ロスチャイルド5人兄弟の「生みの母」の秘密

政治・社会




みなさん、こんにちは。

世界に冠たる大銀行家のロスチャイルド家の祖といえば、

初代マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド Mayer Amschel Rothschildであることはご存知の通り。

その5人の息子たちは、パリやロンドンなど欧州のそれぞれの都市に拠点を構え、今日のロスチャイルド帝国の土台を築き上げた・・・とても有名な話ですね。

ところが、初代ロスチャイルドの「妻」のことには、誰もあまり関心を向けない。

実はここが盲点です。



一族の“ビックママ”となったグトレ・ロスチャイルド

妻の名前はGutle Rothschild

その他にも、GuteleとかGudulaと表記されることもあります。

日本語ではグートル、グトレ、グトラ、グテレ、などと呼ばれます。

ウィキペディアには次のように記されています。

1770年、同じフランクフルト・ゲットーの住民でザクセン=マイニンゲン公宮廷御用商人をしていたザロモン・シュナッパー(Salomon Schnapper)娘グトレ(ドイツ語版)と結婚し、彼女との間に息子5人、娘5人の計10子を儲けた[12][13]。

以下、ここではウィキにならい、グトレとしておきます。

1770年、結婚は初代マイヤーがまだ26歳の時。

一方、グトレは17歳でした。

このグトレは、なんと20人もの子供を産みました。

どんだけ頑張ったのかと(笑)。

相談人「子供が次々と生まれて、養育費がかかって、家計が火の車です。いったい、私はどうすればよいのでしょうか?」

「何もしないでください」と、ラビは一言だけ答えた。

こういうユダヤ・ジョークを思い出しますが、それはさておき、

うち、育ったのが、あの5人の兄弟と、5人の姉妹でした。

このグトレは95歳(1849年)まで生き続けました。

5人の息子たちが大成功して、貴族級の豪邸を建てるようになっても、彼女は生涯、フランクフルトの狭いゲットーの家に留まり続けました。

そして、5人兄弟はおろか、その息子、孫に至るまで、彼女のもとを訪ねた。

彼女は一族の「ビックママ」として君臨し続けたわけです。

そう思うと、彼女がどれだけ影響力を持っていたかが分かります。

次の彼女の言葉だけはよく知られています。

「わたしの息子たちが戦争を望まなかったら、戦争は一つも起こらなかったでしょう」

ま、これは伝説ですが、中身的には事実とそれほどかけ離れているとは思えない。

グトレ・ロスチャイルドとは何者なのか?

さて、このグトレとは、本当は何者なのか?

英語版とドイツ語版のウィキペディアをご覧下さい。

日本語版と同じように、やはりSalomon Schnapperの娘としか記されていない。

なぜか英語版ドイツ語版でも隠蔽されている。

ところが、彼女の父親の本当の名前はこうです。

「Salomon Baruch Schnapper ソロモン・バルーク・シュナッパー」

そう、あの「バルーク」なのです。

ロスチャイルド家がいた同じフランクフルト・ゲットーには、

オッペンハイマー家、シフ家、ゴールドスミス家、シュテルン家など、時の領主や帝国に使える宮廷ユダヤ商人が数多くいました。以下参考記事。

ロスチャイルド家の原点 フランクフルト・ゲットー
今日、ロスチャイルド、シフ、オッペンハイマー、ゴールドスミスといえば、世界に冠たる金融資本家・企業家・大財閥として知られています。 実は彼らは皆、同じ地域、というか場所の出身でした。 それがフランクフルトのゲットーです。 フランクフルト・ゲ

ちなみに、上の肖像画もオッペンハイマー家の者が描いたようです。

その中に、バルーク家もいたんですね。ロスチャイルドのご近所さんでした。

で、この「バルーク」といえば、最近、下の記事で紹介しましたね。

シオニストと米軍産複合体が望む限り中東戦争は起きる
イランとアメリカの応酬はいったん収まったかのように見えますが、 おそらく後日、これは意外な発火点から再燃すると予想します。 イランとアメリカの派手な応酬に目を奪われて、大事なポイントが埋もれてしまっている。それが「イランがウラン濃縮の制限を...

なぜ「フランクフルト金融集団」が世界の金融を制したか?

