みなさん、こんにちわ。
あの「3・11」から7年が過ぎました。
光陰矢のごとしとは、よく言ったものですね。
当時、私は神田で会社員をしていました。やけに地震が長かったという記憶があります。なにしろ300キロもの断層がずれた。私は東京直下と思ったので、東北が震源地と聞いて、またびっくりした。当時、もっとも異様に感じたのは、その一、二時間後だったと思いますが、なんと、あの靖国通りが帰宅の人で埋め尽くされたことです。
真昼間(というより夕方に近いが、それでも外はまだ十分明るかった)に、歩道を埋めつく人々が、墨田区・江戸川区方面に向かってぞろぞろと歩いているわけですよ。
千葉方面から来ている人は、夜遅くまで歩かれたと思います。
車の渋滞も酷かった。なんか歩いたほうが早いなと。
凄いのが、コンビニに入ったら、棚がほとんど空だったことです。馴染みの店主が心底疲れ切ったという表情をしていました。あんな光景は初めて見ました。
ただ、逆にいえば、東京の人はこの程度の「非日常」で済んだわけで、東北の太平洋沿岸地域の人々の受けた苦難はこんなものではありませんでした。
次の関東大震災が近づいている
仮に関東直下の巨大地震が来たら大変なことになるだろうと、その時思いました。
これは決して妄想では済まされない。
私は以下の記事で次のように記しました。
過去の事例をさらに詳しく調べてみると、「三陸沖」と「関東」の大地震が連動している事実がより鮮明になって浮かび上がってくる。
このように、「三陸沖」と「関東」の大地震は、どちらか片方が起きれば、しばらくしてもう片方も起きる、という関係にある。これは地質学的には、同じ太平洋プレートの影響を受けているが、関東は大陸側とフィリピン海のプレートとも接しているため、物理的な環境に差が生じるせいだ。
そのズレの期間は最短で約7か月、最長で約10年である。
そう、これまでは、片方が起きれば、もう片方が必ず起きている。10年以内に。
今回だけ例外ということがあるでしょうか。
すでに7年が経過しています。
都市火災と食糧の供給断絶という事態を想定せよ
そこで以前にこんな記事も書いています。
東日本大震災では死因の9割は津波による水死でした。
関東の大地震の場合、揺れそのものよりも、火災のほうが怖い。国の有識者会議でも火災による死者を直接死の倍以上に見積もっている。
自治体の作成したハザードマップがあって、意外と大手町・丸の内なんかの皇居周辺のほうが安全地帯なんですね。広場などは避難区域に指定されている。
火災面でいえば、世田谷区や墨田区、大田区などにあるごみごみした住宅街のほうがはるかに危険です。しかも、消火できない・されないと思ったほうがいい。
自分が都内のごみごみした住宅地に住んでいるという自覚のある人は、地震のものすごい揺れが収まった後に、「部屋がグチャグチャになったけど助かった」などとホッとせずに、地域で火災が発生するリスクを必ず思い起こしましょう。
それは言ったように、まず、ほとんど消火されません。火災発生件数が消防隊の能力を超えているだけでなく、水道も止まり、あちこち障害物だらけで、消防車が狭い住宅街に対処するのが困難です。延焼任せで、火災旋風があちこち発生すると考えられています。
また、揺れ・火災を乗り越えたとしても、今度は停電と水・食糧の問題が起きる。
直後から人々が買いだめに走るので、スーパーやコンビニの棚はすぐに空になります。
問題はその補給。首都圏の約3千万人の日々の食事は、日本全国からの物資の供給によって支えられています。とくに険しい山脈によって地理的に隔絶された関東平野にあっては、道路・鉄道も重要ですが、貨物船による大量輸送こそが生命線です。
不幸なことに首都圏の港湾には石油やガスなどの貯蔵庫が集結している。
いろいろな意味で阿鼻叫喚の地獄になる可能性があります。
私個人は一か月分の水と食糧、カセットコンロと燃料などを備蓄していますが、これは最低限と考えており、余裕をもって二か月分にしようかと思案中です。
もし読者が、十代や二十代の若い人で、家族と同居していて、家族として何の備えもしていないというのであれば、あなたが率先して家族を説得する必要があります。
悲惨な野宿者にならないために
しかも、ご承知のとおり、危ないのは関東だけじゃないんですね。
前回の記事でも触れましたが、今日の状況は、9世紀後半の貞観年間と、非常にプロセスがよく似ている。すると、南海トラフ地震もありえてくる。
この両地域から数百万の自宅喪失世帯が現れると考えられます。
すると、学校や公民館などの公共施設にそのようなキャパシティがあるだろうか。
公共施設でのすし詰め・雑魚寝やマイカー宿泊はまだマシなほうかもしれません。
今度の大震災では悲惨な「野宿組」が大量発生する可能性が少なくない。震災前にはまったく普通の市民生活をしていた人が、どこにも避難できなくて、公園や地下道や高速道の下で、ダンボールとか掻き集めて、急きょホームレス生活ですよ。
若者の一人暮らしならともかく、小さな子供たちのいる家族や老人世帯となると、もう目も当てられません。だから何となくそうなりそうだと悪い予感のする人は、今のうちから対策を考えておかねばなりません。以下の記事がヒントになれば幸いです。
上のレンタルスペースを一時的に活用する方法は、たぶん専門家でも未提唱だと思います。その他にも、テントセットくらい買っておいたほうがいいでしょう。野宿は野宿でも、テントがあるのとないのとでは、天国と地獄ほどの違いもありますから。
戦略を柔軟に変更できない政府は戦前の二の舞になるか?
政府や都はこういうリスクのある時にオリンピックに邁進している。満州事変からイケイケどんどんで突き進んだ連中と大差ない。
というわけで、言っても全く無駄でしたが、こんな記事も書いていました。
開催時期はあまりにもタイミングが悪い。こういうのは本来、国のトップである安倍総理が、どれだけ開催受益者からの非難を覚悟しようとも、五輪辞退の決断を下し、国民に訴えかけねばならない。推進組は事後になってから「こんなことになるとは思っていなかった」ではすまされない。今にして思えば、国民投票すればよかったのではないか。
上の記事では警鐘を乱打する意味で、冒頭こんな文章を書いた。
【平成関東南海トラフ大震災】(へいせいかんとうなんかいとらふだいしんさい)
201X年X月、関東から九州南部までの広範囲にわたる地域が激しく揺さぶられ、被災した出来事。当初の震源は千葉東方沖だが、南海トラフへと連動し、四国沖までのプレートの矛盾が一挙に解消される形となった。1605年の慶長地震の再来とも言われる。地震・津波・火災等によって三大都市圏が被災、死者行方不明者XX万人、被害総額300兆円以上と、史上最悪の被害を出すに至った。また、その影響は国内だけにとどまらず、世界各国の株の暴落など、後世「世界経済の心臓発作」と呼ばれる事態を引き起こした。
『よげんの書』脚注より
あ、そうそう、これはオカルトネタですが、あのノストラダムスさんが何らかの世界史的な出来事としての「5月の大地震」を予言しているという記事も書きました。
日本と並んで米西海岸も非常に危ない時期に差し掛かっているそうです。
他人を助けるのは素晴らしいことですが、まずは自分自身を助けましょう。自分が人の世話を必要としなければ、その分だけ他人を助けたのと同じことになると思います。
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いつも拝見させていただいています。
アメブロで2011年の3.11の日付を予測的中された占星術師のオオタヒロユキさんが、「五芒星館」というブログの中で毎月地震予言をされています。
3/10の記事で、2018年5月に3.11以来の魔の日があると書かれており、近く日付をブログで伝えると言われています。
今まで高い確率で地震予測されているので、新燃岳のお話しと連動しているようで気になりコメントさせて頂きました。