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2017年、再びアメリカで大規模テロが起き、ウクライナ紛争が再燃する!?

どうも引っ掛かる。

今、巷間で囁かれているのは、ヒラリー落選で第三次世界大戦の危機が回避されたという観測である。実際、トランプがロシアとの戦争はしたくないと考えていることは明らかだ。しかも、個人的にプーチンともウマが合うらしい。

これらは間違いではないと私も思う。

しかし、反グローバリズム派の勝利だ、これから彼が先頭に立ってグローバリストに反抗していくだろう、といった類いの観測は、まだ早い気がする。

私たちはまんまと裏をかかれている可能性はないか?

すでに述べたが、私がどうもおかしいと感じたのは、

1・巨悪が常にクリントン財団のレベルに矮小化されていること。

2・トランプとクリントンのどちらの背後にもイスラエルの影がチラつくこと。

3・トランプが度の過ぎた親イスラエルであること。

の3点である。

とすると、9.11の背後にいるのも、ISの背後にいるのも、ともにシオニストだから、トランプが本当にそれらの真相を解明するはずがない。9.11を追求するとしても、せいぜいブッシュ止まりかもしれない。つまり、巨悪がまんまと生き伸びるばかりか、次のトランプ政権とも強い絆で結ばれているというのが、事の真相らしいのだ。

大衆操作にかけては、「見えざる政府」は天才であることを忘れてはならない。

実は、西側の情報機関の主要な仕事の一つは世論を作り、動かすことだ。中国や旧ソ連の場合、政府が堂々と国民を洗脳するが、西側民主主義諸国は建前上、それができない。だから、情報機関を使ってジャーナリズムとメディアに働きかけるのである。

遺憾ながら、私の知人の中にも、情報機関に操られている人がいる。

しかも、コールマン博士が暴露した英タヴィストック人間関係研究所 Tavistock Institute of Human Relationsなどは、1世紀も前からその方法を社会科学的に研究している。

彼らは、集団心理にある種の法則性があることを発見しているらしく、メディアとイベントをどう組み合わせれば群集を操れるか、熟知しているという。

だから「反グローバリズムが勝利した」と祝杯を挙げるのはまだ早い。もしかすると、大衆のガス抜き目的で、そう錯覚させられている可能性もあるからだ。

忘れちゃいけない。「彼ら」は天才の集団なのだ。

ネタニヤフ首相のロシア詣でをどう読むか

さて、本題である。

ネタニヤフ首相が今年、数回もロシアを訪問している。彼はなぜか現ロシア首相のメドヴェージェフとはウマが合うらしい。ただ、海外メディアによると、16年9月には隠密裏にロシアを訪問し、プーチン大統領と極秘会談したという。イスラエル系のメディアの中には、わざわざ別人のプライベート・ジェットを借りたと記すところもある。会談内容については、イランとの開戦に関するものだと憶測されている。

つまり、ネタニヤフはすでにポスト・オバマ政権を見据えて動いている。彼はこれまでオバマから嫌われ、対イラン戦の支持を取り付けることができなかった。

しかし、2017年からはガラリと状況が変わる。そこで両者の会話を想像してみた。

ネタさん「来年の1月にはオバマもホワイトハウスを去る。次の米大統領はヒラリーか、トランプだ」

プーさん「どっちに転んでも、あんたらの丸儲けだな」

ネタさん「(笑)。というわけで、いよいよ来年にはイランと戦争しようと思う」

プーさん「ロシアはそんなことを許さん。イランを断固支援する」

ネタさん「当然、タダとは言わん。ロシアさんには、どこかの国――例えば極東の某経済大国――から大規模な経済援助をさせる」

プーさん「見返りが少ない。そんな程度じゃ見逃せない」

ネタさん「では、2014年半ばからの原油安政策も止めさせようかと思う」

プーさん「・・・(ちょっと考える)」

こんなふうに、イスラエルが対イラン戦に踏み切った場合にロシアがどう出てくるか、プーチンの腹を探ったのだと思う。

イスラエルとイランの間に古代から因縁が続いていることは以下で述べた。

打倒ペルシアはユダヤ民族2500年来の悲願 なぜユダヤはイランが憎いのか?
ユダヤ人の支配層は4千年の歴史でモノを見る。この辺の感覚は中国人のそれと似ているかもしれないが、違いは彼らの場合、辺境・被支配の立場に当たることだ。 古代オリエントでは、ナイル川とチグリス・ユーフラテス川の巨大平野を中心として大文明が栄えた