ロスチャイルドを筆頭とするこの「フランクフルト金融集団」は、ナポレオン戦争によって一挙に躍進し、各地のユダヤ共同体の中でもっとも力を持つようになります。

もともとロスチャイルドが仕えていた領主は帝国内でも有力なヘッセン・カッセル伯でしたが、彼は侵攻してくるナポレオン軍を前にして、資産の没収を恐れて、宮廷の出入り商人だったロスチャイルドに30万ポンドの資産を預け、「ついでに運用しておいてくれ」とムシのいい頼みをして、自分はトンズラしました。

一部の本では「ロスチャイルドが横領した」みたいな変な話になっているが、ヘッセン・カッセルは後で戻ってきて、ロスチャイルドから利子付きでちゃんと返還を受けています。だいたいヘッセン家はその後も続いていて、英王室のフィリップ公もその血筋です。本当にロスチャイルドが踏み倒していたら、とっくにぶっ殺されています(笑)。

要は、ロスチャイルドは、この巨額のタネ銭をうまく運用して、最終的に元の何十倍もの資金に膨らませることに成功したということなんですね。

時あたかもナポレオン戦争。当然、巨額の金が動いた。

ナポレオン戦争は「ヨーロッパ大戦」とも言えるような戦いで、史上初めて、数万以上の近代的軍隊同士が各地でぶつかり合う大戦争でした。それまでの戦争とは違い、銃や大砲が大量に必要になる。その規模の戦闘が百回以上も行われました。

ロスチャイルドのところにも、「金を貸してくれ」と、各地の領主の使いが日参したといいます。むろん、他のユダヤ銀行家のところへも。

高利貸し、債権運用、密輸、金取引・・・こういったビジネスにより、フランス革命からの四半世紀で、ロスチャイルド家は欧州随一の大富豪に上り詰めました。

そして、ロスチャイルド家及びフランクフルトのユダヤ金融集団は、ロンドン家当主となった息子ネイサンの橋渡しで、大英帝国と繋がりを持ちました。

このナポレオン戦争の勝者こそイギリスであり、フランスを打倒したことによって、「大英帝国」という世界の覇者になる道筋が開けたんですね。

厳密にいえば、フランクフルト金融集団は、大英帝国の支配層たる「王侯貴族」とコンビを組んだわけです。そのいい例が清にアヘンを売り込むことでした。

また、このフランクフルト金融集団に、名門ウォバーグ家(デルバンコ)やサッスーン家などの別の地域の宮廷ユダヤ人も合流します。先に渡英して成功していたユダヤ同胞のルーズベルト家やセシル家も仲間に加わっていく。ルーズベルト家はアメリカに渡って成功し、またセシル家はご存知の通り、南アフリカの支配層へと躍進します。

アヘン輸出の次に彼らが手を染めたのがアメリカへの本格投資です。

彼らが好む手法が、現地に代理人を立てて、巨額の資金を貸し与えることです。ロスチャイルドの隣家だったシフ家を渡米させて直接支配もしていますが、モルガン家のような代理人も立てています。ロックフェラー家に関しては、前にも書きましたが、一世は代理人でしたが、反逆したため、金融集団が連邦政府やマスコミを動かして、スタンダードオイルをバラバラに解体しました。ただし「一世は引退せよ。その代わり二世から最高クラスの仲間に入れてやる」という条件だったと、私は推測しています。

いずれにせよ、アメリカ経済の成長に伴い、彼らの投資も空前の成功を収めます。

こうして彼らの支配領域は、フランクフルトからヨーロッパへ、その植民地へ、そしてアメリカへと広がっていきます。もはや「グローバル金融資本集団」です。

彼らの銀行がNY連銀のオーナーで、そのNY連銀がFRBのオーナーです。アメリカの事実上の中央銀行まで支配下に置いているんですね。しかも、それでありながら、彼らはあくまで「個人資産」基準の「フォーブス」順位には決して載りません。

王侯貴族が依然としてユダヤを召使い又は奴隷として使っているという勘違い

さて、ヨーロッパを再編したナポレオン戦争後に戻ると、ユダヤ金融一族は各国で貴族の称号を貰うようになり、本物の「金融貴族」と化していきます。

そして、ユダヤ金融貴族同士だけでなく、イギリスを始めとする欧州王侯貴族の超名門とも互いに結婚しあい、閨閥を築き上げていきます。

今から100年前の時点で、大英帝国の大貴族の大半は、とっくにユダヤ金融一族と親戚関係になっていました。だから今ではもう「ほぼ一体化」しています。

ところが、今日、「欧州の王侯貴族こそ根源階級であり、裏でユダヤ銀行家を操っている」とか、酷いのになると「ロスチャイルド家を奴隷にしている一族がいる」などというデマが、インターネットで散見されます。

