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小泉進次郎“ポエム”はそれほど変か? ついでに私が回答してみせるの巻

滝クリと結婚し、まだ30代で初の大臣に就任し・・・と、人生順風満帆、飛ぶ鳥を落とす勢いだった小泉進次郎氏。

ところが、ここへ来て、その人気に急速に翳りが見え始めた。

まさに政界は一寸先は闇。

一つには、NYにおける国連の温暖化対策サミットで、気候変動問題に対して「楽しく、かっこ良く、セクシーに」取り組むべきだと発言したことが起因している。

だが、どうもこれは誤解の類いらしい。

この場合の「セクシー」は、性的な意味合いはなく、日本語の「華やか」というニュアンスに近いようだ。だから、アメリカでは、ある政治議題に対して、地味だ、華やかだ、という意味で「セクシー」という用語が使われることがあるという。

もう一つは「意味不明のポエム」と評された意見が原因している。



質問には答えていないが、それでも言われているほど意味不明ではない

それがこの時の記者会見。

9月17日、小泉環境大臣は福島県の4つの町の町長と会談し、除染廃棄物問題について話し合った。端的に、「中間貯蔵施設」は一時保管であり、2045年度までに福島県外へと運び出す方針であり、それを改めて強調した格好だった・・・が。

ちょうど「ANNnewsCH」から引用させていただこう。

「具体策は?」に進次郎氏の回答は 除染廃棄物問題(19/09/19)

記者:「その最終処分場の検討がまだ進んでいない現状、見通しにつきまして、小泉大臣の見解を頂きたいと思います」

小泉進次郎:「(略)私はこれは福島県民の皆さんとの約束だと思っています。その約束は守るためにあるものです。全力を尽くします」

記者:「何か具体的に今しようと思っていらっしゃることは」

小泉進次郎:「私のなかで30年後ということを考えた時に、30年後の自分は何歳かなと、あの発災直後から考えていました。だからこそ、私はあ、健康でいられれば、その30年後の、約束を守れるかどうかという、そこの節目を、私は見届けることができる可能性のある政治家だと思います。だからこそ、果たせる責任もあると思うので……」

「え、この30年の約束も、私はその思いで、ライフワークだと言ってきたことを、しっかり形にするために全力を尽くしたいと思います。」

以上が、今、「意味不明のポエム」などと揶揄されている言葉である。

むろん、この場合の「ポエム」がネガティブな意味であることはご存知の通り。

これを読んでどう思うか。

少なくとも、私はかなり真意を汲み取ることができる。

彼は急に環境大臣に決まったわけで、具体策を言えるのは、まだ何ヶ月か勉強してからだろう。もっとも専門知識もなく大臣に選ぶこと自体が問題との見方もあるが・。

彼は父親以上に右脳人間なところがあるが、上の言葉は決して意味不明ではない。

要するに、「除染廃棄物問題」の解決には30年かかる。又は30年後も問題である。

自分は健康であれば、30年後も政治家をやっている。

「どうせオレは30年後には生きていないから」と、内心でタカをくくりながら、その場しのぎで無責任な口約束する政治家とは違う。

今約束して、そして30年後に、その約束が守れているか否か審判を受ける立場にある自分だからこそ、責任から逃れられないし、やれることがある・・・。

と、そういう意味のことを、小泉大臣は答えているのではないか。

ついでに大臣に代わってオレが除染廃棄物問題に答えるぜ

除染廃棄物をとりあえず現場に近い場所に一時保管して、その何十年かの間に最終処分を考えるという政府の方針は妥当であり、何ら批判されるものではない。

ただ「最終処分をどうするか?」という問題は、核燃料デブリなどの高レベル放射性ゴミや、これまでに溜めた使用済核燃料の問題とも、結局は共通のものである。

これに関して、私はすでに答えている。

しかも、なんと、現在640記事に届く、このフリー座の初投稿記事として。

「高レベル放射性廃棄物の根本的解決法としての地球外投棄 2016/8/1」

高レベル放射性廃棄物の根本的解決法としての地球外投棄
これから原発を維持するにしても、廃止していくにしても、どちらにせよ必要不可欠なのが高レベル放射性廃棄物の最終処分である。現在、地下300メートル以下に隔離することが法律で定められているが、場所の選定が進んでいない。たしかに、危険な物体が地下...

