みなさん、こんにちわ。
「人は戦場から遠くなるほど勇敢になる」という言葉があるが、
現代ではさしずめ、
「人は匿名の陰に隠れるほどに他者に攻撃的になる」といったところだろうか。
アメリカのKKKは、構成員はほとんど一般の市民や労働者たちだが、あんなふうに覆面で顔を隠すと、集団暴走して、平気で黒人を集団リンチして殺したりする。
人はなぜ覆面集団に自己を埋没させると、モラルと社会規律のタガが外れ、恥ずべき行為へと走ってしまうのか、社会心理・犯罪心理として興味深いものがある。
実際、言葉の暴力ではあるが、KKKの集団リンチと似たことが今言論空間では行われていて、すでに多数の著名人などが犠牲になり、問題になっている。
とか言うと、「あんたなんか実名で攻撃的じゃん!」とか、「攻撃的という点では匿名だろうが実名だろうが同じじゃん!」などと突っ込まれそうだ。
しかし、勘違いしないでほしいのは、実名の場合はよりリスク・責任が明確なことだ。
実は、そのことに関係しているのが、以下の件だ。
最近、朝日の『論座』に「二次元の人」がデビューしたことで、失笑やら失望やら、悪い意味で話題になっている。
なんでも「Dr.ナイフ」だとか。
ツイ界隈では有名なのかもしれんが、むろん私はまったく知らない名前。
朝日の鮫島記者が、(まあ身内だからだろうが)凄まじく持ち上げている。
いやはや、ツイッター界の貴公子だとか(笑)。
いやだからそれは二次元の話だろうが。
私なんか、自己紹介されたところで、「は?」としか思えない。
これに対して、あの前新潟県知事の米山隆一(りゅういち)氏が噛みついている。
いかがだろうか。
私は米山さんが不服を表明しているのはもっともなことだと思う。
これまでの米山氏の主張内容がどうれであれ、彼は少なくとも姿と実名をさらして、職と社会生命を賭ける覚悟でやっている。
「論座」その他の媒体に執筆する時も、リスクと責任を背負っている。
むろん、米山氏以外の執筆陣もそうである。
なのに、どうしてこの“Dr.ナイフ”だけそれを免除されるのか?
米山さんたちが、内心で「こいつだけ何を言ってもテフロンのように傷つかない外野に隠れている」と考え、フェアではないと不公平感を覚えるのは、当然のことである。
このような不満を、長年の貢献者に抱かせたのは、朝日の失態と言わざるをえない。
当初、このような特別扱いをするくらいだから、もしかするとよほど瞠目すべき論客ではないか、と私も思ったのだが、ところがそのような資質は“Dr.ナイフ”のツイからは感じられない。鮫島浩は何事も誇張してモノを言う悪い癖がある。
私はツイ界にはまったく無知と断るが、それでも、これよりレベルの高い人は、他にごまんといることは間違いない。
いったいどういう経緯で彼は「選ばれた」のだろうか。
大方、朝日の内輪の知り合いとか、知り合いの知り合いとか、そんな程度が真相だろう。少なくとも完全にフェアな観点から第三者が選ばれた、という話ではないはず。
勘違いしないでほしいが、私は匿名による情報発信自体は良しと思っている。匿名だからという理由で、そのブログ人やツイッター人を批判したことは一度もない。
それ自体は何も悪くないし、第一、私だってネットの掲示板でいちいち実名を記入したりしない。あくまで、みんなが実名によるリスクと責任を背負う「論座」で、こんなどうということはない匿名者をぶっこんでくる朝日の感覚がおかしいという話だ。
だいたいその特権に安住する“Dr.ナイフ”の感覚もおかしいのではないか。自分だけ卑怯だとは思わないのか(実際思わないのだろうが・・)。
私は室井佑月氏や望月イソ子氏などの主張についてすごく変だと思うことがあるが、それでも堂々リスクを背負っているだけ、百万倍マシだ。
舞台運営者の朝日が舞台を提供した以上、結局は「是」になるだろう。
せめて彼にはその特権に恥じぬ記事を書いてもらいたい。
(追伸)
今年5月、米山隆一氏と室井佑月氏が結婚されましたが、遅ればせながら、まことにおめでとうございます。どうかご両人ともお幸せに!
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