みなさん、こんにちわ。
さっそく前回紹介した「ハンドスピナー永久機関」を試してみたが、うまくいかない。配置の加減が非常に微妙なので、せめて手先の器用な人でないと駄目だろう。
そろそろ時間の無駄になってきたので、いったん諦めることにする。
というわけで、本題。
前回はいわば素人編。今回はプロ編である。
Muammer Yildiz氏のマグネット・モーター
以下はDelft大学のMuammer Yildriz氏が2010年にパブリリした装置。
装置が回転をはじめ、拍手する人々。
Yildriz氏はその後、みんなの前で装置を分解してみせる。
こういう公開の場でのデモンストレーション(しかも装置を分解してみせ、触ってもいいですよというサービスまで付いている)があると信頼性が高い。
どういう仕組みになっているのかと言うと、これも磁力を利用している。
別の動画で解説しているものがあった。
これは回転するコア部分の3Dモデル。
少しずつ磁石をズラして配置して「螺旋」形にしているのが分かる。
これは外縁部のパーツ。やはりネオジム磁石が配置されている。
このピースが全部で10個、はめこんである。
全体の透視図としては下の感じ。
このように装置そのものは非常に単純なので、メーカーならすぐに追試できそうだが。
無限エネルギージェネレータ220V
これは発明者の名前も顔も分からない。
分かるのは素っ気ない装置の名前だけ。
一見して目を引くのは、回転部分の両脇を固める二本のテスラコイル。
このタイプのジェネレータは他に存在しないと説明書きがしてある。
円盤の裏にも大きなコイルが見える。
最初に手動スターターすると、高速回転がずっと持続するようだ。
ただ、カメラワークが不親切で、装置の裏側を見せてくれない。箱部分にはダイナモがあると思われるが、これではバッテリーを仕込んでいると疑われても仕方がない。
これで220V。本当であれば、一台あるだけで一軒分の電力は賄えそう。
Infinity SAV社のフリエネ製品
最後は韓国に拠点を置く会社の製品。
最初に示しておくと、Infinity SAV社という。
動画は2018年の1月にアップされたもの。
あえて転がして持ってくるパフォーマンスをしている。ちなみに、裏側はこう。
どうやら、最初はプラグ(事務所のコンセント)からの入力が必要なようだ。
装置が一定の回転に達したところで、プラグを抜く。普通ならモーターは減速していくはずだが、この装置はそのまま回転を持続している。
たぶん220Vの50Hzと表示していると思われ。
電気ストーブや多数のランプなどの、少なくない負荷を与えてみるが、外部からの供給なしに、装置は回転を持続している。
10 kWの出力が本当なら、これ一台で3世帯分のピーク電力にも対応できる。
同社によると、開発に従事しているのは、電気工学や実験物理学の分野で10年以上のキャリアを持つ国際チーム。同社は20件以上の発明と14件の特許を持つという。
独立した第三者(independent third party)のテストも得ているという。
ただ、白いドラム状の磁石式フリエネ装置は、外観からすると、よくあるタイプの装置に見えなくもない。Muammer Yildriz氏のものと、どう違いがあるのだろうか。
同社の説明によると、どうやら量産はこれからのようだ。
こういう点に関してなら、私もぜひ韓国を応援したい。日本のマルハンさんも、パチンコで儲けた金を、こういう方面にもっと投資したら、社会貢献・祖国貢献になるよと。
ちなみに、同社はこんな説明をしている。
At present the company Infinity SAV is preparing to launch a mass production of a fuel free generator for consumers.
Now our company is actively looking for distributors from all countries.
現在、Infinity SAV社は、一般消費者向けの無燃料発電機の大量生産をローンチする準備を進めています。いま当社はすべての国から販売代理店を積極的に探しています。
市場規模を考えると、日本で販売代理店になった会社は、大儲けできるかもしれない。
3種類のフリーエネルギー装置
最後に、この種の発明は近年になって盛んになったように錯覚されがちだが、まだ石油文明の夜明け前だった時代のニコラ・テスラ以来、えんえんと行われてきた。
どうやらフリエネ装置にはかなり「種類」があるようだ。
私が得た情報によると、なんと、最終的には「数十種類」もあるらしい!
この辺はいずれまとめるつもりだが、画期的なタイプを挙げると・・
第一に、単極誘導の原理を応用した「Nマシン」がある。
ファラデーが発見した単極誘導( unipolar lead)の現象からアメリカの科学者ブルース・エルドリッジ・デパルマ(Bruce Eldridge De Palma)が作り出したモーターで、入力よりも出力のほうが大きくなる。ただし、なぜかはよく判らないそう。
同じものは、かつて意識工学会を率いた故・猪股修二教授が再現している。
第二に、スタンリー・メイヤーによるパルス電流を用いた水の電気分解法である。この方法だと、従来よりも少ない電力でそれが可能。発生した水素を燃やして得られるエネルギーは、元の電力を上回るという。
1998年、彼はそれをアピールするために装置を自動車に装備し、水だけでアメリカ大陸を横断してみせたが、直後に暗殺された。
ちなみに、これを「再発明」以上に昇華させてみせたのが、大田区にある日本テクノの社長・大政龍晋(おおまさりゅうしん)氏である。
大政氏は「超音波攪拌」という手法で、水から酸水素ガス(オオマサガス)を発生させることに成功している。このガスは不思議な特性があるようだ。
ちなみに、なぜパルス電流や超音波でこういったことが可能なのだろうか。
私見では、物質というのはエネルギーの振動が具象化したもの。
従来のテクノロジーは、常に安定した状態の物質を前提にしていた。そして、この状態を崩してプラズマ化するには巨大なエネルギーが必要というのが常識だった。
ところが、元が振動だから、それに近いレベルの振動を加えると、グラグラと安定が崩れ始める。つまり、共振とか、共鳴である。
以前、何かのテレビ番組で、たった数十人の人間が、高層ビルの最上階で、ストップウォッチの指示に従い、ある一定の周期で左右を行き来するだけでビルを揺らすという実験を見たことがある。なんと、それで巨大なビルがどんどん揺れ始めた。
基本はこれと同じである。つまり、振動による共振又共鳴を利用すると、はるかに低エネルギーで物質の安定を崩すことができるらしいのだ。
第三に、湊弘平氏のマグネット・モーターである。
これは今ユーチューブで大量に見られる同種の装置の原型のようなものである。
湊弘平氏が何十年も前に完成している。ただし、永久機関では特許を取れないため、彼は磁力回転装置という名で、3件の特許を取得している。
実は、湊弘平氏とその発明品の現在の行方は私にも分からない。
一説によると、やはり何らかの圧力を受けて外国におられるとか・・。
こういった記事を書くと、既存の理系の人たちが批判してくることが多い。実際、この分野は、勘違い非科学や詐欺が跋扈しているのも事実。
しかし、私自身は、フリーエネルギーは存在し、必ず実用化されると信じている。
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