つまり、根本的な解決策は「将来の宇宙処分法」で行くしかないのではないか、ということ。本当はロシアが散々やっていたように海洋投棄でよいのかもしれないが、科学的というより「政治的」な問題という点が事の本質であることを理解せられたし。

だから、最後は地球外に捨てる。それまでは無人島か僻地に保管しておくしかない。

むろん、ロケットで宇宙に運ぶわけにはいかない。もっと安全な方法が必要だ。

そこで登場するのが、将来の宇宙エレベータである。

「宇宙エレベータ建設が日本の未来を切り開く 2016/8/1」

宇宙エレベータ建設が日本の未来を切り開く
今回も宇宙エレベータ関連だが、より踏み込んでみたい。 今、この国が斜陽に向かっていることを多くの人が実感していると思う。少子高齢化、財政の逼迫、エネルギー問題、貿易収支の赤字化、予想される巨大震災…。たしかに、日本を取り巻く現実は、マイナス...

「宇宙エレベータ建設のメリットと宇宙太陽光発電 2016/8/1」

宇宙エレベータ建設のメリットと宇宙太陽光発電
前回の「宇宙エレベータ建設が日本の未来を切り開く」のつづき。 宇宙エレベータが完成すると何が起こるのか? どんなメリットがあるのか? はじめに優れたプランがあり、それを実現する技術さえあれば、あとは施主(責任主体)・予算・建設地・請負企業・...

しかしながら、少し前に、私の中でこれが「次手」になったことは記した。

それに大きな影響を及ぼしたのが「反重力技術」である。

実は、私の知る範囲では、今、反重力研究があちこちで成果を出しつつある。

「反重力装置はすでに出来ている――Alexey Chekurkov氏の発明 2019/2/27」

反重力装置はすでに出来ている――Alexey Chekurkov氏の発明
みなさん、こんにちわ。 2月23日の講演では、「21世紀版ノアの方舟」の可能性として、米軍が所有している反重力宇宙船と、民間の個人から出てきた反重力技術の両方を紹介しました。 前者は「TR-3B」(通称アストラ)のことです。 これは1990...

「やはり「空飛ぶ車」はプロペラ式よりも反重力式だろう 2019/3/6」

やはり「空飛ぶ車」はプロペラ式よりも反重力式だろう
さて、先日、反重力装置を話題にしました。 私は、戦後、占領軍の政策によって、航空機分野で大きく出遅れた日本にとって、この飛行原理のイノベーションこそが活路であると確信します。 実際、各産業への波及効果を考えれば準産業革命級のインパクトになる...

というわけで、私は、日本は「宇宙エレベータ」の開発よりも「反重力技術」を開発すべしという方針に転換した。

私の「宇宙エレベータ関連記事」は関係者の間で評判が良かったので、「やっぱり反重力で行くべき」という主張は、彼らを残念がらすようで、残念だが・・。

要するに、最終処分は、それこそ「最終的に宇宙に捨てる」ほかない。

ちなみに、汚染水に対しては、言われているように、危険な核種をろ過して、国際基準の枠内で海洋に放出すればいい。トリチウムの濃度は国際基準の40分の1以下にできるそうだ。

この点で小泉「素人大臣」はさっそく責められるべきミスを犯した。

それにしても、気に入らないのは、今まで散々、小泉進次郎をヨイショしてきたメディアが、最近になり「持ち上げて落とす」みたいな、残酷な真似を始めたことだ。

いつもそうだが、とくに「リベラル」を自認するメディアや記者は、現実政治の進行の妨害だけはやる。何か協力的なことはしない。ただ裁くだけだ。

大方、安倍政権の一員になったから揚げ足とってやれ、こいつのマヌケぶりは政権に対するネガティブな印象操作に使えるぞ、という、いつもの底意ではないのか。

まだ新米の大臣、しかも初大臣だぞ。

3ヶ月くらい温かい目で見てやれや。

まあ、こんなもの(下)を作っている私が言ったところで説得力はないかもしれんが(笑)。

Takaaki Yamada: