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やはり「空飛ぶ車」はプロペラ式よりも反重力式だろう

映画「BLADE RUNNER」より

さて、先日、反重力装置を話題にしました。

反重力装置はすでに出来ている――Alexey Chekurkov氏の発明
みなさん、こんにちわ。 2月23日の講演では、「21世紀版ノアの方舟」の可能性として、米軍が所有している反重力宇宙船と、民間の個人から出てきた反重力技術の両方を紹介しました。 前者は「TR-3B」(通称アストラ)のことです。 これは1990...

私は、戦後、占領軍の政策によって、航空機分野で大きく出遅れた日本にとって、この飛行原理のイノベーションこそが活路であると確信します。

実際、各産業への波及効果を考えれば準産業革命級のインパクトになる可能性がある。

こういうのは、大臣クラスの政治家が「お国のため」と立ち上がって、経済産業省・文部科学省・防衛省の官僚らを集めて、さらに日立・三菱・トヨタなどの民間企業にも呼びかけて、一挙に国策で共同開発体制を立ち上げないといかんのですよ。

スピードが命。その点、中国などは、トップダウンで一挙にやるから凄い。

近代史を見ると、過去、交通革命を制した国が覇権国になっているんですね。

ところが、このような、本当に資金をつぎ込むべき将来性を秘めたシードには、スズメの涙ほどの公費しか出さない。対して、「アベ化する世界」などという糞授業をやっている山口二郎教授には、6億円もの科研費が支払われたらしい。山口以外にも、左派学者の同レベルの“研究”に億単位の金がつぎ込まれている。「税金をドブに捨てるようなもの」という表現すら生易しい。モリ・カケに投入された税金は何らかの形で誰かの――つまり経済の役には立っているが、連中へのそれは「反日コミュニティ」を潤すだけで社会的にはマイナスの影響しかない。そうでなくとも個人的に食い潰しているようなものだ。

「てめえらの血は何色だ!?」

・・・おっと、いかんいかん、話題が反れた。



「宇宙エレベータ」の開発はやめて「反重力飛行体」を開発すべし

そういう話をしたいんじゃない(笑)。

今回の趣旨は、過去に書いた「宇宙エレベータ記事」を否定することでした。

実は、当「フリー座」の、一番初めの頃に載せた記事が以下です。

「宇宙エレベータ建設が日本の未来を切り開く」

「宇宙エレベータ建設のメリットと宇宙太陽光発電」

「高レベル放射性廃棄物の根本的解決法としての地球外投棄」

自分で言うのも何ですが、かなり評判がいい記事です。宇宙エレベータに関心の高い人たちから読むに値する文献という扱いを受けているようで、まことに光栄です。

ただ、私の本心を言えば、これは現代科学の常識の枠内での問題解決策を述べたに過ぎない。エネルギー問題でもそう。私は既存の発電手段にある程度通じた上で、フリーエネルギーも論じている。つまり、一応は「常識」の土台があって、その上で、世間で“トンデモ”と評されているフリエネや反重力にも首を突っ込んでいる(つもり)。この「常識」の土台なくしてスピ系や陰謀論系に嵌っている人は、かなり危ない。

ともあれ、私としては、せっかく「宇宙エレベータ」の開発を推薦しつつ存在理論としても一目置かれる記事を書いたわけですが、どうもやめたほうがいい、日本はこれから反重力一択で行ったほうがいい、というのが今の偽らざる立場であります。

平たく言えば、推進組からすると「おまえ裏切んの!?」という話です。

仮に反重力装置ができれば、とてもではないですが、宇宙エレベータに競争力はない。こういうのは、惜しいと思ってしがみつくそのマインドこそが大敵なのです。

SFに登場する「エアカー」が実現すれば巨大交通革命が起きる!

さて、反重力装置は、大気圏外へと飛び出す宇宙船だけでなく、今話題の、いわゆる「空飛ぶ車」にも搭載することも可能です。まずこちらのほうがブレイクするかと。

「空飛ぶ車」の実用化については国も力を入れている。経済産業省は2020年代に実用化するための官民協議を始めている。早い企業では数年後の実用化を目指している。

ただ、現在、世界各国で開発されている「空飛ぶ車」は、プロペラ式の巨大ドローンのようなタイプが主流。他には、飛行機の亜流だったり、ジェットエンジンで轟音を立てながら浮上したりするもの。いずれも従来技術の域を出ず、普及も疑わしい。

仮に反重力装置が登場すれば、これらは一挙にナンセンスになります。

アイキャッチ画像にあるような「エアカー」の時代になるでしょう。

しかも、交通インフラに抜本的な変革をもたらすことになる。

たとえば、極端な山奥にアクセスするための道路や橋が必要なくなる。離島だと、公共交通手段が必要なくなる。そこに「水・エネルギー自給型住宅」を建てればどうか。

水はどうすれば自給できるか?
昨今、「水道民営化」が話題になっている。 私も先日の記事で少しだけ触れた。水道法の改正法案を読むと、どうやら運営権を民間に譲渡できるらしい。ただ、典型的な法律文章のため、非常に煩雑であり、もし正確に内容を把握しようと思えば一、二週間は必要。...

道路と水道・電気のインフラが不要となれば、極端にいえば一平米100円の原野ですら居住対象になる。可住地域が一挙に拡大する。誰でも別荘くらいは持てる。

田舎に広い家を構えて、都会にあるオフィスまでエアカーで通勤――しかもAIコントロールによるGPS自動操縦――することも夢ではなくなる。あるいは、都会のタワマンと田舎にある別荘を気軽に行き来することもできるようになる。

もちろん、化学ロケット不要となれば、宇宙開発にも革新をもたらすでしょう。

宇宙空間への進出が容易になると、宇宙観光は海外旅行並みのコストになるだろう。月旅行も夢ではなくなる。工場建設や農業などの産業利用も活発になる。

いずれ宇宙空間の管理と探検と開発を担う「宇宙省」が設置されることだろう。

いやはや、夢が広がりますね。

すべては「反重力装置のイノベーション」から始まるというわけです。

経済官僚あたりは、もっと先見の明をもってほしいですね。

Takaaki Yamada: