みなさん、こんにちわ。
つい最近、4月20日の真昼間、福岡市中央区天神という繁華街の駐車場で、「3億8400万円強奪事件」がありました。
(以下、yahoo!ニュースより)
(前略)会社員男性(29)が現金約3億8400万円の入ったスーツケースを奪われた。男性は駐車場で車に現金を積み込もうとしたところ、男らに催涙スプレーのようなものをかけられて襲われた。(略)男らは白いワンボックスカーで逃げており、福岡県警が強盗傷害事件として(略)行方を追っている。警察庁によると、戦後の現金強盗事件の被害額としては4番目に多い。
ほぇーっ、ですよ。
被害者を責めるわけではありませんが、普通、それだけの現金を運搬する場合、防犯の理由も込めて数人以上は用意するもんでしょう。この男性を一人で行かせた社長の見識が疑問です。しかも、警察は内部の情報漏れの線で捜査するでしょう。
さて、それはともかく、私が注目したのは、これだけの大金で「金の現物」を購入する予定だった、ということです。その会社がどういう意図で購入しようとしたのかは分かりませんが、私的には「投資対象」としていいのでは、と思っていた頃でした。
今回はその理由を、できるだけ細かい数字を使わずに述べたいと思います。
2012年の暴落からのグズグズした展開
以下は第一商品さんから引用した「NY金」の月足チャートです。
まず、ポイントは、2012年10月に始まった歴史的な暴落です。
約1800ドルのところ(青矢印)から、どーんと、約1200ドルのところ(赤矢印)まで暴落したんですね。
で、ご覧のように、その後、さしたる反発もなく、小さな山を作りながら徐々に下値を切り下げていく展開が、約2年半にも渡って続きました(オレンジ矢印)。
そして、2015年末ごろには1050ドル台(緑矢印)をつけました。
どうも、それが歴史的な底値だったのでは、と思えてくるんですね。
金価格は2015年末に歴史的な底値を打った?
というのも、2016年に入るなり、再び金は上昇に転じます。ジョージ・ソロスが大量に金の現物を買ったというニュースも飛び込んできました。
しかし、ご覧のように、その年の中盤からまた下がり始めて、結局、2016年度で一つの山を作る格好になりました。
ただ、その年度末頃の下値は約1130ドルです(黄色矢印)。つまり、一年前(緑矢印)と比べると、底値が80ドルくらい切り上がっているんですね。
ここがポイントだと思うんです。仮に切り下がっていたら、2015年末が「歴史的な底値」だとは判断できなかった。しかし切り上がったことでその可能性が出て来た。
よって、次に見るところは、「これから2016年の最高値である1372ドルを超えるか否か」だと思います。仮に超えてそのまま上昇すれば、金価格は2015年末に歴史的な底値を打って、以来、上昇トレンドに入ったと言える可能性が高い。
ただ、最近の日足チャート(下)を見ても分かるように、目先では1372ドルを超えるより、むしろいったん下げる可能性のほうが高そうです。
現在の波では1300ドルの大台に乗るか否かも疑わしい。
よって、1372ドル超えを目指す展開は、次の波動になるかもしれません。
そして、超えてそのまま2016年度以降の最高値を更新していくようだと、どうやら金価格は2015年末に歴史的な底値を打っていたのだと判断してもよさそうです。
この数年、かなりのエネルギーを蓄積していたから、もしかすると、これから暴騰の展開もあるかもしれない。ただし、私から注意点が以下4つあります。
- 第一に、私が述べたことは「一つの意見」であって、決して私一人の見立てに全面的に依拠して投資なさることはないよう、お願い申し上げます。
- 第二に、以上はあくまで「NY金」であることをご留意ください。日本人が買う場合は当然、為替が噛んできますので、仮にNY金が上昇したとしても円高次第では、日本では逆に反落になる可能性もあります。
- 第三に、(第一商品さんのチャートを引用しながら言うのも何ですが)先物は一切おすすめしません。ポートフォリオとして金の現物を買う分には一考の価値ありということです。
- 第四に、投資なさる場合はすべて自己責任でお願いします。
というわけで、私もコインのほうを買ってみようかなと思っています。