安倍さんが漢字を読み間違えたとか何とか、また一部で騒いでいるようです。
前にも「云々」(うんぬん)を「でんでん」と読んだとか。
今回のケースはくだらないようで、それほど話題になっていないようです。
やはり、「漢字の読み間違え」といえば、本命は麻生さんですね(笑)。
以前に「未曾有」(みぞう)を「みぞゆう」と読むなどして、「マンガばっかり見ているから漢字も分からないのだ」などと、散々酷評されていました。
たしかに、麻生さんレベルになるとどうかと思いますが(笑)。
去年だか今年だかも「有無」(うむ)を「ゆうむ」と発言した件があったと思いますが、これに関しては、漢字辞典によると、「ゆうむ」という読み方もあるようです。
閑話休題(かんわきゅうだい)、その他の読み間違え
漢字の読み間違いは、結構、昔からネタになってきました。
古くは、ビートたけしのラジオ番組で「よっちゃんの漢字コーナー」があった。
なんでも、よっちゃんが「万国博覧会」を「まんごくはくし」と読んだとか。
ただ、伝説の真偽はどうあれ、私も人のことは言えないんですね。
自分が長年信じていた漢字の読み方が間違っていたということに気づいて、ヒヤッとした経験はありませんか。しかも、いい年してから、他人に指摘される格好で。
たとえば、この閑話休題(かんわきゅうだい)。
これは「無駄話はさておいて」というふうに、話の本題に入る時によく用います。
この「閑話」「かんわ」だけネット辞典で調べると、
1 むだばなし。
2 心静かにする話。もの静かな会話。「一夕の閑話を楽しむ」
という意味だそうです。
私はつい数年前まで、これを「へいわ」と読み間違えていたんですね。
だいたいこんな字「閑」は日常ではほとんど使わないでしょう。
ただ、日常しばしば使う漢字でも、ずいぶん長い間、間違えていたものもある。
例を挙げますと、
針小棒大(しんしょうぼうだい)を「はりしょうぼうだい」と読み間違い。以下同。
行間(ぎょうかん)→「ぎょうま」
重複(ちょうふく)→「じゅうふく」
偏重(へんちょう)→「へんじゅう」
赤裸々(せきらら)→「あかはだか」
などです。
すべて30歳を超えてから間違いに気づいたものばかりです。
まあ、「はりしょうぼうだい」や「じゅうふく」は、よくある例のようです。
しかし、「あかはだか」は我ながら酷い(*しかしこれですら最悪ではない・笑)。
人々が「せきらら」と言っているものが、この漢字であることに気づいたのは、なんと30代も半ば。私の頭の中ではそれは「セキララ」というカタカナで表示されていました。
「あかはだか」と読むと、「々」を飛ばす形になるので、それまで自分でも変だなとは思っていました。尋ねたり調べたりする機会をずっと逸してしまったんですね。
ちなみに、重複は「じゅうふく」、偏重は「へんじゅう」と読むようにルールを変えたらいかんのでしょうか?
未だにこっちのほうがしっくりくるのですが・・。
マイワースト――最強の読み間違え
さて、最後に私の一番酷い読み間違えを紹介します。
それが「十把一絡げ」(じっぱひとからげ)
ミソも、クソも、カレーも、一緒にして扱うことですね。
ケース・バイ・ケースで判断すべきものを一緒くたにしてしまうこと。
私は長い間、これを「じゅっぱ」と読んでいたんですね。
十羽、ですよ。
しかも、二回に一回は「からあげ」と読んでしまう。
つまり、「じゅっぱひとからあげ」・・・もう、よっちゃん級です。
念のため、調べてみましょう。
「十羽一唐揚げ」
ニワトリ十匹分の肉を一個の唐揚げにすること。
ないない・・・!?
いや、私の辞書にはある!!