刻一刻と近づく「北朝鮮に核兵器を使わせるための戦争」

テロ・紛争・戦争・崩壊
出典:日本経済新聞 2017年3月




さて、ちょっと情報を整理してみましょう。

2017年3月6日、北朝鮮は「4発同時発射」の弾道ミサイル実験を行いました。その直後に朝鮮中央通信は次のような内容を声明しています。

訓練は「有事の際に在日米軍基地を攻撃する任務を持つ火星砲兵部隊」によるもので「金正恩元帥が現地で指導した」こと。

「米国と韓国がただ一点の火花でも散らすなら、核弾頭を装塡したミサイルで侵略と挑発の本拠地を焦土化する覚悟を固くした」こと。

「金正恩元帥は、党中央が命令さえ下せば即時即刻、敵撃滅の発砲ができるように準備を抜かりなく整えるよう命令した」こと。

で、実験に使われた4発のスカッドミサイルはほぼ等間隔で正確に着弾しました。このことから、口先だけではなく、北朝鮮が実際に在日米軍基地を核攻撃する能力と意志を持ったということが証明されたわけです。

現在、日本列島必中の射程1300キロのノドンミサイルまでは技術的に完成し、実戦配備段階にあります。それを米本土まで伸ばせるよう、ICBMを開発中です。ワシントンやNYを核攻撃できる能力を手にすることが彼らの最終目標です。



ティラーソン米国務長官の白々しいセリフ

これに対して、3月16日に来日したティラーソン米国務長官は、安倍総理と岸田外相と会談した後、記者会見で「北朝鮮を非核化しようとする20年間の努力は失敗に終わった。脅威がエスカレートしており、新たなアプローチが必要だ」と述べました。オバマ時代の対北「戦略的忍耐」政策からの脱却を鮮明にした格好です。

もっとも、これも茶番で、米軍内では前々から先制攻撃シナリオを練っていたんですね。北朝鮮の核施設など約700カ所を精密誘導爆撃し、特殊部隊で金正恩を急襲する「斬首作戦」などを含む「作戦計画5015」が2015年に策定済み。

まあ、必ずしもこの作戦に従うとは限らないが、北朝鮮の現体制と軍事力を破壊する計画だけは、表の政権に関係なく、前々から練られていたんですね。

おそらく、このサイトの前々からの読者なら、ティラーソン国務長官の言葉がどれだけ白々しい、欺瞞に満ちたものか、よく分かると思います。

「非核化しようとする努力」は最初の十年だけで、07年の時点でとっくにやめている。なにしろその当時に私でさえ「わざと黙認した」と気づいたくらい。

ただ、理由がまったくの謎だったので、あれこれ推理した。ようやく理由が分かったのは近年ですね。だから、ジャーナリストなら、理由はともかく「非核化努力は十年だけで、残りの十年は放置していた」程度は気づかないといけない。誰も長官の発言に突っ込まない。というか、突っ込めない。日本のジャーナリズムの悲劇と言えます。

世界支配層のこの上なく異常な企み

理由に関しては、確かに難しい。というのも「現実情報」だけだと、絶対に分からない仕掛けになっていますから。私はたまたま陰謀分野に詳しかったおかげで、異分野の情報が繋がり始めるという形で、ようやく「将来、北朝鮮に核を使わせるのが狙いだ」と気づいた。私も最初は「まさか?」と思いましたが、今では確信しています。

私が順次気づいていったのは、次のようなことです。

第一に、そもそも1950年の朝鮮戦争は、「影の政府」がアチソンラインを使って引き起こしたものだったということ。

第二に、将来に戦争の火種を取っておくために、わざとアメリカに勝たせずに、朝鮮戦争を「引き分け」にもっていったということ。

第三に、ブッシュ・ジュニア政権の頃に一度、その火種を使う機会が訪れたが、しかし、イラク戦争後の占領統治に悪戦苦闘している間に、世界情勢が変化し、それに合わせて世界戦略も大幅に見直され、対北戦略も変更されたということ。

第四に、その世界戦略とは、「事実上の同盟を締結して反逆してきた中ロを従えるためには将来の核戦争も辞さない」というもので、主にそれを見据えて、前哨戦として北朝鮮に核兵器を先制使用させる局地戦の必要性が肯定されたということ。

第五に、端的にいえば「アジア人同士に殺し合いをさせて、そこから自分たちが利益を掻っ攫う」という悪巧みも兼ねているということ。

こういったことに気づき始めたわけです。で、中東での戦争計画とリンクしていることも分かってきた。07年当時、北朝鮮は「中国・ロシア・イラン側の国」と見なされていましたし、今でもそう考えられています。イランと北朝鮮は核・ミサイル技術を融通しあう関係にあります。だから北朝鮮問題にイスラエルも関係してきます。

で、私の最終結論としては、影の政府的には「日本に命中する核ミサイルが完成して以降、米本土向けのそれが完成するまで」の間が対北攻撃の「機」だろうと。

まさに「今」です。今から1~2年以内といったところでしょうか。だから私は最初から2020年の東京五輪までに北朝鮮は終わっていると断言しているわけです。

現実情報と超自然情報の両者をすり合わせて推理する

しかし、影の政府とアメリカの思惑には違う点もある。米政府的にはむろん米軍の死者は出したくない。だが、影の政府は、北朝鮮が在日米軍基地を核攻撃して、日本の市民だけでなく、一定数の米軍人とその家族も虐殺される結果になったほうがいい、と考えているはず。なぜなら、それで自分たちも遠慮なく核兵器を使えるからです。たとえば、「北朝鮮の同盟国」であるイランを攻める大義名分が立つ。「ならば」と、今度はイスラエルから核を使用しても構わない。なぜなら先に「反西側国家」が使ったのだから。

