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日米株式市場の大暴落の“予兆”がさっそく来た件

最後はケンシロウののりか?

みなさん、こんにちは。

1月25日、私は世界の株式市場の暴落について警告を発しました。

「日米欧のバブル経済崩壊は近い【2018年度中の可能性あり】」

すると、さっそく「予兆」と思われる現象が起きました。

まず、2月2日のNYダウが665ドル75セント下げました。

長期金利の上昇懸念が一つの理由だそうです。

十年物米国債の利回りが2・85%に上昇しました。まったく余談ですが、この米国債は毎年金利分のお金を貰えてなおかつ最終年に元本が戻ってくる商品です。

ゼロ金利時代にあって、どれだけおいしい金融商品がよく分かると思います。で、日本は米国債の購入者として世界一です。金利分を支払っているのは米の納税者です。

つまり、本当は日本がアメリカの納税者を搾取している構図なんですね。日本の場合はほとんど内国債ですんでおり、外国にあまり金利を支払う必要がありません。

米国債に関してはとんでもないデマや陰謀論が多いので気をつけましょう。

話を戻します。約666ドルは一日の下げ幅としては史上6番目。2008年12月以来の大きさ。この時期はリーマンショック後の暴落の最中です。ちなみに、リーマンショック後の底値が2009年3月で、現在の株高はここから始まっています。

そして、2月5日。インフレ懸念がさらにパニック売りを呼び、NYダウは大きく値下がりして、2万4345・75ドルの終値をつけました。

1175ドル21セントの下げ幅は、1日としては過去最大です。

出典:時事通信

当然、東京株式市場にも連鎖しました。日経平均株価は大幅安ですが、基本的に追随相場の動きなので、あまり詳しく触れる必要はないでしょう。



本格的な暴落はまだ少し先だと思われる

さて、このように日米で株価が大幅下落したわけですが、私の見方は1月25日の記事で述べたことと変わりありません。つまり、大暴落にはまだ早い、ということです。

今回の下げは、おそらく一過性の調整でしょう。

よって、NYダウは再び上昇に転じると思われます。たぶん、しばらくしたら、何事もなかったかのように、また「NYダウ最高値更新」のニュースを聞くことでしょう。

私の予測では、世界的な株式市場の大暴落が起きるのは3万ドル台後半だから、NYダウはあと1万ドルくらい上げると考えている(*あくまで私個人の感想であって、一切のポジションを勧めるものではないので、あしからず。自己責任よろしく)。

2008年に米投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻した当時、「百年に一度の危機」などとエコノミストたちが大げさに吹聴しましたが、今度の破綻こそ、本当に「百年に一度の危機」になると思われます。

しかしながら、やはり同記事で述べましたが、あくまでNYダウが3万ドル台後半にたどり着くまでに日米での大震災(*日本だと関東、米だと西海岸が有力)が起きない限りという“但し書き”を付けています。起きたら、状況は一変します。

われわれの年金が世界的な暴落と心中する日

ところで、最近、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2017年度10~12月期の公的年金の運用実績が6兆549億円というニュースも流れましたね。

いわゆる特殊法人のGPIFは世界最大級の年金基金です。現在、162兆円強を運用していて、株・債権を、ちょうど内外半分ずつ持っている形です。

GPIFは今、国内株に40兆円も突っ込んでいるんですね。

リーマンショック後の大底以降、たしかに世界経済は上げ基調でした。その世界的な株高を背景にして、GPIFは累積収益が約69兆円という驚異の実績を上げた。

他方、日本銀行は、金融緩和と称して、ETF(上場投資信託)を現時点で総額17兆円くらい買っています。

日本はこうやって年金・日銀などの公的資金を突っ込んで、政策的に株価を釣り上げています。こんなものは砂上の楼閣にすぎません。

だいたい、GPIFが利確するには、売らねばならない。しかし、162兆円もの運用資産を取り崩したら、たちまち株・債券市場が崩壊してしまうだろう。

つまり、これは止められないゲーム。ただし、株高が続いているうちに、少しずつ売り払って離脱していく方法がある。ゲームは勝っているうちに手を引くべし。

ここでいったん「勝ち逃げ」の判断ができれば、GPIFは歴史的な賞賛を得るだろうが、残念ながら官僚上がりの幹部にはそんな決断はできないだろう。

かくして、いつか必ず、世界的な株・債権市場の暴落と運命を共にすることになる・・。

盛大に崩壊したら、世界の情勢・われわれの暮らしは、今とは一変するでしょう。今の日本の好況からは信じられないかもしれないが、まあ、いずれ分かることだ。

まことに唐突な話ですが、私からは「缶詰め」を買っておくことをオススメする。変な話だと思うでしょうが、これはきっといい投資になる。私は個人的に、今一個100円の缶詰めが、5年後には十倍の価値を持っているだろうと想像している。10万円分くらいをポンと箱買いしておいても、絶対に損にはならないと思います。今実験中ですが、賞味期限から2年が過ぎたモノを食べても、(私個人は全然)大丈夫です。

すべては、ある日を境に突然、変化する。

その時、リアル占いババこと経済学者の浜矩子(はまのりこ)氏は、長年の持論がようやく報われたと思うでしょう。

Takaaki Yamada: