シオニストと米軍産複合体が望む限り中東戦争は起きる

テロ・紛争・戦争・崩壊
右はシオニストにして米軍産複合体の生みの親




イランとアメリカの応酬はいったん収まったかのように見えますが、

おそらく後日、これは意外な発火点から再燃すると予想します。

イランとアメリカの派手な応酬に目を奪われて、大事なポイントが埋もれてしまっている。それが「イランがウラン濃縮の制限を撤廃した」ということ。

今回、私はこの情報が一番、アンテナに引っ掛かりました。

これが近未来の戦争の誘因になるということです。

なぜなら、イスラエルはイランの核武装を絶対に許さない。

私は「イラン核合意はイランの核開発を遅らせるためのペテンだった」と書きました。

今にして思えば、オバマ政権はイスラエルに史上最大の軍事援助を約束しながら、ネタニヤフと公然と仲たがいするという芝居を演じ、まんまとイランを騙した。

この核合意により、イランの核開発は約4年ほど遅滞した。

欧米と核合意を締結していなければ、イランは2016年度中にも原爆第一号を完成し、核実験に踏み切ることも可能だったでしょう。

今回、イランはウラン濃縮の制限を撤廃し、また4年前の時点に戻りました。

おそらく、今年の後半には原爆第一号を完成させるのでないか。

しかし、これはイスラエルが絶対に許さない。過去にイスラエルは、イラク(フセイン政権)とシリア(バッシャール・アサド政権)の核開発を空爆で阻止しています。

で、対イラン地下施設空爆用として、(おそらく戦術核搭載の)バンカーバスターを米軍から仕入れている。

(2016 02 11 New York Times b61 12)

「戦術核」といっても最新の「B61-12」は出力可変型で、最大広島原爆の20倍の威力まで拡張できる。

それを戦闘機のミサイル程度に収めてしまったのである。

オバマは世界に向けて「核に反対」とか言いながら、裏では限定核戦争用に「使える核兵器」として戦術核の開発に力を入れていたのである。

対して、ロシアは決戦兵器用の、異常な超大型核兵器を開発してきた。

もうむちゃくちゃ。戦争になったら死者は第二次大戦どころではないだろう。

いずれにせよ、イスラエルは過去、実際にイラクとシリアの核施設を空爆しました。

なんでイランの核施設だけ空爆しない保障があるだろうか。

それにシオニストの長期戦略は地域覇権国「大イスラエル建国」です。

彼らはアメリカをうまく操って、リビア、エジプト、イラク、シリアなど、ライバル国家を次々と内戦に引きずり込むなどして打倒してきた。

残るはイランだけ。

そして、イランを打倒しない限り、大イスラエル建国もない。



そろそろ輸血を欲している吸血鬼・米軍産複合体

また、近未来の戦争の誘因として、イランの核開発再開のほかに、実はもう一つ、大きな要素があります。

それがアメリカの軍産複合体のボーナス・サイクル

米軍産複合体の原型となったのは、第一次大戦中に政府に設置された戦時産業委員会War Industries Boardです。

その初代委員長がバーナード・バルーク(Bernard Baruch)

この男の名をよく憶えておいてください。近々、私の記事でまた出てきますから。

実は、バルークこそ、ウッドロウ・ウィルソンからアイゼンハワーに至るまで、ホワイトハウスの真のボスでした。

このユダヤの怪人バルークとは何者なのか。

なぜ「ただの株屋」の男が「影の政府」の「アメリカ総督」になることができたのか?

今度、あっと驚くような秘密を話します。

このバルークが中心になって使嗾したのが朝鮮戦争であると私は信じている。

そして朝鮮戦争の終結から、だいたい16年後

1961年に、ケネディ政権によるベトナムへの本格介入が始まります。

ベトナム戦争はニクソン政権による1973年の和平協定成立まで長引きました。

そして終結から10年もすると、通称「スター・ウォーズ計画」による軍事費の急増が始まり、18年後の1991年1月には湾岸戦争が起こりました。

ちなみに、90年8月のサダム・フセインによるクウェート侵攻がキッカケですが、事前に相談を受けた米大使が黙認して、うまくフセインを罠に嵌めたと言われている。

で、それから10年後には「9・11」テロが起こり、すぐにアフガン空爆が始まったが、それが続く形で2003年には「対イラク戦争」が勃発した。

対イラク戦争では、大規模戦闘は2カ月で終わったが、ずるずると米軍の駐留が長引き、「戦闘終結宣言」は2010年のオバマ政権を待たねばならなかった。

で、その本格戦闘の終結から17年後が「今」というわけです。

以上を見ての通り、

朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争の間には、ちょうど「十数年」というブランクが存在している。

そして今は17年間もブランクが続いている。「そろそろ」な時期でしょう。

戦争になると、平時の国防費以外に、臨時予算が組まれます。

兵士も、市民も亡くなるし、増税で国民も疲弊するが、他方で、部品屋とか缶詰屋まで含めた広大な裾野を持つ軍需産業は「特需」で潤う。

しかも、真っ先に廃墟に入って復興建設を担うのが世界支配層直営ベクテル

こういった「吸血鬼」がそろそろ輸血を欲している時期だと思われます。

彼らの目には「今度の」中東戦争は格好の獲物と映っているでしょう。

今回、私も想定外だったのは、イスラエルの中がゴタゴタしていること。

しかし、イスラエルの内政が安定したところで、シーア派武装組織に潜入しているモサドが米本土とイスラエルでテロを起こすのではないかと危惧している。

いくらイラン本国が自制しても、傘下の武装組織が勝手に攻撃するリスクがある。

トランプ政権としては、テロによって自国の本土と市民が殺され、かつそれが「シーア派によるテロ」だと判明すれば、戦争に踏み切らざるをえない。

そして、それをシオニスト米軍産複合体の二大勢力が望んでいる。

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