みなさん、こんにちは。
動く墓場、日米の標的鑑、海の石景山遊園地、空母保有国を自称したいがための空母、浮かぶ棺おけ、ソラの母ならぬカラッポの母・・と、散々馬鹿にされている中国の空母「遼寧」。中国がワリヤーグなる旧ソ連の未完成放置空母をウクライナから購入して以来、関係者の好奇の的だったわけですが、一応「動く」ことは動くらしい。それが分かったのが2013年末頃。艦載機は乗せずに文字通り海上で動かしてみただけでした。
しかし、つい先月、2016年12月から17年1月にかけて、下記にあるように、母港の青島から出発した「遼寧」は、まず宮古海峡(沖縄本島と宮古島の間)を通過し、初めて西太平洋に出たあと、いったん海南島に寄港し、それから北上して台湾海峡を通過してまた母港に帰還しました。つまり、台湾本島を大きくぐるりと一周した格好です。しかも、南シナ海では「殲」ことJ15戦闘機の発着訓練を実施しました。
ついに練習鑑として本格的に就役したという印象でしょうか。
興味深いことに、ちょうどカール・ビンソンを中心とする米艦隊が南シナ海へと向かっていた頃で、彼らが到着する前にさっさと逃れた格好です。報道によると、艦長は「巨大な空母を面前にして、われわれは模索し学習する小学生にすぎない」と語るなど、意外と謙虚なんですね。大言壮語しないところが、かえって不気味ですが(笑)。
まあ、現場の軍人は現実主義者で実務家ですから。気になるのは、世界でもっとも強大な独裁的国家権力がおこなう「政治利用」のほうですね。国内的には国威発揚に利用していることはむろんですが、今回の「遼寧」のルートは、ある意味、日米台の三カ国を同時に威嚇する最小限のルートだったともいえる。ただ適当に行ったり来たりしたわけではなく、北京政府的にはちゃんと政治的意味も込めたパフォーマンスだったわけです。
ただ、彼ら的には恫喝の意味を込めていても、肝心の日本人のほうが平和ボケすぎていて気づかないし、相手が世界一の独裁政権であることも忘れているという・・。
( ;`ハ´)<せ、せっかく脅したのに気づかないアル・・・
こういう政府の「強がり」に利用される現場の軍人も哀れなものです。実戦では、日本の南西諸島のラインを突破することは絶対に不可能と言われています。「遼寧」だけでなく中国のどんな軍艦も西太平洋に着く前に沈められてしまうでしょう。
アジアの海賊キャプテンチャイナ
というわけで、カール・ビンソンが到着する前にトンズラかました海の要塞ならぬ海の棺桶こと空母「遼寧」と、滅び行く中国共産党に対して、私からのたむけだ。
君たちのテーマソングを考えたった。受け取るがいい。
ハッハッハッハッ・・・・
(*読者各自で「キャプテンハーロックのOP動画」をお探しください・笑)
アジアの海は、おれの海
おれの、果てしない、欲望さ
地球の癌は、おれの国
おれの、捨てきれぬ、仮宿さ
友よ、明日のない国と知っても
やはり、笑って、タカるうのだ
命が惜しくて、おれは逃げる
命が惜しくて、おれは逃げーるーっ
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