シオニストは、近未来の大イスラエル構想実現のためにも、イランとの宿命の対決は避けられないと考えている。

イスラエルとしては、非公式会談の時点で、次期米大統領がヒラリーであれトランプであれ、アメリカの軍事支援があることについては疑いない。だから、イランを打倒できるか否かは、ロシアがどれだけイランの支援に回るかで決まってくる。

この「変数」部分をできるだけ明確にするためにもロシアの出方を探っておきたい・・・ネタニヤフの極秘ロシア訪問の意図はそんなところだと想像する。

プーチンとしては、石油とガスの価格が鰻上りになるなら、「コントロールされた緊張状態」ならば、歓迎するところだろう。しかし、地政学的なパートナーであるイランは裏切れないし、イスラエル対イランの戦いは下手すれば核戦争になりかねない。

だから、プーチンは、実際には「絶対容認しない」と、強く釘を刺したと思う。

ユダヤが動くとき、世は乱れ、紛争・戦争が起きる・・・

というわけで、ロシアの腹の底を探ってはみたものの、断固妥協しない態度を改めて思い知らされたイスラエルとしては、別の方法を考えるに違いない。

イスラエル目線で改めて状況を整理すると、こうなると思う。

・イラン打倒を確実にするためには、ロシアの対イラン支援を阻止するか、又は減少させる必要がある。

・そのためにはロシアの政治的関心と国力を「別の何か」に反らせればいい。

・アメリカの支援をより磐石なものとするためには、米世論をうまく味方につけることが不可欠だ。そのためには「何かのきっかけ」が必要である。

さて、自分がシオニストの立場ならどうするか、考えてみよう。

私だったら、ウクライナ紛争を再燃させる。そこにロシアを釘付けにすればいいのである。しかも、西側メディアを使って、ロシアを侵略者というふうに悪魔化すれば、ロシアと欧米との対立や、対ロ経済制裁の強化にも持っていくことができる。

また、9・11の同時テロ事件で即、アフガン侵略戦争が実現したように、今度もまたイスラム系組織によるテロが起こり、しかもイラン関与の証拠が出ればよい。

ただし、9・11の時と大きく異なるのは、ロシアが必ずカウンター工作に出るということだ。彼らはもはや黙って標的にされることはない。

たとえば、アメリカの内部分裂を使嗾する。彼らは旧共産党時代からこの方面のノウハウを持っている。折りしも、ロシアは現連邦保安局(FSB)を母体として、旧KGBの完全復活となる「国家保安省」(MGB)を新設する予定だ。60年代の米の反戦運動や黒人解放運動には、KGBも関与していたと言われている。最近では、フェイスブックなどのSNSを使って、米大統領選における世論操作もやったと言われている。

よって、自演テロ後のアメリカ国内の反応は、両極端に別れる可能性もある。例によってエキセントリックな愛国団結ムードが国を覆いつくすが、一方で、今度はそれに対して自律的にも他律的にも抵抗する勢力が現れるということだ。必ずしもロシアの工作ばかりではなく、情報の暴露によって自ら反連邦政府・反NWOに立ち上がる人々もいよう。

というわけで、2017年から、また騒々しい世界になるかもしれない・・・。

Takaaki Yamada:

View Comments (2)

  • すごい!!分かりやすくまとめていていいですね!!!私も上手にまとめられるようになりたいです。