まあ、こういう異常な発想は中々理解できませんけども、「彼ら」としてはとにかく北朝鮮に核を使わせたい。少なくともアジア人は殺されても構わないわけです。

さて、「超自然情報」としては、このような「いわゆる陰謀論」のほかに、米軍サイキック・スパイ部隊の将校だったエド・デイムスのチームによる「リモート・ビューイング」もある。人間の無意識から超時間の情報を読み取る手法ですね。彼が「影の政府」の計画を知っていたとは考えられない。やはり自己申告通りの手法で知ったのでしょう。

ただ、「超自然情報」だけでも駄目なんですね。この二種類の「超自然情報」に、当然ながら「現実情報」とそこから論理的思考によって導き出される推測をプラスする。そして両者を照合した結果、ある一本のストーリーが浮かんできたわけです。

以上で、なぜ北朝鮮が原爆を使用すると私が断言してきたのか、お分かりだと思います。最初からそうさせるのが「影の政府」の狙いだと喝破しているからです。大半の人は「そんな馬鹿な?」とか「陰謀論だ」などと拒絶反応を起すでしょうが。

日米安保という「根幹」から安全保障を見直していくべき

というわけで、私は一年前から「ミサイル対策」や「戦後にどうなるか」まで考えてきました。しかも、さらにその先の「世界大戦」まで見越しているから、昨年7月のイベントではっきりと「在日米軍基地があるから日本はロシアから核攻撃を受ける」と言った。つい「政治はもはや変わらないから、その時に逃げることだけを考えてください」などと余計なことを口走ってしまったが、決して政治を変えられる可能性はゼロじゃない。このままだと、日本は世界大戦におけるNATO軍の前線基地になるだろう。

野党ですら、「日米韓3カ国の連携を強化しなければならない」という思い込みから脱することができない。社民党の福島みずほ氏などは、北朝鮮の手先なら、もっと手先らしく、堂々と「在日米軍基地を撤去しよう!」と論陣を張ったらどうなのか。

いずれ日米安保に関して、言いたいことを言わせていただきたいと思う。要点だけ触れると、「これまでは成功体験だった」というのが私の考えです。そういう意味で「これまで」を否定する左派とは明確に異なる。しかし、「これから」は違う。リスクであり、下手すると命取りになる。だから、いわば「勝ち逃げ」しよう、というわけです。しかし、人間、これが一番難しい。個人でも難しいのに、ましてや集団ともなると・・。

いったん日米安保から離脱して、改めて米軍と連携を模索する道もあるでしょう。だから何が何でも日米安保という大前提をまず引っくり返さなきゃならない。

それに連動してリスク率が高まる対中戦略についても考えてあります。フルボッコでしょうが、尖閣諸島は死守する戦略的価値はないので、「奪わせろ」という考えです。むしろこの「緒戦負け・撤収」と「米軍の庇護なし」という条件こそ、日本人が独立国家の民として真に自立し、覚醒するきっかけとなると確信しています。

「開戦」ニュースで米軍基地周辺の住民は避難を

さて、話を戻すと、おそらく3月6日のミサイル実験と北の声明を一番喜んだのは「影の政府」でしょう。そして、3月16日、グローバル人脈に連なるティラーソンが「20年間の努力は失敗だった」と言った。これは「仲間内に向けたサイン」でもある。

昨年の段階で、「核攻撃力を持った途端、金正恩は死ぬ」とダニエル・ラッセル国務次官補は記者たちに言ったそうです。もう「殺る」ことは決まっている。

グズグズしているうちに、結局、開戦の「機」が近づいてきました。実際の戦争がどうなるかは、誰にも分からない。私にも「核が使われる」以外は確信がない。

朝鮮中央テレビより ミサイル4発同時発射実験

日本にとって、とりあえず北朝鮮のミサイルとテロが脅威。

日本のイージス艦や潜水艦はEMP攻撃に弱いといわれる。だから、そういう核戦術をやられると、あとは一方的にミサイル攻撃される展開になる可能性もある。

さらにテロ。これが怖い。北朝鮮は原発にコマンドを派遣する。ペルーの日本大使館人質事件と同じで、十人くらいの部隊で制圧可能。冷却装置を破壊すれば、稼働中の原発をメルトダウンさせることもできる。だから自衛隊の配置が不可欠。

北朝鮮の通常兵器は問題外。ただし、各地の地下要塞にこもり、硫黄島の旧日本軍的な手法で米韓軍を翻弄すれば、制圧に長引く可能性があります。

いずれにしても、あまりこういうことは言いたくないが、三沢、横須賀、厚木、岩国、佐世保、沖縄などの米軍基地周辺の人たちは、開戦のニュースを聞いたら(あるいは開戦しそうだと思ったら)、基地からは離れたほうがいいでしょう。

各知事さんたちも、地元にPAC3を増やすことを考えるべき。

第二次朝鮮戦争では核兵器が使われます。言ったように、韓国に対しては使用され、日本に対しては五分五分と、私は見ています。戦後、韓国や日本のどこかで、人間として耐えられない光景が広がっているかもしれません。

金正恩とその取り巻きは戦死でしょうが、多くの幹部クラスは戦犯裁判にかけられるでしょう。しかし、本当の黒幕は免れることになるでしょう。

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