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北の非核化リミットと南の米軍駐留期限がなぜ近似しているのか?

出典:(Inter-Korean Summit Press Corps/Lee Jae-Won/アフロ)

さて、2度目の米朝首脳会談からやや日が経ち、後日談的エピソードが漏れてきています。また、北朝鮮の反動的動きなども始まっています。

韓国政府筋によると、「(朝鮮戦争の)終戦宣言は事実上合意に達していた」そうな。

つまり、韓国が仲介して米朝間で終戦宣言が行われるはずだったのにトランプが直前に裏切ったと、そういう恨み節を言っているわけですね。

会談当日の交渉では、アメリカ側は「すべての核兵器・核物質・核施設の廃棄」を要求したそうです。それが満たされたら制裁解除に応じると。

やはり、交渉の席で大統領と並んでいるボルトン髭爺は飾り物ではなかったんですね。

そうすると、アメリカの対北方針は「第1回米朝首脳会談前」と何も変わっていないことになる。昨年の4月の時点でトランプはこう主張していました。

「核・ミサイル実験の凍結では経済制裁緩和などの見返りは与えず、核兵器解体のために即時に行動するよう迫る方針」

「北朝鮮の完全な非核化を求める点で譲歩しない方針」

「段階的な非核化には応じず、北朝鮮が核開発施設の破壊など具体的な行動を取るまで、圧力を維持する」

やはり過去のアプローチがことごとく失敗だった教訓を忘れていない。

唯一、条件を緩めたとすればタイムリミット。「完全非核化は2020年までに実現すればよい」とした。つまり、トランプの任期21年1月までに「核ゼロ完了」。

北朝鮮が何もしない間に、もう2年間の期限を切りました。

北朝鮮はアメリカによって依然として「型」に嵌められたままです。



50年かけて北朝鮮と思考が同化した日本の左派・リベラル派

ちなみに、トランプは、金正恩との直接会談の冒頭で拉致問題を取り上げたそうな。

そうすると、「安倍が蚊帳の外」とか「置いていかれる」との評は何だったのか。

周知の通り、北朝鮮が非核化の意志を示し(まあ示すだけなら誰でもできるが)、南北首脳会談・米朝首脳会談が決まった辺りから、国内の左派・リベラル派の勝ち誇ったような大合唱が始まりました。いわく、「ほら急転直下、国際社会は対話ムードへと転換した」「朝鮮半島融和の流れに取り残されるな」「安倍政権だけが孤立している」・・・。

もうね、取り付かれたように、一斉にみんなで同じことを言っています。

興味深いことに、これは北朝鮮の公式声明と瓜二つ

要するに、朝鮮人が自分たちの「願望」を世界に向かって喧伝していたに過ぎない。その朝鮮の民族主義的立場と同じ思考・同じ言葉遣いをするところに、日本の左派・リベラル派の異様と病理が見て取れます。それほどまでに両者は「同化」している。

チェリーピッキングの典型である朴慶植の『朝鮮人強制連行の記録』(1965年刊)以来、半世紀にわたる彼らの思想・言論工作の影響がいかに甚大か分かります。

この本は戦時中の特殊事例を集めて、「これが日帝36年だ」と印象付けた。当時の朝鮮人労働者が日本人と同じ職場で働き、同レベルの給与を貰っていた事実は黙殺したわけです。日本と台湾では徴用が1939年からだったが、朝鮮では1944年からだった。朝鮮だけ優遇された事実を無視して、自分たちが奴隷だったかのように偽る。戦争の記憶が薄れた頃を見計らって「これが日本の罪悪だ」と喧伝した。その工作に当時の日本の知識人はみんなやられた。在日自身がこの本を「自分たちの記憶」として上書きした

このでっち上げの流れが続いて50年。

だが、北朝鮮が崩壊した時、すべてが逆流するだろう。

そこで韓国人・朝鮮人がどんな行動に出るかというと、私の予想では「北朝鮮は本来のコリアではない、あれは日帝の真似をしただけだ」と大々的に主張することだ。

なぜなら、悪逆非道をやっていた国が「朝鮮民族の自主の国」では「都合」が悪いからだ。だから、またしても日本のせいにする。そういう「神話」を新たに創作して、それを信じ込むことによって、決して本当の自分を直視しないのが彼らの常套手段だ。

独裁政権の手先をやっていた朝鮮人ほど、率先してこの神話に飛びつくのではないか。

このことは重要なので、また機会を改めて本格的に述べることにしたい。

北朝鮮を追い詰めるが、韓国からは手を引くトランプ外交のナゾ

さて、金正恩は帰国後、非常に困った立場に立たされているかもしれません。

トランプとアメリカの方針は、第1回の会談前からまったく動いていなかった

とりあえず「非核化」の口約束だけして、実行段階で寝技に持ち込み、相手を自分のペースに巻き込んで、小事の履行で大きな見返りを得ようという算段が潰えてしまった。

そして、先日、弾道ミサイル発射場の復旧作業を進めていることが報じられました。

一方、トランプは韓国に対しても突き放すような態度を隠さない。

つい先月、米韓は、在韓米軍の駐屯費用である「韓米防衛費分担金」の値上げに合意したばかり。年間10億ドルに引き上げ、単年度契約へと変更しました。

今度は米韓合同演習のコストも問題視し、「大規模合同演習」を終了しました。

具体的には、春の「フォー・イーグル」や「キー・リゾルブ」、夏の「フリーダム・ガーディアン」などは終了し、より小さな演習へと変えるようです。

防衛費分担金で負担増を強いた直後にこれですから、あてつけに近い。

韓国内の保守派からは衝撃をもって受け止められていますが、もともと韓国の防衛は韓国自身が負わねばならないわけで、米軍が守ってくれるのが当たり前という感覚のほうが異常です。ただし、似た傾向になりつつある日本人にとって他山の石です。

トランプは北朝鮮に対して非核化を迫るばかりではよくないと思い、北朝鮮が求めていた米韓合同演習の終了を実現することで一定の「譲歩」をしたのでしょうか。

あるいは、もともと文政権の望みでもあるから、希望通りにしてやっただけという感覚なのでしょうか。この辺はまだ情報が不足していて私にも分かりません。

いずれにしても、北朝鮮はますます追い詰められている。

そして、そんな時に、トランプはあえて米韓の抑止力を弱めようとしている。

おそらく、アメリカは、来年には「韓米防衛費分担金」をまた値上げするのではないか。そして文政権は「前回は妥協したけども今回はもう無理」と決断するかもしれない。

つまり、来年は米韓同盟が終了し、在韓米軍が撤退です。“奇しくも”同じ頃、北朝鮮にとって非核化のリミットが一年を切り、益々切迫した事態となる。

やはり「第二アチソンライン」なのでしょうか。北朝鮮に南を襲わせる深慮遠謀でもあるのかもしれないと、ふとそんなことを想像してしまうのですが・・・。

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