みなさん、こんにちわ。
ネットを見ていると、突然、「Webページからのメッセージ」なるものがピコンと表示されて、「システム警告→更新インストール」へと誘導されることがありませんか。
最近になって、やたらと出て来るようになってきました。
原因と対策について順次述べていきます。
だいたい次のような文句が多いですね。
「Windowsに重要な通知があります。」
「Windows7 によってWindowsシステムが古くなり破損していることが検出されました。」(*「Windows10 によって」もあります)
「あなたは、Windowsドライバを更新していません。」
「undefinedによってWindowsシステムが古くなり破損していることが検出されました。」
・・・というようなパターンが多い。
こういったメッセージに続き、「ファイルは○○秒で削除されます」などの煽り文句が現われて、ユーザーを焦らせて更新へと駆り立てる仕掛けになっています。
端的に言うと、以上は「詐欺」です。
「警告詐欺」のネーミングが妥当かもしれません。
マイクロソフトの正規ページを装っていますが、実際にはフィッシングサイトです。
正規のページだと、ちゃんと「microsoft.com」が URLに入っています。
詐欺サイトのアドレスは以下のようにまちまち。
こういったフィッシング広告は、有料ソフトを購入させたり、ウイルス入り無料ソフトをダウンロードさせたり、アダルトサイトへ飛ばしたりするのが目的です。
絶対に「更新」クリックすることがないよう注意しましょう。
原因はサイトでもユーザーでもなく「アレ」だった!
当初、私はサイトがウイルスに感染しているのかと思いました。
しかも、「マイクロソフトがユーザーをWindows10に更新させるために戦略的放置しているのではないか?」などと陰謀論に走ったこともありました(ご免なさい・笑)。
しかし、アダルトサイトでもない、ありとあらゆる一般のサイトで、この「警告詐欺」のメッセージが表示されまくる。いったい何がどうなっているのか?
実は、そのサイトがウイルスに感染しているわけではない。
又、あなたのPCやモバイルがウイルスに感染しているわけでもない。
真の原因はそのサイトで勝手に表示される「広告」にあったんですね。そして、ユーザーの好みに応じた広告を自動チョイスして表示しているのがグーグルです。
なんと、詐欺業者がグーグルなどの配信広告枠を利用していたんですね。それで連中の息のかかった広告が表示されると、「警告詐欺」サイトへと転送される仕組みです。
だから、ユーザーがサイトにアクセスした際に、広告が表示されるタイミングで、突然、この「警告詐欺」サイトへと切り替わるんですね。
サイト運営者側にしてみれば、これは基本的にグーグル側の問題であって、対策のしようがありません。グーグルはユーザーのデータを拾っているので、ちょうど常連客の好みを知り尽くした寿司屋の主人のように、ユーザーにマッチした広告を表示することができます。グーグル契約サイトは、この自動広告システムに頼りきっている。
ですから、ネットワークに広告を配信している企業が、この悪意あるWeb広告を駆逐しない限り、しばらく「警告詐欺」は無くならないんじゃないかと思います。
というわけで、当「フリー座」にアクセス中に、突然「警告詐欺」が表示されても、決してサイトのせいではありませんので、読者の皆さんはお見知りおきを。
とりあえずの対策はこうする
対症療法ですが、対策は二つあります。
第一、ブラウザの直(じか)閉じ法。
第二、タスクマネージャ利用法。
まず「直閉じ」からですが、ブラウザ(お使いのウィンドウ)を、画面右上にある「×」ボタンをクリックして、閉じてしまうこと。
ただし、ちょっとしたコツがあります。
下はあくまでPCにおける例です。
「Webページからのメッセージ」を閉じてすぐにブラウザのほうも閉じなければ、フィッシングサイトは消えてくれません。
そこで、「閉じるボタン」を連続して押しやすいように整える必要があります。
下のようにやれば連続して押し易くなります。
一般に起動には二種類のやり方があります。
A:画面最下にあるタスクバー上で右クリック→「タスクマネージャ」選択
B:又は「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを同時押し
いずれの方法でも「Windows タスクマネージャ」(下)が開きます。
「タスクの終了」ボタンをクリックし、実行中のタスク(画面)を消去します。
とりあえず、これでOKだと思います。
詐欺広告のその他のバリエーション
最近は下のような「警告詐欺」も現れてきた。
「あなたのWindows7は(2)ウイルスに感染しています!」
「Googleユーザーのあなた、おめでとうございます!(1)件のGoogleギフトが当選しました!」
「本日のラッキーな訪問者はあなたです」
などなど。
「おめでとうございます詐欺」とか「ラッキー詐欺」とでもいうのでしょうか。
ちなみに、私は、アップルのスマホが貰えると謳うGoogleを騙る詐欺に見事に引っかかってしまい、メールアドレスを打ち込んでしまったことがあります。
その後、当然ながら変なメールがよく届きました。で、受信拒否対応しました。
このように、詐欺業者は、手を変え品を変え、ユーザーの心理を巧みに突いた詐欺広告をインターネット上に放ってきます。
相手は何としても私たちにクリックさせようとします。ですから、クリックの前で必ず一歩踏みとどまって、とにかく検索にかけてみたほうがいいでしょう。
それでは今後ともご注意を!
オマケ:実際に検証した人の動画
実際に「更新」を試してみた勇気ある人の動画を貼っておきます。
Windowsセキュリティシステムが破損していますの警告で”更新”を押してみた【検証動画】