戦の発火点」になってしまったのか?

みなさん、こんにちわ。 つい先日、南シナ海で、米海軍のミサイル駆逐艦「ディケーター」と、中国海軍の「蘭州170号」が40メートルまで接近する出来事がありました。 中国艦艇が進路妨害したので「ニアミス」と呼ぶのは妥当ではない。 米海軍の艦艇は...
テロ・紛争・戦争・崩壊

北朝鮮が不満を爆発させ「非核化をやめる」と叫ぶ日

トランプは米朝関係が順調であるかのように吹聴していますが、米大統領がどういう意図でそういう態度を取っているにせよ、北朝鮮のほうは不満たらたらというのが実際のところです。その不満をはっきり口にしたのが7月7日の「ポンペオ・金英哲(キム・ヨンチ...
テロ・紛争・戦争・崩壊

米朝協議失敗→議員「平和的解決法は?」 ポンペオ「ない」

みなさん、こんにちわ。 北朝鮮情勢記事ですが、注目すべき内容に思われます。というのも、トランプ政権の本音が瞬間的にポロッと漏れた気がするからです。 それがこれ(↓)。*赤字は筆者 米国務長官、“米朝”失敗なら平和的手段は・・・6/28(木)...
テロ・紛争・戦争・崩壊

早くも露呈してきた北朝鮮の非核化詐欺

みなさん、こんにちわ。 急に焼けるような日差しになってきましたね。 さて、私は米朝首脳会談前から「北朝鮮は空約束しただけだから、いずれ辻褄が合わなくなって、米朝和解はすぐに終わるだろう」という意味のことを言ってきました。 しかも、北朝鮮が騙...
テロ・紛争・戦争・崩壊

アメリカは中国を新たな朝鮮戦争に引きずり込みたいのではないか

おそらく、朝鮮半島問題の専門家のみならず、国内の識者はみなこう思っている。 「アメリカは、仮に朝鮮半島での軍事行動に踏み切る場合、かつてのように中国が介入して北朝鮮を支える事態をもっとも恐れている。泥沼と化した朝鮮戦争の二の舞だけは避けたい...
外交・安全保障

アメリカが独裁政権を生かしておくわけがない

私は昨今の「米朝融和ムード」とは正反対の記事を書いた。 ムードに流されている人々は、次の現実を忘れていないだろうか? 第一に、アメリカは一貫して北朝鮮に完全非核化を要求している。 第二に、アメリカはそれに対して経済支援はしないと明言している...
テロ・紛争・戦争・崩壊

なぜ「非核化の約束を破った」が米の軍事行動正当化の理由になるのか?

「トランプがまんまと金正恩に騙された」論 「トランプは非核化の確約もなく北朝鮮に譲歩した」論 「トランプと金正恩が本気で朝鮮半島の平和を実現しようしている」論 メディアや世論でのそれらの跋扈をみると、どれだけの多くの人々がトランプ政権の芝居...
外交・安全保障

どうしたらいいか分からずにパニックになっている金正恩

さてさて、読売新聞の6月17日の報道によると、米政府は北朝鮮に対して、核計画の全容を数週間以内に申告するよう求めているという。 つまり、7月半ばまでには正直に明らかにしろ、というわけだ。 今回の要求には「北朝鮮が非核化に迅速に取り組むつもり...
外交・安全保障

核査察費用の日本負担は北朝鮮のゴネを封じ拉致問題現地調査への道を開く

安倍総理が北朝鮮の非核化の費用を日本が持つと言い始めたので、何のことかと思ったら、IAEA(国際原子力機関)の核査察の経費を持つのだという。 完全非核化のための核査察がどのようなものであるかは下の記事に記している。 安倍総理は、北朝鮮への経...
外交・安全保障

米朝和解ムードはすぐに終わる

今回の米朝共同声明に対する米朝の見解の相違は異常なほどだ。 声明では「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)という文言を盛り込むことに失敗したとの見方があるが、ポンペオ国務長官は「完全非核化」という表現に「不可逆的」の意味も含まれ...
オピニオン・提言系

見直されるべき藤本健二情報の凄さ

金正日の専属料理人だった藤本健二氏は、2004年刊行の『金正日の私生活』(扶桑社)の巻頭、次のようなイラストを掲げている。 文字の部分を起こしてみる(*人名のカタカナ表記は筆者による)。 金正日の家族については世界的に秘密のベールに包まれて...
外交・安全保障

「半無条件降伏」した北朝鮮と金正恩がこれからが迎える地獄

さて、歴史的な米朝首脳会談から一夜明けました。 会談後としては初の記事。 フタを開けてみれば、首脳会談は共同声明レベルの前座に終わったようだ。これから実務者レベルに落とし込んでいくと思われるが、のちのちトラブルでしょう。 北朝鮮はこれまでも...
外交・安全保障

米朝“不平等”首脳会談! 金正恩は在韓米軍撤退に活路を見出す!

さて、本日は6月12日。 米朝首脳会談の直前に一発、記事をお見舞いしたが(前回記事)、その続編として、会談が始まったのを確認して、朝10時台にもう一つお見舞いしておきたい。 「リビア方式の核査察」と「段階的非核化」を融合させた解決策となる?...
外交・安全保障

米朝首脳会談が北朝鮮の“土下座セレモニー”な訳

さて、本日6月12日、シンガポールでいよいよ米朝首脳会談が行われる。 このサイトでは日付しか表示されないが、記事のアップは朝9時に行った。 つまり、当記事は、首脳会談が行われる直前にアップしたものだ。 アメリカと西側諸国はあくまで北朝鮮に「...
外交・安全保障

米朝首脳会談は「大阪冬の陣」後のエセ講和になるか

現状では6月12日の米朝首脳会談は開催される可能性のほうが高いようだ。 しかしながら、すでにご存知の方も多いと思うが、北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長の高英起氏筋で、気になる情報が出ている。 一つは、「8月までには北朝鮮の...
外交・安全保障

米朝首脳会談をめぐる両国の駆け引き【よく分かる解説・後半】

さて、前回記事の続き。後半です。 焦点の5月になりました。米朝のやりとりがさらに激しくなります。 5月当初の時点では、北朝鮮は「核兵器の査察にも応じて、核の全面廃棄に応じる姿勢を示している」と報じられていました。 対話路線以来、初の公式対米...
外交・安全保障

米朝首脳会談をめぐる両国の駆け引き【よく分かる解説・前半】

みなさん、こんにちは。 朝鮮半島情勢が目まぐるしく動いています。 米朝首脳会談を中止すると言ったり、またやると言ったり、さらには二度目の南北首脳会談が“電撃的”に行われたり・・。 少し混乱している人もいるかもしれない。 私のほうで、分かり易...
テロ・紛争・戦争・崩壊

トランプがなりたい「独裁国家と戦って勝利した歴史的な英雄」

状況は生きものであると述べてきましたが、アメリカ時間で5月24日、トランプ大統領が「米朝首脳会談中止」を表明しました。 ま、私は首脳会談の開催が決まって以降も「アメリカの本音は戦争である」と一貫して主張してきたので、その立場から見ると、何の...
テロ・紛争・戦争・崩壊

豊渓里(プンゲリ)核実験場の「廃棄式典」とかいうアフォーマンス

みなさん、こんにちわ。 先日の「キム&ムン」の首脳漫才を見て、「これで平和が到来した、日本は蚊帳の外だ!」などと狂喜乱舞した者たちが、掃いて捨てるほど現れた。 対して、私は、これは追い詰められた北朝鮮が道化師を演じているだけで、それに半分エ...
外交・安全保障

アメリカが北朝鮮に突きつける核査察という名の「無血開城」

今にして思えば、北朝鮮問題を論じてきた識者の半分くらいは、「アメリカはインドやパキスタンの核保有も認めたのだから、結局は北朝鮮の核保有も認める」と言っていた。 「攻撃ない派」はほとんどこの意見だった。要するに、アメリカが本心では朝鮮半島で戦...
テロ・紛争・戦争・崩壊

そもそも完全非核化したら金正恩体制は持たない

さて、私は前回「北朝鮮は最初から完全非核化する気はない」と書いたが、これまで一貫して説明してきたように、そもそも莫大な見返りもなしに「できない」のだ。 この辺のところをきっちり解説している識者を見たことがないが、これは北朝鮮の現体制にとって...
外交・安全保障

北朝鮮は最初から「完全非核化」なんかする気はない

みなさん、こんにちは。 最新の情勢では、やはり北朝鮮が「一方的に核放棄できるか」などと言い始めた。 先んず、米韓軍事演習を理由に南北閣僚級会談を中止し、そして朝鮮中央通信はキム・ケグァン第1外務次官の談話を伝えた。 それによると、 「トラン...
外交・安全保障

核査察チームに「拉致被害者調査チーム」を加えよう

最新の報道では、数週間後に予定されている米朝首脳会談において、北朝鮮が核放棄に応じる意向を示しているという。 まあ、決裂させたら軍事攻撃だから、そうするより他に選択肢はないだろう。 散々述べてきたように、私自身はどうせ空約束だと考える。 首...
テロ・紛争・戦争・崩壊

北朝鮮がこれから強いられる地獄の三択と安倍総理の辞任

金正恩は、米朝首脳会談前に、慌てて訪中して習近平主席に恭順の意を示し、いわば中国に泣きついた。そして、溺れる者(北朝鮮)は藁(韓国)をも掴むというふうに南を取り込んだ。こうして、少しでも自分たちの味方を増やそうとした。 こうして開催した4月...
テロ・紛争・戦争・崩壊

今度のアメリカの戦争のやり方は怖いくらいに上手すぎる パート2

前回は「金正恩の役者ぶり」を称え(?)ましたが、しかし役者度でいえばトランプのほうが一枚上手だと思います。 なぜなら、彼はアメリカの真の方針を完璧に隠している。 前回の記事の締めくくりで、アメリカの本音は北朝鮮との開戦であると述べました。 ...
外交・安全保障

世紀の欺瞞として記憶されるだろう4.27板門店首脳会談

4月27日、板門店での歴史的な南北首脳会談が行われました。 金正恩の役者ぶりは堂に入ったものでした。 テレビの向こう側にいる韓国人やその他の国の人々の警戒心を解いて親しい印象を与えるにはどう振る舞い、どんな言葉を発すればいいか、実によく計算...
外交・安全保障

北朝鮮に戦略次元で勝った日本

さて、4月27日、南北首脳会談が板門店で開催され、境界線を挟んだ両首脳による和やかな出会いと一部会談の様子などが大きく報じされています。 日本のマスメディアは相変わらず真贋を判定するリテラシーがなく、金正恩がすでに大勢の側近を処刑してきた独...
テロ・紛争・戦争・崩壊

なぜ金正恩には非核化ができないのか? 米朝交渉は太平洋戦争前の日米交渉だ

4月20日の金正恩の党中央委員会総会での演説が大きく報じられています。 「われわれには、いかなる核実験、中長距離や大陸間弾道ミサイル発射も必要がなくなった。北部核実験場も自己の使命を終えた」 つまり、以後、核実験とICBM発射実験を中止し、...
外交・安全保障

誰も言わない「安倍外交の勝利」

昨年の衆議院選挙中、安倍総理は川崎市の向ヶ丘遊園で遊説を行った(*)。 その際、安倍総理は詰め掛けた聴衆に対してこう言い放った。 「彼らの政策を変えさせる、そのための圧力であります。北朝鮮から『政策を変えるから話し合いをしましょう』と、そう...
外交・安全保障

米朝首脳会談は失敗して状況はむしろ悪化する

私は当初から一貫して同じことを主張しています。 第二次朝鮮戦争が勃発する。 北朝鮮は核兵器を使用する。 日本に核ミサイルが着弾するかは五分五分。 朝鮮半島で戦争をやることはそもそも「影の政府」の決定。 ただし、戦争がいつになるかは分からない...
オピニオン・提言系

なぜ米朝首脳会談は「狐と狸の化かし合い」なのか

3月26日、金正恩が中国を電撃訪問したというニュースが飛び込んできた。 習近平といえば先日、全人代で国家主席の任期制を廃し、全会一致で再選されたばかり。毛沢東以来のタブーを破って個人独裁の政権を固めつつあると評される。 米朝首脳会談、もしく...
テロ・紛争・戦争・崩壊

4月「史上空前の空爆戦力」が朝鮮半島に集結し戦争準備が完了する!

