河野洋平という共産中国の召使い

オピニオン・提言系
赤い皇帝に拝謁してご満悦の河野洋平




いやはや、久しぶりに呆れ果てるというか、真面目に腹を立てるのも馬鹿らしいニュースが飛び込んできましたね。

5月31日、河野洋平が都内で講演して、安倍政権や憲法改正などについて批判したそうです。むろん、それ自体は何ら批判に値しない。党内にも様々な意見があっていいし、建設的な批判であればむしろ議論の喚起になるでしょう。

私が引っかかったのは日中関係についてのくだりです。

以下、産経ニュースから河野洋平が日中関係について語ったところのみ抜粋します(太字傍線筆者)。それ以外の発言については、今は問題にしません。

「安倍という不思議な政権」河野洋平元衆院議長が首相を呼び捨て猛批判 講演詳報 2017.5.31 19:41

「安倍という不思議な政権」河野洋平元衆院議長が首相を呼び捨て猛批判  講演詳報(1/4ページ)
かつて自民党総裁を務めた河野洋平元衆院議長が31日、都内で講演し、安倍晋三首相(党総裁)が9条への自衛隊の存在明記などの憲法改正に意欲を示したことに関し、「…

「4月に北京に行った。今年は日中国交正常化45周年。年が明けると、中国の機嫌が悪くなった。どうしてか。台湾問題だ。正月早々から、(日本の対台湾窓口機関である)日本と台湾の『交流協会』を、『日本台湾交流協会』と名称変更した。これに中国側が神経質に触った。今さら日本台湾交流会とつけたのかと。いたく気に入らないと。それが不機嫌の元だった。すると今度はどういうわけか、総務副大臣が台湾の公式行事に参加すると。国交正常化から四十数年の間、やってはいけないことの一つだ。日本と台湾は経済的な交流はある。民間の交流もどんどんやってください。しかし政治的に動くと、それは台湾の独立運動を日本政府が支持することになりかねないので、政治的交流は遠慮してもらいたいという気持ちがある。中国側には

政権の中にある人間が台湾に行くことは慎んできた。それがどういうわけか、今年になって副大臣の肩書を持つ人が公式行事に参加することになった。四十数年間守られてきた、理解し、尊重するという約束ごとについて、壊れてしまったということを中国側は言っている。それで不機嫌になった

「中国の機嫌」って、あんた、そんなものを基準にして事の是非を判断しとるのか、と唖然とする。こんなやつが元自民党総裁だとか、元衆院議長ですよ。

日本の政治家ならば日本の国益を判断基準にしなければなりません・・って、なんでこんな当たり前のことをいちいち言わなければならないのか。

そもそも中国が嫌がるから、何だというのか? 中国の気分を害したら、人類の正義と平和に反するとでもいうのか。万死に値する罪とでもいうのか。

これでは自分が中国の「ご機嫌取り」だと自認しているようなものではないか。



台湾を愚弄し、強権に媚を売る独裁政権の太鼓持ち

一方で、河野という男は、台湾人の気持ちや権利についてはまったく眼中にないらしい。台湾には独立したいと考える人々が大勢いる。それは当然、権利である。もし民主的な国民投票によって独立を選んだなら、当然それは認められなければならない。

「台湾は中国の神聖な領土だ」とか、いちいちそんな神話に付き合ってられるか。

そもそも台湾の独立を支持しようがしまいが、そんなことは私たちの勝手で、他人にとかやく言われる筋合いはない。

河野は「台湾独立支持は中国との約束違反になる」と言いたいらしい。だから「四十数年間守られてきた約束ごと」などと、中国の戯言を代弁してみせる。

だが、普通の、正常な精神をした日本の政治家なら、こう切り返すはずだ。

「どの口で言っているのか。日本はこれまでずっと日中友好の原則を守り、中国の発展を支援してきたのに、常に中国側がそれを踏みにじってきたではないか!」

日本はもともと国交回復以来、律儀に日中友好を遵守してきたと言っていい。

ところが、1989年、ベルリンの壁が崩壊して冷戦が終結。天安門事件が発生して共産党一党独裁体制が動揺すると、鄧小平から引き抜かれた江沢民は「日本悪魔化政策」を推進して、市民の不満と怒りの矛先を「鬼畜日本」へと反らせる政策を始めた。

