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米株式市場はバブルか? あと宮寺氏の「戦略で負けた日本の電機メーカー」他

最近、「アゴラ」で「うむむ」と唸った記事が幾つかあったので、紹介したいと思います。まずは久保田博幸氏の「バブルの様相強めつつある米国株式市場」

今現在、ダウ・ナスダックなどの株価指数が過去最高値を更新していることはご存知の通りです。ダウはついに2万ドルの大台に乗せました。リーマンショックから立ち上がった2009年3月以来の上昇ですから、今年3月で丸8年間の上昇です。

(Copyright (C) MINKABU, Inc.)

久保田氏はその理由の一つとしてゴールドマンに着目しています。

そのひとつを象徴するのがゴールドマン・サックスの上場来高値更新であろうか。ゴールドマン・サックスなど金融株の上昇の要因にFRBの利上げ観測がある。イエレン議長は14、15日の議会証言で利上げに前向きの姿勢を示した。(略

ゴールドマン・サックスの上場来高値更新の要因としては、トランプ政権の閣僚に何人もの人材を送り込んだこともあるのではなかろうか。そのトランプ政権下で金融規制の緩和が進む事への期待や減税などの期待も株価上昇の要因となっている。

しかしながら、現実には「利上げがその根拠のひとつとなっているにも関わらず、米長期金利やドルの上昇が鈍い」ことに対して、久保田氏も首を傾げる。

こうなるとほとんど調整らしき調整もなく上昇してきている米株の動きの方が妙に見えてくる。(略)これはこれで日本のバブル時のような様相にも近いように見えてくる。

最後の傍線は私の引いたものです。久保田氏自身も、期近、ショート(空売り)のリスクがあるのか、相場上昇が続くのか、判断に迷っている。どうやらプロでも今の市況には何か直感的に違和感を覚えるらしい。私はテクニカルには疎いですが、大局観でいえば日本のバブル末期に見られた「最後の上げ」に近い印象です。

しかも、当時、そのゴールドマンやソロモンブラザースが、いったん東証株を押し上げておいて、まさに天井のところから、凄まじい空売りを仕掛けたんですね。プット商品を多数の欧米投資家にも大量に捌いていました。

(参考記事は以下まで)

中央銀行には通貨を発行する権限がある。それがいかに凄いか。たとえば、私たちの1万円札の「万」の漢字を「兆」に変えて日銀が印刷すると、それは本物の1兆円札となる。紙切れ一枚が1兆円・・・。「そんな馬鹿な!?」と思われるかもしれないが、それが日

私は前々から、トランプ政権の国防長官以下軍務系が「対中東戦争布陣」で、また金融政策がゴールドマン陣営の舵取りであることに引っ掛かっていました。

ウォール街に白紙委任状を手渡したようなものでしょう。バブルの末期に日本株を「上げて落した」ように、彼らにとっては米株の操作など他愛もないことです。

また、「やつら」の一人勝ちなのでしょうか。いずれにしても、「ここからの米株の動向は注意してみておく必要がありそうである」と久保田氏。

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宮寺達也氏の「戦術の勝ちに拘り、戦略で負けた日本の電機メーカー」に見る日本企業失敗の本質

次はこの記事。全文引用したいくらいの良記事すが、それはルール違反なので。私の「次世代テレビは韓国の勝ちだ」をよく補完する格好になっています。

宮寺氏は電機メーカーの元社員だったんですね。だから技術面の事情にお詳しい。だから技術面から日本のメーカーがどう経営判断したのか、背景を知悉している。

私も知っていましたが、もともと有機ELで先行していたのは日本企業です。

私がメーカーに就職した2005年頃から、電機・精密メーカーはどこも有機ELの研究・開発を積極的に行なっていた。パナソニック、ソニー、シャープ、東芝、日立の電機メーカーはもちろん、キヤノン・ゼロックス・リコーといった精密機器メーカーも研究開発に参加していた。そして、2007年にはソニーが世界初の有機EL テレビ:XEL-1を販売し、このまま日本企業が有機ELで勝つと思っていた。

しかし、どうにも「高価格」「短寿命」の弱点を克服できない。そのうち、2008年のリーマンショックにより、「日本の電機メーカーは巨額な投資が難しくなっていた」という。そこでどうしたかというと、「既存のプラズマ・液晶テレビの改善」へと走ってしまう。この経営判断について、宮寺氏は次のように評する。

つまり、日本の電機メーカーは「有機ELを実用化する戦略」を放棄し、「既存のプラズマ・液晶テレビを改善する戦術」での勝利にこだわったのだ。

将来のシードを育てるよりも、すでに育ったものをより洗練させる道を選んだわけですね。たしかに宮寺氏も言うように、日本の電機メーカーは、液晶の高画質・高機能化に真摯に取り組んで、それを成し遂げた。しかし、それは氏いわく「2017年現在の有機ELにおける韓国メーカーへの完敗」と背中合わせだった。

今、LGの55型有機ELテレビは、なんと18万円を割っている。お買い得すぎて、とても日本メーカーには太刀打ちできない。だから、私はいま居間にあるレグザが死亡したら、次にはLGの大型有機ELテレビに買い換える予定でいる。

LG 55V型 有機ELテレビ

 LG 55V型 有機ELテレビ 曲面型 外付けHDD録画対応(裏録対応) OLED 55EG9100

文章順的には前後しますが、宮寺氏は「戦術の失敗は戦略で補うことが可能だが、戦略の失敗は戦術で補うことはできない」という教訓を掲げている。

はっきり言えば、私もそういうことを言いたかったので、とても納得しました。

日本の自動車業界も電機業界と同じ失敗の轍を踏んでいるのか? 日本の自動車産業の将来が危ない!?