みなさん、こんにちわ。 数日前からとてつもない情報が飛び出していますね。 米空母が朝鮮半島に集結「イラク戦争を超える過去最大級」2018.02.20 (前略)韓国国防省の情報分析官で、拓殖大学客員研究員の高永喆氏は、韓国国防省や情報機関筋...
オピニオン・提言系

ベストの策は北朝鮮を内戦に引きずり込むことだ

さて、前回、韓国の裏切りにより「日米韓の連携」という伝統的な戦略が破綻しつつあるという話をしたが、「ではそれに代わる策は何か?」を述べるところで終わった。 正直、対案というほどご大層なものではない。 要点をいえば、「日米とも朝鮮半島から完全...
オピニオン・提言系

「対北朝鮮で日韓が連携する」戦略は破綻している

金正恩の妹の与正(ヨジョン)が平昌五輪出席を理由に訪韓した。 彼女は特使として文在寅大統領に親書を手渡して会談し、早期の訪朝と南北首脳会談の実現を求めた。これに対して文大統領は大変友好的で前向きだ。 文氏の「朝鮮半島の緊張緩和へと繋がる平和...
テロ・紛争・戦争・崩壊

2018年3月か4月か!? トランプは北朝鮮を殺る!

トランプ米大統領は1月30日に一般教書演説を行った。 演説の前のほうは、雇用問題や移民問題などの国内問題に当てていて、後ろの三分の一のところが安全保障・対外政策の内容になっている。 その前半がイスラム国やイランなどの中東関連で、後半が北朝鮮...
テロ・紛争・戦争・崩壊

朝鮮半島有事は2018年3月以降か

みなさん、こんにちわ。 北朝鮮との「2017年12月開戦説」は間違いでしたね。 トランプも金正恩もクリスマスには自制していた。これに関しては、明確に私の誤りでした。ただ、「戦争の危機は去ったのか?」というと、そんなことはありません。 第一に...
テロ・紛争・戦争・崩壊

戦争を招く石油の全面禁輸と海上封鎖という最後の対北制裁カード

北朝鮮が11月29日に発射した「火星15」は射程が1万3千キロ、米本土ほぼ全域に届くと言われています。ただし、大気圏再突入技術については不確かなようです。 いずれにしても、ICBMの発射ということで、すぐに国連安保理の緊急会合が召集されまし...
テロ・紛争・戦争・崩壊

世界一の有言実行男トランプは年末年始に北朝鮮と開戦するか?

トランプ大統領は、国際社会の批判をかえりみず、エルサレムをイスラエルの首都と認めました。さっそくアラブ各地でデモ・暴動が発生していますが、トランプ政権は現状を追認したものにすぎないとして決定を翻すつもりはありません。 アラブ諸国すべてを敵に...
テロ・紛争・戦争・崩壊

「やらせはせんぞ!」という一年前のトランプの言葉を覚えているか?

まずは速報から先に。 2017年11月29日未明、北朝鮮が過去最大級の弾道ミサイルを発射しました。 なんでも新型ICBM「火星15」とか。 ミサイルは高度4475キロに達し、約53分にわたり、950キロ飛行したそうです。 朝鮮中央テレビは、...
テロ・紛争・戦争・崩壊

トランプは朝鮮半島を中国に売ったのではないか【前半・北朝鮮編】

2017年11月8日から10日にかけてトランプ大統領が訪中しました。 習近平政権の二期目――しかも新指導部は習派がメイン――発足の直後に米大統領がやって来るという形式は、中国史に詳しい人なら隠れた意味が分かると思います。 中国の歴代王朝は、...
外交・安全保障