よく名前が挙がるのが、シェルバーン一族、タクシス一族、サボイ一族でしょうか。

こういった流言飛語の特徴として挙げられるのは、匿名で、具体性がない点。

そういった怪文書が言うには、ロスチャイルドがその種の「裏のオーナー」から「金を借りているだけ」だという。しかし、普通に考えれば、仮に金を借りたとしても、利子を付けて返せばすむ話ではないだろうか(笑)。

それで数百年間も一族代々誰かの奴隷になる者がいたら、ただのマゾ趣味だろう。

こういった内容は、ネットでの匿名の気軽さからごく気分的に書き散らしているものと思われます。悪いことに、リテラシーのない者がそれに飛びつき、拡大再生産してしまう。こういう匿名の怪文書系とその無責任な受け売りをしている者は本当に迷惑です。

だいたい王侯貴族がユダヤの銀行家を従えていたのは200年も前の話です。

王族が「根源階級」というもの絶対にありえない。なぜなら、この2世紀、「キングダム」は滅ぶ一方だったからです。次々と「リパブリック」へと変化している。

100以上の王族が滅んでしまっています。むろん貴族はそれ以上。

しかも、その変化を促してきたのがユダヤ勢力です。まあ、ユダヤ人一般は無関係だから「シオニスト」と呼んだほうがいいかもしれない。

生まれながらの帝王として扱われたバーナード・バルーク

ここがシオニストの凄いところというか、深慮遠謀です。

自分たちがのし上がるために王侯貴族と手を組み、混血し、利用しながら、最終的にはユダヤ民族の信仰を優先し、自分たちが一体化した王侯貴族以外は、すべて潰していくつもりです。例の『プロトコル』にも、ユダヤ王家以外は潰すと書かれている。

フリーメイソンの大目標も「王様とカトリックを滅ぼすこと」です。

そして、私はこのシオニストが持つに至った異常なパワーを、このバーナード・バルークという個人に見ているわけです。

John Foster Dulles, Winston Churchill, Bernard Baruch, Winthrop Aldrich, January 1963.

バルークは、ウッドロー・ウィルソンから、トルーマン、アイゼンハワーといった歴代大統領が仕えた「アメリカの影の大統領」でした。

そして、今に続く強大な軍産複合体の元を作った人物でもありました。

彼は当時からミステリアスな人物で、公的なポストには就いてない彼が、なぜ「その地位」にいるのか、内幕を知らない者にはまったく理由が分からなかった。

しかし、この記事で彼の真の正体がお分かりだと思います。

かの「ロスチャイルド5人兄弟」は半分バルーク家の血を受け継いでいるわけです。

現在のロスチャイルド家は、マイヤー・アムシェルをもって「初代」宗家と考えられていますから、バルーク家は半分創始者みたいなものです。

初代マイヤーの死後、息子たちが代々跪いた母は、バルーク家の娘だったのです。

ところで、同じフランクフルト・ゲットーの宮廷ユダヤ人でも、バルーク家は他のファミリーほどには成功しませんでした。最終的にアメリカに移民し、医師だった父親の代では、せいぜいアッパーミドルクラスでした。

その息子のバーナード・バルークが金融界に飛び込んだ途端、異常な優遇を受けて、インサイダーの仲間に迎え入れられた。そのおかげで彼はたちまち全米有数の大富豪にのし上がることができた。まあ、彼自身は己の実力と幸運と称していますが。

しかも、バルークは「影の政府」の重要な地位に就き、アメリカの歴代大統領の“アドバイザー”に収まることができた。

すべての理由は彼の「出自」です。バルーク家がロスチャイルド家の親戚一族であり、また彼がバルーク家の家督を継いだ者だったから、というのが理由です。

実は、同じように不可解な権力を持っている人物がいる。

それがヘンリー・キッシンジャーです。

彼も歴代米大統領の“アドバイザー”を務めています。トランプも含めて。

キッシンジャーの祖先は、オッペンハイマー家とシュテルン家

両家とも、やはりフランクフルト・ゲットー出身です。しかも、オッペンハイマーはどちらかというと、ロスチャイルドの先輩格に当たります。

これが謎の答えなのです。

バルークやキッシンジャーは、ただ「彼ら」の子孫であるという理由で、生まれながらの帝王としての扱いを受けているのです。

そして、真に驚くべきは、彼らが単に金や権力のために動いているのではなく、究極的には「大昔に神と交わした契約」を実現するために行動している、という真実です。

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