みなさん、こんにちわ。
詳しい考察はまた後日にやるとして、今回は速報的な内容にとどめたい。
結論から言うと、山本太郎氏は賭けに勝った。
2週間前、私は以下の記事を出していた。
(前略)よって私は、特定枠1の「ふなごやすひこ」氏一名の当選ならありえるかも、と思う。
仮に当選するとしたら、この人だけの可能性が高い。
ただ、比例で1名でも当選すれば、山本太郎が落選しても、「新選組」は存続する。(略)
政党さえ存続すれば、人気・知名度が群を抜く山本は、次の衆院選に出ればいい。
だから、彼はここで退いて、他候補を優先させても、決して丸損ではない。
むしろ、「山本太郎が自分を犠牲にして全身麻痺のふなご氏を当選させた」という実績を作っておけば、情に訴える戦術となり、ゆくゆくは党勢が拡大するだろう。
しかも、メディアが「ふなご議員」に群がって、一挙手一投足を報じるはずなので、宣伝効果は大変なものになる。(略)
つまり「ふなご一人」でも、かえって党は周知され、メジャー化していく。
あとの候補は落選だが、党勢拡大後にまた拾えばいい。
そうすると、今回の比例3位出馬は、中長期的には良い判断かもしれない。
なかなかどうして、山本太郎も結構なワルかもしれない(笑)。
当サイトは、記事のアップ時刻が非表示だが、夜10時30分の投稿時現在、NHKでは「れいわ新」は1名のみ当確と、そう表示されている。
そして、山本太郎は落選確実。
しかし、これは彼と選挙参謀の読みどおりと言ってよいと思う。
れいわ新選組はすぐに重量級野党になる
「フジテレビ選挙サンデー」に出演した山本太郎氏は、
「次の衆院選に出る」と断言していた。
もちろん、前回で60万票を集めた彼は、衆院選で確実に当選するだろう。
出馬するだけでいいのだ。だから、彼の表情は余裕に満ちていた。
つまり、今回「特定枠」利用で、障がい者二名を比例の優先にしたことにより、れいわ新選組は結果的に2議席か、3議席の党勢を確保したことになる。
上で述べたように、彼が自己を犠牲にして障がい者を当選させたというふうに受け取る人も多いだろうから、山本太郎と政党の人気はますますヒートアップする。
そして今回、政党要件をクリアしたなら、もう本物の政党である。
以後は、交付金も入り、選挙資金面であまり寄付に頼る必要もなくなる(むろん、3億円の寄付を集めたのはすごい)。つまり、これからは軍資金も豊富。
れいわ新選組は、今年4月初旬の結成で、一挙にここまで来たのである。
衆院選挙後は、衆参に議員をもつ、いっぱしの政党としての存在感になろう。
繰り返すが、今回は参謀の作戦勝ち。
比例名簿3位というのは、支持者からすると、絶妙なラインといえる。
彼自身も難しいことは公言していた。
しかし、支持者の願望や運動を最大限引き出すにはちょうどよい。
また、比例優先2名は障がい者のため、従来の批判票と山本太郎票に加え、全国の障がい者とその家族票も大きく手に入れることができた。
実際、彼らは「ふなご」氏を自分たちの代表者というふうに見なすかもしれない。
乙武氏あたりも「おれも混ぜてくれ」と馳せ参じるのではないだろうか。
そして、衆参両院に議席を持った暁には、「れいわ」が政界再編のキーにもなりえる。
まず、「れいわ」の勢いに、既存左派系の日和見がわらわらなびく。
逆に社民あたりを吸収して、膨張する可能性もある。
どうやら次の衆院選で、「れいわ」はいっぱしの政党に大変身するだろう。
しかし、私には分かる。
彼らは戦後体制をただ破壊して、それで終わるだろう。
なぜなら、このような社会現象は、かつて閉塞状態を“一挙に打破”しようとした関東軍と、その“活躍”にフィーバーした民衆の、再来であるからだ。
詳しくはまた。