そうやって、当時の中国共産党はメディアと公教育をコントロールして、大々的に日本を人民の敵に祭り上げ、避雷針にするという大衆操作政治をやったのだ。

昔ほどではないが、今でもやっている。「抗日ドラマ」というのは、要するに特定の民族に対する敵意と偏見を煽る行為に他ならない。これを民間人がやるのと、一国の政府がやるのとではまったく意味が異なってくるが、そういう常識すら欠落している。

尖閣諸島の領有をめぐる問題では、中国政府がデモ隊を操って、日本大使館や日本企業を襲撃させたことは記憶に新しい。とうてい、まともな国ではない。

かの李登輝氏は大陸を指して「土匪国家」と批判したが、いくら高層ビルが林立したところで、中身は今でも「土匪国家」そのままの後進国であることを自ら証明した格好だ。私たちはこの件でまだ正式な謝罪や補償を受け取っていない。

その他にも、日本人を逮捕して人質外交するとか、国内の思想・言論の自由を抑圧するとか、ウイグル人に対して静かなジェノサイドを行っているとか、知的所有権の侵害を一向に改めないとか、有毒食品を輸出するとか、中国の悪行は数知れず。

領海問題も同じ。野中広務のように「日中間には棚上げ合意がある」という馬鹿がいる。仮にあったとしても、先に破ったのは領海法を制定した中国のほうなのだ。

そうやって乱暴狼藉三昧の中国に対して、近年になってようやく安倍政権が対抗策を取り始めた、というのが実際のところではないか。

こんなふうに、72年の日中国交回復時から見ていくと、日本が嫌がることばかりやってきたのが中国である。つまり、「約束」だの「合意」だの「原則」だのは、常に向こうから踏みにじってきたのだから、こっちがいちいち律儀に守る必要はない。

そもそも、公然と公海を侵略し、軍事拠点を建設する中国に対して、多国間連携を強化して対抗するのは、どんな国でもやる当たり前の外交である。それを「対中包囲網の形成ダー、中国の嫌がる行為ダー」と非難するなら、もう完全に侵略者目線だ。

どこまで見下げ果てた男なのか、この河野洋平というやつは。

中国人からも軽蔑されて死ぬ運命の河野洋平

中国という国家あるいは政府の特徴は、どれだけ自分たちが他国に迷惑をかけても、己の非は一切認めずに相手の非ばかり責め立てるというものだ。日本大使館や日本企業を襲わせておいて、いい訳ばかりして一切謝罪も補償もしない連中である。

しかも、同じアジアの国は陰湿なやり方で苛めるが、白人国家にはいつも大型の商談をプレゼントして媚を売り歓心を買おうとする。中身は奴隷根性のままか?

誠実さやフェアネスのカケラもない。そういう自己中心的でエゴイスティックな中国の姿勢を散々目にしてきた結果、今ではアンケートをとると、日本人の9割が「中国を信頼できない」と答える。普通の日本人が「もうこんな国は真面目に相手にするだけ無駄だ」と見限っている。戦争にならない範囲で適当に付き合えばいいと考えている。

これが正常な、普通の人間の感覚だろう。ところが、そんな相手の身勝手な姿勢に対して一切疑問を覚えないどころか、ひたすら「ごもっともです」などと、相手の言い分のみを鵜呑みにする、超が付くほどの思考停止の馬鹿・お人好しが河野洋平だ。

私は、ある意味、こいつほど中国人を軽蔑し、愚弄しているやつもいないと思う。中国人がいつまでも政府に臣従するだけの盲目的な大衆だと思いこんでいるのか。

もはや中国人自身が今の体制を支持していない。政治的な恐怖心からなかなかそれを口にできないに過ぎない。いずれ何かのキッカケで政権批判が爆発するだろう。そして、いったん火が付けば、今度は収拾が付かずに民主化の道を突き進むかもしれない。

その時、中国人民から一番嘲弄されるのが、その独裁政権の見っともないパシリをしている外国の政治家なのだ。つまり、河野洋平である。

いやはや、「真面目に腹を立てるのも馬鹿らしい」と冒頭で記しながら、書いているうちにすっかり頭に来てしまった。

あそうそう、河野洋平といえば、小泉訪朝後に「自分の責任でコメを送る。送れば北朝鮮は心を開く。古米は失礼だから新米を送る」などとカッコをつけて税金をドブに捨てたことがあったっけ(記事)。というわけで、早く責任とれ。

独裁政権と果敢に戦う中国人の民主活動家を応援しよう!

マンガで読む嘘つき中国共産党 新潮社 ¥1,080

スポンサーリンク




タイトルとURLをコピーしました