安倍の政治手法はゲーリングと同じと言う室井佑月氏の倒錯

ギャグ
*画像は記事内容とは一切関係ありません。




お馬鹿タレントの室井佑月さんがまた『週刊朝日』(2017年10月13日号)で珍妙なことを書いていた。

仮に彼女が個人的なブログに書く程度なら相手にしなければ済む「謎論法」だが、朝日新聞社系の週刊誌に書いて、それがまた系列のメディアで取り上げられることにより、結果的に何十万という読者に誤った情報や偏見が拡散してしまう。

しかも、この人は「売れっ子」としてテレビにも頻繁に登場し、同様の内容を何百万という視聴者に向かって平気で垂れ流す。

だから、ある意味、公共の問題だと思って対処したほうがいいと思っている。

彼女は「あたしの言葉より説得力があるのでぜひ読んでほしい」と前置きして、「ナチスのナンバー2ヘルマン・ゲーリング」の言葉を以下のように引用する。

<一般市民は戦争を望んでいない。貧しい農民にとって、戦争から得られる最善の結果といえば、自分の農場に五体満足に戻ることなのだから、わざわざ自分の命を危険に晒したいと考えるはずがない。当然、普通の市民は戦争が嫌いだ。しかし、結局、政策を決定するのは国の指導者であり、国民をそれに巻き込むのは、民主主義だろうと、ファシスト的独裁制だろうと、議会制だろうと共産主義的独裁制だろうと、常に簡単なことだ。意見を言おうと言うまいと、国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単なことだ。自分たちが外国から攻撃されていると説明するだけでいい。そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく、国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように適用するものだ>

どう思った?

彼女はそう読者に問いかける。

まさにこれは北朝鮮のことだろう。だから、こんな政治を強いられている北朝鮮の一般市民はかわいそうだなと、私は思った。

ちなみに、これは中国にもある程度、当てはまるのではないだろうか。

ところが、室井氏は、この手法をやっているのが、「米帝ガー」と喚いて国民を動員している金正恩政権ではなく、安倍政権だと言うのである。そして、そういう強引な前提に立った上で、「対話よりも圧力」を訴える安倍総理への非難を展開していく。

たとえば、北朝鮮に対して高圧的なトランプとそれを支持する安倍総理に対して、独仏中と、先ごろ9億円の人道支援を提案した韓国の例を引き合いに出す。他の国は平和的解決を訴えているのに安倍政権だけが逆行していないか、というわけだ。

いかにも国際社会から孤立していると言わんばかり。

こういう倒錯しきった思考や言論に対して真面目に反論するのも馬鹿らしいのだが、理由もなしに批判したら私自身のフェアネスに関わってくるので、一応書く。



事実関係を一切押さえない偏見と思い込みに満ちた主張

まず、これまでの四半世紀が北朝鮮との対話のプロセスだった。

しかも、日本は散々、北朝鮮に食糧支援までしてきた。核開発中止の見返りとして、アメリカもまたエネルギー支援などをしてきた。

で、そうやって対話して、援助して、その結果はどうだったか。

北朝鮮はいつも国際社会を騙してきた。そして、国民生活を犠牲にしながら、国家の総力を挙げて核・弾道ミサイルを開発してきた。

それも国家国民のためというより、私的な独裁体制の維持のためだから、悪質だ。

その効果測定の結果として、日本は遅まきながら「圧力」に舵を切った。

しかも、北朝鮮に対する制裁決議は、国連安保理の全会一致である。国際社会の総意なのである。欧州や南米諸国などでは北朝鮮外交官の追放まで始まっている。

そして当たり前のように制裁されると、北朝鮮は逆ギレ。

「日本列島四島を核爆弾で海に沈めなければならない」と喚いている。

たしかに、安倍総理が北朝鮮の脅威を政治的に利用している部分はあるだろう。だが、それが脅威それ自体と比べて、目クジラを立てるほどのことだろうか。

むしろ、反対の方向――つまり北朝鮮を利する方向――へと政治的に利用するほうがはるかに悪質ではないだろうか。つまり、室井氏やその周辺のいつもの顔ぶれ、社民党や故・民進党などが現にやっている行為のことである。

いずれにしても、「対話のための対話では意味がない」という安倍氏の主張は、これまでの現実のプロセスを踏まえたもので、至極妥当なものだ。

それがゲーリングと同じ政治手法だという決め付けは、イチャモン以外の何者でもない。むしろ、似ているとしたら、当時のチェコやポーランド側の政治的立場だろう。

つまり、あの時代に「ナチスとの対話」を訴えた無責任なフェイク平和主義者に相当するのが、まさに今の室井氏や朝日新聞ではないか。

弾道ミサイル発射について間違った情報を垂れ流し続ける室井氏と朝日新聞

この室井氏のヘンな記事は次のような言葉で締めくくられている。

そういえば、政治評論家の田崎史郎氏がテレビで「北朝鮮のミサイル発射は2、3日前にわかる」といっていた。安倍さんと安倍友には情報が入って、安全な場所に逃げられるからいいのだろうか。だけど、その他の、少々の犠牲は仕方ないと思っているのなら、惨い。

これもめちゃくちゃ。

とくに「安倍さんと安倍友には情報が入って、安全な場所に逃げられるからいいのだろうか」という室井氏の発想には、反吐すら出そうになる。

米軍が北朝鮮の弾道ミサイル発射実験を事前に察知してそれを日本側に知らせることができるのは、それがまさに「実験」だからである。

北朝鮮も入念な準備をするし、日米側の軍事偵察に対して、あえて隠さない。

ところが「本番」(=戦時)になればそうじゃない。地下坑道からいきなり発射台が現れて撃つ形になる。その時には「安倍友」であってもJアラートが頼りだ。

田崎史郎氏もその程度のことを知らないはずはない。

そういえば、室井氏はこのJアラートにもイチャモンをつけていた。

「弾道ミサイル落下時の行動」という政府のCMに対して、「内容はミサイルが飛んで来たら『屋内に避難』『物陰に隠れる』というトンデモだ。」というのである。

(出典『週刊朝日 2017年7月14日号 室井佑月「信じたい」』)

何が“トンデモ”なものか。これについては私も記事にしている。

原発神話主義者と同じメンタリティの室井佑月氏と朝日新聞

また、同様のことを主張している山口二郎氏に対しても批判した。

山口二郎教授の「正しい危機感とは何か」が全然正しくない件

山口二郎教授の主張 VS 公衆便所 どっちが役に立つでショー

トンデモどころか、そのとっさの行動が生死を分ける。

こういう人命に直結することで、間違った情報を流すのはやめてほしい。朝日新聞も記事を訂正していないが、これで死人が出たら、謝ってすむ問題じゃなくなるだろう。

もっとも、この周辺の者たちといえば、「安倍が政治的ピンチを乗り切るために北朝鮮にミサイルを撃たせている」などというデマを平気で言い触らしたり信じたりするくらいだから、もともと精神面に何か問題があるのかもしれない。

 

(*以下は本の宣伝であり記事内容とは全然関係ありません)

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