キリスト教関係者まず自身の「性教分離」からやったら?

オピニオン・提言系




みなさん、こんにちは。

「またか」という話であるが、今回の即位の儀に対して、さっそく文句を言わねば気がすまないという者たちが出てきた。

即位巡る儀式「政教分離に違反」 キリスト教団体が会見 2019年4月30日

(前略)国内のキリスト教の教団や教派団体が30日、東京都新宿区で記者会見し、天皇代替わりの一連の儀式を国事行為・公的行事として行うことは「憲法上、国民主権の基本原理や政教分離原則に違反し、国家神道の復活につながる」と主張した。(略)新天皇が「高御座(たかみくら)」に立つことは、天孫降臨神話に基づき天皇が生き神の性格を帯びる意味を持つと述べ、両儀式が国事行為として行われることは「政教分離原則に違反する」と主張した。(後略)(編集委員・北野隆一)

天皇代替わり儀式に抗議し記者会見するキリスト教団体関係者=2019年4月30日午後4時51分、東京都新宿区、北野隆一撮影

相変わらずウザい連中である。

前回も述べたが、「政教分離」を定めているのは以下の憲法第20条である。

「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。」

とくに後段部分が該当する。

言論の自由は認めるが、いささか的外れではないか。

一連の儀式は、日本の伝統文化に基づくものだ。そして、歴史的にいえばつい最近まで、一国の伝統行事と宗教は渾然一体化していた。だから、それなりに歴史のある国ならば、君主の即位式が何らかの宗教的色彩を帯びることは避けようがない。イギリスのように君主が宗派の首長を兼ねている場合はなおさらである。

厳密にいうと、政教分離の原則は各国ごとに異なり、日英も違うらしいが、要はその種の規定を持つ立憲君主といえども、固有の歴史や伝統からは免れようがないのは確か。だいたい君主自体がその歴史や伝統の産物であるから、踏襲する他ない。そして踏襲する以上は、言ったように一定の宗教的色彩は是認する以外にない。

だから、今度の儀式の宗教性を槍玉に挙げるのは「無理難題」の類いではないか。



キリスト教の関係者へ――まず自分たちの問題を直視せよ。抗議するなら中国にやれ。あと外国人は己の立場を自覚すべし。

だいたい、彼らも自分たちの主張が最初から言いがかりであることは分かっているのだろう。朝日新聞やNHKみたいに、いちいち取り上げてやるメディアがいるから、調子に乗って天皇の即位式に文句をつけてみる気になるのではないか。

もちろん、「国家予算の1%を投じて大々的に戴冠式を挙行した」みたいなレベルになったら私も抗議するが、今の一連の儀式は、大国の元首のものとしては比較的簡素で低予算であり、しかも皇室自らコストについて気を使っているのだから、十分すぎるほど容認できるものである。

だいたい「隗より始めよ」という言葉があるが、キリスト教自身はどうなのか?

自分たちは神父・牧師職から女性を排除する伝統を守っているのではないか。

今回の即位に関して、欧米のリベラルから「なぜ女性が天皇になれないのか?」という声が上がっているが、まずは「なぜ女性が法王になれないのか?」と自問すべきだ。

それにこれは質問が間違っている。女性天皇は過去に8人も実在した。専門外だが、明確に男系主義になったのは、むしろ西洋流の影響を受けた明治維新以降ではないか。

また、これとは直接関係はないが、近年、教会内における性的虐待の問題が浮上している。それを組織的にずっとかばってきた。日本でも相当隠れているはずだ。

キリスト教の皆さんは、まず「性教分離」から始めたらどうか、という話である。

日本には約3万ものキリスト教宗派の教会があるそうだが、信者数に比して多すぎるくらいといえる。要するに、日本のキリスト教徒たちは、少数派でありながら、それほどの信教の自由を享受しているということだ。今回の抗議に及んでいるキリスト教の関係者たちは、まずその現実に対して感謝する気持ちくらい持ったらどうなのか。

だいたい、同じキリスト教徒として、中国の現状に対してもっと抗議すべきではないのか? 中国政府はあからさまに信教の自由を弾圧し、教会を破壊までしている。

あと関係者に連なっているこの「金性済」氏だが、日本に帰化して日本人であるならばまだしも、在日コリアンのままだとしたら、日本の内政に口を出すべきではない。

外国人として、宗教的少数派として、この国において十分過ぎるほどの自由を得ておきながら、この上、大半の日本国民が是認する天皇の儀式に“抗議”するだと?

何様のつもりなんだ!? プロ反日カルト「西早稲田アベノセイダーズ」の仲間か?

天皇関連の儀式が嫌なら、自分がこの国から出て行けばすむ話じゃねえか。

当然の論理だ。仮に私が韓国在住で、韓国の大統領式典に“抗議”したとしたら、韓国人は普通に怒って「文句があるなら出て行け」と言うだろう。それと同じ理屈だということが、この金性済とやらは分からんのか? こういう自己中心的な人間がまた在日コリアン全体に対する評判を低下させ、疑いを呼び起こしてしまうのでないか。

いずれにしても、キリスト教の関係者は、天皇の儀式に文句をつける暇があったら、まず自分たちの問題を片付けて、人から指をさされないようにすることだ。

むっとしたので、次回はもっとキリスト教の根幹に関わることを指摘する。

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