みんさん、こんにちわ。
2018年の初め頃にビットコインバブルが崩壊し、以来、乱高下が続いていました。
ところが、ここへ来て、上下の振幅が徐々に収まり、ヨコヨコ化しつつあります。
(2018.10.03のチャート 出典「みんなの仮想通貨」)
この先には何が待っているのでしょうか。
セオリーで言えば、典型的ともいえるパターンです。
こういうのを「三角持ち合い」といいます。
当たり前の話ですが、振幅が収束しても、ヨコ一直線が続くわけではなく、必ず上か下かに抜ける。問題は「そのどちらか」ですが、経験的に上の三つに分類される。
今回のケースが当てはまるのは一番下のパターンです。
つまり「先行き弱気パターン」ですね。
一応は、下降トレンドなのですが、下値のサポートラインがあり、そこに幾度もアタックしては跳ね返されている。ただし、上値がジョジョに切り下がって振幅が収まっていく。
これは「売り圧」が強いからだと言われています。
一見すると、何度もアタックして跳ね返されているから、上に抜けるように思えますが、実際には振幅が収まった頃に、ドンと下にブレイクするパターンのほうが多い。
ちなみに、「先行き強気パターン」だと、このそっくり逆のチャートになります。
ビットコインは70万円を下回ったところがサポートラインになっており、今までそのラインに5回ほどアタックする展開でした。セオリーで言うと、今後、ドンと下に抜けやすい。
ただし、これはあくまで統計的に多いということで、絶対の真理ではありませんので。
シカゴ取引所のETF承認の是非を待つべし
実際、反対要因もあるんですね。しかも、とびっきり大きな。
それがアメリカ証券取引委員会(SEC)による「ビットコインETF」の承認です。
ETF(Exchange Traded Fund)とは上場投資信託のこと。
今まで各地の取引所がこの「ビットコインETF」の承認を申請してきましたが、ことごとくSECによって否決されてきました。
なぜ承認されると、ビットコインが上げ相場に転じやすいのか。
現在、ETFの総額は約340兆円と言われています。しかも、ここは機関投資家の領域。仮にビットコインが運用対象になれば、当然、プロ投資家のポートフォリオに組み込まれる可能性も出てくる。資金がビットコインに流れ込んでくるでしょう。
本命は世界最大級のシカゴ・オプション取引所(CBOE)。
今年7月、SECはCBOEの申請に対する決定を延期しました。
二か月ほどの延期ということで、期限は9月末。私も楽しみにしていたのですが、蓋を開けてみると、また延期。どうやら、判断は今年末に下されるようです。
しかも、最終延期措置が発動されると、最長2019年2月27日まで伸びるとか・・。
いずれにせよ、海外では物凄く期待値が高い。しかも、同じように2003年にETFにデビューしたゴールドと比較する向きが強い。ちなみにゴールドは4倍以上になりました。
以上、出回っている各種画像ですが・・・期待しすぎだろ(笑)。
ビットコインが“デジタルゴールド”の異名をとるとはいえ、ETF上場後にゴールドの轍をなぞるかどうかについては、私は慎重な見方をしています。
ただ、ちょうど金融危機などが重ねれば、大化けする可能性もあると思っている。2年ほど前にも言いましたが、「ラストリゾート」としての可能性ですね。
BIS(国際決済銀行)と世界支配層メディアの「ビットコイン叩き」は尋常ではありませんでした。私はなんでそこまで叩くのか、逆に興味を持ちました。
あれはやはり、デジタルの通貨でありながら、発行総量が決まっていること、それがネットを通して簡単に送金できること、さらに取引が公開台帳化され改竄不可能なこと・・そういったデジタルゴールド的性質に国際銀行家たちが脅威を感じたからではないかと思います。
民衆があんなものを使って勝手に経済を切り盛りしたらたまらん、と。
世界支配層はまず形而上のところで民衆を支配してきましたから、目に見えない概念の領域で他者が攻勢をかけてきたら、私たちの想像以上にパニックになるようです。
話を戻しますと、いずれにしてもビットコインは、上下の振幅が収束してきたので、近いうちにどちらかにハネると思われます。
(*投資の判断および結果は自己責任でお願いします。相場は「流れ」であり、決して逆らうものではありません。勝つ人ほど素早い損切りができる人です)