しかも、宮寺氏が大変鋭いのは、この傾向が独り電機業界に留まらず、実は日本のハイテク企業に通底する構造的な問題ではないかと喝破している点です。

日本の電機メーカーは液晶テレビという分野でガラパゴスな進化をすることを選び、有機ELという次世代の分野で完敗した。この敗北は、もはや取り返しがつかないだろう。また、この「ガラパゴスな戦術にこだわる」傾向は電機メーカーに限ったものではない。今は好調な自動車メーカーも同様である。日本の自動車はハイブリッド技術を始め、ガソリン車の低燃費化を徹底的に追求し、絶好調である。しかし、このままガソリン車の時代が続くのだろうか?(略)

電機自動車の普及という戦略の前に、いずれは一網打尽になる日がくるかもしれない。

宮寺氏の思考は、私とよく似ている気がします。

言うまでもなく、自動車は人やモノを運ぶためにあります。根本的には、その目的を成す手段として、内燃車とEVのどちらかが優れているかということです。よって、遅いか早いかだけで、いずれ自動車はより簡素・省資源なEVになると思います。

元々ガソリン自動車も、最初の20年くらいは、これからも永遠に金持ちのオモチャであり、庶民に普及するはずがないと信じられていました。しかし、普及条件が整うと、時代は本質的な進歩の道にちゃんと従うんですね。これは普遍性があります。

しかも、もっと大きな問題は、もう何度言及したか分かりませんが、そう遠くない将来、中東で大きな戦争が起こり、石油供給にトラブルが生じることです。そうなれば1バレル200ドル超えもありえる。だから今からEVへの転換を戦略的に進めないと大変なことになると私は必死で訴えてきた。それに対して、日産の回し者だ何だと卑劣な中傷をする者もいる。そういうレベルの思考しかできない人間は、近視眼過ぎて大惨事になることがまったく分かっていない(まあ分からなくて普通かもしれないが・笑)。

というわけで、以下、私はとっくに戦略としてまとめ上げています。

エネルギー問題特集のはじめに私の理想は人類社会が「持続可能文明」へと移行することです。その目標を実現するためにはどうしたらよいか。やはり、まずは文明の大元であるエネルギーから持続可能を実現しなければなりません。換言すれば「エネルギーの永久自

今、燃料電池車一台に200万円の補助金を出しているって、知っていますか? もうアホかと・・・。その資金があれば、都会で以下のような「ストリート充電コーナー」が作れるわけですよ。私はこれがEV普及の起爆剤になると信じます。

私の提唱する都会の「パーキング式ストリート充電所」とは、こういうイメージですね。EV普及の起爆剤になるはずです。

で、都会の狭い一戸建てやマンションに住む人でも、こんなふうに気軽に近所で充電できるので、何の憂いもなくEVオーナーになれるわけです。

あと、オカルト情報になりますけど、フリーエネルギーもいずれ出てくるでしょう。それを車載したら、もう「無給電EV」の完成で、充電の手間すらいらなくなる。

話を戻しますが、宮寺氏の凄いところは、現状批判するだけではなく、独自の提言をしているところです。こういう「自分のアイデアを出す」行為に対しては、それが何であれ一定の賞賛を送らざるをえません。

日本の電機メーカーであるが、私は今さら有機ELの開発に参入しても手遅れだと思うので、全く新しい発想の戦略で、未来の勝利を掴んで欲しいと思う。

例えば、VR技術に力を入れ、ディスプレイそのものが要らない世界を目指すのはどうだろうか。また、自動車メーカーと電機メーカーがタッグを組んで自動運転車やロボット、パワードスーツを世界に先駆けて実用化するというのも面白い。

私は日本メーカーに有機ELの開発に尽力してほしいと思っていますが、平行して、まったく新たなイノベーションを目指せとする提言には全面的に賛成です。

日本の電機屋さんの幹部は、この記事をよくよく噛み締めてほしいと思います。

第二次大戦に関する日本側の名称について

最後は付け足し程度です

八幡和郎氏の「聖徳太子がダメなら太平洋戦争も大東亜戦争と呼べ」と、それを受けた池田信夫氏の「『幕府』も『天皇』もやめよう」の二つです。

おそらく、頭の切れと教養面からすると、このお二人がアゴラのトップではないかと思います。で、逆に底辺側が、私とか、I氏(*石井氏ではない)、Y氏あたりかと。それはともかく、ご両名の共通した意見として、「少なくとも太平洋戦争という名称はおかしいのではないか」というものがあります。池田氏はこう言います。

「太平洋戦争」という名称には日米戦争を中心にするバイアスがあり、最大の戦場だった中国大陸を無視しているのでよくない。他方これを「15年戦争」と呼ぶのも、バラバラの戦争を一貫した「侵略戦争」として描くバイアスがあって感心しない。

「大東亜戦争」は東條内閣の命名であり、「大アジア主義」のバイアスがあるが、地理的には正しい。もっと中立なのは読売新聞の「昭和戦争」だが、私は大東亜戦争でもいいと思う。今どき、それを真に受けて軍国主義に走る人はいないからだ。朝日新聞だって、まだ旭日旗を使っている。

実は、この名称論議はかなり昔からあるんですね。「太平洋戦争ではバランスを欠く」というのは、かなり左右に共通した見方です。池田氏の言うように、日中戦争はどうなるのか。インパール作戦は? だいたい日本海軍はインド洋でも戦っている。

ただし、「15年戦争」は良くない。満州事変終了から盧溝橋事件まで数年の間がある。日本帝国の行為はすべて戦争と見なして、「70年戦争」というのはもっと変です。

だから、傍線を引きましたが、別に大東亜戦争でもいいし、私は前々から、戦争とか歴史関連の過去投稿では、そう記しています。

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