みなさん、こんにちは。
2月20日にベネズエラ政府が仮想通貨「ペトロ」を発行しました。原油価格に連動しており、税金・公共料金の支払いに使えるという謳い文句です。
一国がICOをやったんですね。すると・・。
つい先日、なんと同政府は50億ドルも集めたと発表しました。
国債を発行しても信用がないから誰も買ってくれない。だから、仮想通貨を発行したら、なぜか世界中から資金が集まった・・。まあ、みんな面白がってジョークコインの一種として買ったのだろうと、私は想像していますが(笑)。このように、まだまだ何が起きるか、どんな可能性を秘めているか分からないのが仮想通貨です。
ザイフトークンのその後
さて、先月2月の半ば、私はこんな記事を書きました。
(前略)ビットコインがこれから2倍になるのは大変な道のりです。
対して、比較的簡単に2倍になるものもある。それが格安の草コイン。
面倒くさいので、あらかじめポジショントークと明確にお断りしておきます。私がすすめるのは「ザイフトークン」です。
(略)今、価格は1トークンで1・3円のところ。
本当のことをいえば、0・8円のところで当ブログの読者にだけこっそりオススメしようかと思ったのですが、逡巡中にもう5割も上昇してしまいました。
100万円のビットコインが倍になるにはもう100万円上げねばなりませんが、1円のザイフトークンならばあと1円上がるだけで2倍のリターンになります。
「期限は一年間」とかだと長すぎるので、短くしましょう。
ズバリ「今すぐ買って、今2月の末まで」です。
ほんの2週間弱の話です。3月に検証記事を出してみます。
ただし、断るまでもないですが、以下、注意点。
仮に私の言うことを信じて損したとしても自己責任です。・・・(後略)
というわけで、検証してみたい。
下のチャートは最近のものです。赤い矢印(2月15日)のところが、上のチャートの右端の場所に当たります。
ご覧のように、私がすすめた直後、二段階の上昇が来て、最高「2・5円」をつけた。
ビットコインが2倍になるのは大変ですが、これは数日で2倍弱になった。
ただし、その後すぐに下落しています。だから、すぐに買って、すぐに手放した人でないと、大きく儲かった格好にはならない。だからやや難易度が高い。
それからずるずると下がり続けました。
チャート内の青線のところが2月末です。
2月28日には最高「1・64円」まで回復した。3月に入って数日経つと、またビットコインの下落相場に引きずられるようにしてずるずると下げています。
というわけで、ちょっと微妙な結果です。これでは、買った人全員が儲けた、という感じにはならない。「今すぐ買って、今2月の末まで」という言葉をきっちり守った人は最終的に2割程度のリターンになったわけですが、あとからこの記事を読んで、上昇しているのを見て買った人の中には、高値を掴んでしまった人もいる可能性がある。
私としては、オススメした銘柄が事実上昇したので、決して間違ったことは言っていないが、これではちょっと微妙であり、少しも自慢できない。
というわけで、今、すすめたことを少し後悔しています。もう、やりません。
そうそう、ザイフトークンの信用取引の設定は最初からなかったですね。自分で売買しているくせに忘れていました。現物取引だけなので、負けた人はその点でも救いかと。
政府が発行する通貨だからと言って信用できるとは限らない
さて、ビットコインに話題を移しましょう。
今、3月18日です。3月19日にはアルゼンチンでG20が開催されます。
ブエノスアイレス時間なので日本とは12時間遅れです。
今回の20カ国財務相・中央銀行総裁会議の議題の一つがビットコインおよび仮想通貨のあり方。規制が各国まちまちのため、ある程度の統一化が話し合われるようです。
まあ、マネロンを防ぐなど、おおむね規制強化策が打ち出されるようです。
今、私が記事を書いている時点で、ビットコインは80万円程度で、どうやらここ数日以内に今年の最安値を試す展開になりそうだ。
これはどうも、いったん下げ切ってからの再生になりそう。
これほど政府や大手メディアといった権威筋から徹底してネガティヴ・キャンペーンの標的にされたら、どんな新サービスであれ評判を落とさざるをえないだろう。
彼らがなんでここまで取り憑かれたようにビットコインを攻撃するのか、そこに不信感をもつべきです。なにしろ、BISの総裁までが顔を出したのだ。
彼らにとって、市民がテクノロジーを利用して勝手に通貨を作って広めることが、よほど気に食わないというか、都合が悪いらしい。
要するに、ビットコインやその類似品でモノやサービスの売買が行われると、「通貨の支配者たち」にとって社会や経済を支配する手段を失ってしまうということです。
そういう権威筋に煽られて批判に便乗している人たちは、二言目には「法定通貨ガー」と言うが、今後、日本円がハイパーインフレを起したらどう釈明するつもりなのか。
人類の長い歴史からすれば、そんなものが登場したのはごく最近でしかない。アメリカなんか19世紀までは各銀行が勝手に通貨を発行していた。しかも、利便性から政府が一国の通貨を定めたところで、近代史をみる限り、次から次へと破綻している。
政府がコントロールしているから安心というのも一種の洗脳で、私たち日本人も終戦直後に酷い目に合わされている。下の記事をぜひ読んでほしい。
途上国の人なんか、自国の通貨を全然信用していなかったりする。しかし、彼らは政府に騙されることに耐性がある分、資産を逃がす知恵も持っていたりする。
逆に日本人なんか「お上」を信用したまま、みんなで地獄行きエクスプレスに乗ったりする。まあ、今回も爺さん婆さんほど現金資産を奪われることになるでしょうなあ。
ビットコインはギャンブルという批判は的外れ
あと、仮想通貨に関して「こんなものはただのギャンブルに過ぎない。投機であって投資ではない」という典型的な批判がありますが、的外れ。
前にも言いましたが、ギャンブルだとするなら、公平性や透明性が問題にされるべきであって、それ自体は何ら非難に値しない。なぜなら、世界中でギャンブルは合法であり、庶民の娯楽と見なされているからです。
だいたい、そう言う人は、為替のFXや日経225の先物を何だと思っているのか、訊いてみたいものだ。あんなもの「半か丁」の世界ではないだろうか。
株だって、いったん市場に出回れば、結局はギャンブルのようなもの。
だいたい、仮想通貨はギャンブルだから問題だと凄まじい勢いで批判するメディアは、なんでパチンコを槍玉に挙げないのか。パチンコは、裏でのコンピュータ設定で、いくらでも客の勝ち負けを操作できる。つまり、ギャンブルですらない。ただの「合法イカサマ」なのである。国際基準でいえば「詐欺」といってもいいくらい。
また、仮想通貨が犯罪に用いられているとか、資金洗浄の道具になっているという批判もあるが、まんまドルのことじゃないだろうか。なにしろ、仮想通貨だけじゃなくて、ドルや円も「匿名」なのだから。それが問題だというなら、ドルも潰す必要がある。
この点では、むしろ仮想通貨が完全電子存在である分、世界的な取引所の登録制と審査・規制強化によって、紙幣以上に抜け道を潰すことができるはずだ。取引所がバイヤー登録に法定身分証提出を義務づけ、かつ取引所同士がその規制をクリアした合法取引所とだけやり取りするようにするだけで、犯罪に利用することが困難になるだろう。
つまり、批判は一見正論であり、世間もそれに騙されているが、実際には政府通貨とその政策も問題だらけだし、従来からギャンブルや資金洗浄もまかり通っている。
まるで仮想通貨固有の問題であるかのような印象操作が行われていないだろうか?
とりあえず、ビットコインは底値を狙えと。