なぜトランプの韓国国会演説こそアジア歴訪のハイライトなのか

2017年11月5日、トランプ大統領夫妻が「エアフォース・ワン」で来日しました。 そして約10日間かけてアジア歴訪を終え、最終地のフィリピンから帰国の途につきました。韓国にはもともと行きたくなかったのに懇願されたから立ち寄った、という話もあ...
テロ・紛争・戦争・崩壊

何度でも言う、北朝鮮との戦争はすでに始まっている

私が北朝鮮絡みで何かを書くと、しばらくしてそれが現実化したり、世間でクローズアップされたりするので、たいへん予言的で驚かされるという声が私のところに幾つか届いている。実際のところ、なぜ的中するのかは私にも分からない。 私は特殊なソースから情...
オピニオン・提言系

朝日新聞は独裁政権の御用メディアか?

前回、室井佑月氏の馬鹿げた話(屁意図スピーチ?)を取り上げた。 なんでも、安倍総理がナチスのゲーリングと同じ政治手法をとっており、日本社会が戦前のナチスドイツと同じ流れにあるとかいう、笑える妄想の話だった。 ま、「室井佑月氏とその仲間たち」...
ギャグ

安倍の政治手法はゲーリングと同じと言う室井佑月氏の倒錯

お馬鹿タレントの室井佑月さんがまた『週刊朝日』(2017年10月13日号)で珍妙なことを書いていた。 仮に彼女が個人的なブログに書く程度なら相手にしなければ済む「謎論法」だが、朝日新聞社系の週刊誌に書いて、それがまた系列のメディアで取り上げ...
テロ・紛争・戦争・崩壊

北朝鮮が先制EMP攻撃なら日本終了

私は2017年3月の記事で、チラリと次のようなことを記していた。 日本のイージス艦や潜水艦はEMP攻撃に弱いといわれる。 だから、そういう核戦術をやられると、あとは一方的にミサイル攻撃される展開になる可能性もある。 EMP攻撃というのは電磁...
テロ・紛争・戦争・崩壊

朝鮮人民軍は大量破壊兵器を持って地下トンネルから現れる

第二次朝鮮戦争は、歴史上類のない、特異な戦争となると、私は予測する。 それは主に二つの特徴があると私は述べた。 前々回と、前回は、その「一つ目」だった。 今回は「二つ目」。ここからが、この戦争のいっそう異様な展開だ。 言ったように、開戦すれ...
テロ・紛争・戦争・崩壊

究極のエアシーバトルが朝鮮人民軍を封じ込める

米軍が北朝鮮に対して予定している今回の軍事作戦は、人類がこれまで見たことがない「究極のエアシーバトル」になるのではないか、と私は予想する。 朝鮮人民軍は、コンピュータを備えた機械に殺戮されていくだろう。 米軍は史上空前の戦力の集中・一挙投入...
テロ・紛争・戦争・崩壊

米軍の超ハイテク戦こそバノンの言う「方程式の解」だ

私は素人だが、なんとなく第二次朝鮮戦争は前代未聞の戦いになるのではないか、という気がしている。文字通り、歴史上類のない、特異な戦争である。 それは主に二つの特徴がある。 まずは一つ目から。 北朝鮮との戦争では、前々から一つの懸念があった。先...
オピニオン・提言系

日本は北朝鮮との戦争の「機」を間違えていないか

9月26日、トランプ大統領は、ホワイトハウスでの記者会見で、北朝鮮に対する軍事オプションについて、準備は完全に整っているとし、「選びたくないが、必要であれば躊躇しない」と発言した。 アメリカが北朝鮮の核保有を認めるか否かといった悠長な議論の...
テロ・紛争・戦争・崩壊

アメリカが北朝鮮の核保有を認めるという主張ほど、アメリカを理解していないものはない

9月22日、トランプ大統領は次のようなツイートをした。 北朝鮮の金正恩は明らかな狂人だ、国民を飢えさせたり殺したりすることをなんとも思わない、かつてなかったほど試されることになろう。 もちろん、金正恩を“テスト”するのが米軍であることは言う...