みなさん、こんにちわ。
私がエネルギー問題に少し明るいのをご存知の方も多いと思います。
ただ、常識的なエネルギー論やエネルギー政策を語る一方で、私はフリーエネルギーにも物凄く関心があるんですね。
科学的にありえないという人も多い。熱力学の法則に反するとか、特許法で永久機関の出願は認めていないとか、フリエネ投資詐欺とか、そういう話はいつも聞く。
しかし、「今の科学で解明されていないだけ」とも考えられる。
そもそも未だに電子自体がナゾめいた存在。質量や電荷量について分かっても、肝心な「大きさ」に関してはまだ推定。しかも「電子とは何なのか」という質問に対してズバリと本質を答えられる科学者がいるだろうか。私は神の作った記号だと思うが・・。
私たちは日常的に電気を使っているが、未だに「電子」の真の姿を知らない。
・・という禅みたいな話はさておき、フリエネ映像の宝庫がユーチューブなんですね。
もう10年前から私はずっと見ている。もちろん、ほとんどは失敗作。とくに磁石を使った永久機関に取り付かれている人が世界中にたくさんいる。
これはおかしくはない。電気と磁気は双子みたいなもの。磁性の元も電子スピンであると考えられている。しかもスピンは永久運動。
何年か前に、銅コイルとネオジム磁石だけの“フリエネ装置”が話題になっていた(下)。
しかも、複数の人が製作して、「ほら成功した!」とアップしていたんですね。台板の裏にも何もないし、持ち上げても照明が光ったまま。
「うおお、スゲー!」と思って、さっそく私も製作してみた(下)。
ところが、いくら動画通りにしても電気が検出できない。
これが数年前の話。
後からトリックだと分かったんですね。
タネ明かし動画を作る人も現れました(下)。
なんと、仕掛けは台板の中にあったんですね(笑)。
こんなふうに、イタズラとか、再生回数が目当てのトリック動画が多い。
だから、以下も「ふうーん」という、半分疑いの目で見たほうがよさそうです。
一度騙されたので、以下はすべて「未検証」ですので(笑)。
ある磁石の配置をするとハンドスピナーが勝手に回り始める!?
これはハンドスピナーを利用したもの。
ハンドスピナーというと、ただ手で回すだけの他愛もないおもちゃです。中心にベアリングがあって、クルクルと回して遊ぶ。通常は6、7分回ります。
なぜか、これでクルクルと高速回転を始める。
下のように、裏返しても、トリックはなし。ただし、テーブルの下は映していない。
環状磁石を使ったフリエネ・シリーズ
下で紹介する制作者さんは、環状磁石を使うのを得意としている。
たとえば、これ(下)。
まず、台板の上にモーターと磁石を配置する。
モーターの軸にネオジム磁石をはめ込む。
ちょっと片方が樹脂で埋もれていて分かりにくいですが、小さなネオジム磁石が対になっている。これがそれぞれ左右の環状磁石と反発・吸引を繰り返す仕組みらしい。
中心のネオジム磁石を、弾みをつけて回すと、ずっと回り続けるのだが・・・。
上はまだ何となく理屈が分かるが、下になると謎。
台板に大小の環状磁石を並べて、グルリとコイルで囲んだタイプ。
コイルの両端は、それぞれ釘に結んであります。
そこに電球のプラスとマイナスの部分を押し当てると・・あーら不思議。
電球が点灯しました。
あ、ありえん・・・と思ってしまうのですが、実際はどうだろうか。
同じように、下も稼動部分がない。さらに変態的な形。
環状磁石に8本のボルトを接着。
エナメル線を切らさないで各突起をぐるぐる巻きにしていく。
エネメル線の両端を電球のプラマイに付けると・・点灯!
どれも自作簡単なものばかり。
騙されたと思って、もう一回作ってみようかと思うが・・・。
入力よりも出力が大きいモーター
単にモーターの大小やギア比を利用したタイプもあります。
モーターと発電機は同じ原理を逆さにしただけ。
1の電気エネルギーをモーターに投入して、その回転力で発電機を回すと、発生する電気エネルギーは必ず1を下回ります。エネルギー保存の法則です。
無理にギア比を変えたところで、モーターは負荷に耐えられないはず・・。
ところが、1を投入したモーターで2の発電を得ているかのごとき動画が、あちこちでアップされている(笑)。
どうやら、ポイントは「大きなはずみ車」を介在させることのよう。
あるいは「重い」と言うべきか。その質量を援用することで、小さなモーターで、結果的に大きな発電機を回している。そんなことが可能か否かはともかく。
ま、これも私には真偽不明。
磁石を利用した簡単な永久機関
さて、疑わしいものばかり挙げてきましたが、下は私が本物ではないかと思っているフリエネ装置です。しかも、極めて簡便な機構です。
「磁石の同極同士の反発力を利用すれば永久機関ができるのではないか」ということは、私も含めた多くの素人衆が思いつくフリエネ装置の典型です。
おそらく、ここ十年の間に、何百人という人が、そのタイプのフリエネ装置の試作動画をユーチューブにアップしている。そして失敗している。
下の動画はそれらの例をうまくまとめています。
そして、最後に「成功例」を挙げている。
このタイプのものは、磁石の配置を徐々にズラすことによって反発を持続させるが、その手法には必ず物理的限界があり、通常はそのラインで吸引力に転換するので、止まってしまう。そして、多くの素人発明家がここで壁にぶち当たる。
上の例は、そのポイントで、カムを使うことで、問題をクリアしている。
動画を見ての通り、カムを使って、いったん片方の磁石を引き離し、その間、回転の慣性で素通りさせることで、再び反発力の始点からスタートするサイクルに成功しています。
そのタイミングさえ分かれば、非常に簡単な装置でフリエネ装置が製作できるようだ。
下はそのスイッチングを電気的な制御でやるタイプです。
さて、最後に、物理的なフリエネ装置の動画を紹介しておきます。
これはお遊びですね。
おもちゃ的な楽しさがあります。
永久機関 Perpetuum Mobile ( HD, Remake)
永久運動機械 Perpetual motion machines, compilation of Ideas
いかがだったでしょうか。
ご覧の通り、簡単な作りが多いですね。自作しようと思えば、昔は東急ハンズに行かねばなりませんでしたが、近年はかなりダイソーなどで間に合うようになりました。
話半分、おもしろ半分で、自作してみるのもいいかもしれませんね。
次回はもうちょっと本格的なタイプを紹介します。
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