ビットコインバブルは2018年から本番か?

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出典:Pixabay CC0 Public Domain




みなさん、こんにちは。

読む方は、記事の日付をよく確認してください。

というのも、この記事には“有効期限”がある。今から2、3年後にも当てはまることを書いているわけではない。しかし、検索流入組の読者は、数年後でも読む。

時間が経過しても内容が古くならない話題もあります。

たとえば、霊的・道徳的・教訓的な話、文化・芸術関連の話、歴史の話など。

しかし、こういった時事ネタ、とくに経済やビジネスの話はすぐに旬が過ぎます。まあ、2019年以降に「どれだけ予測が当たっていたか」を検証するのも一興ですが。



ただの投機熱では説明がつかないビットコイン現象

さて、今年2017年、ビットコインは大きく値上がりして、散々“バブル”だと言われてきました。識者・専門家筋からバブル崩壊論も出始めています。

私が昨年9月に「金・銀の現物とビットコインの購入について」という記事でビットコインを取り上げた時には、1コインが約7万円でしたから、今現在で10倍に値上がりした計算になります。当時買った人は大儲けしたと思います。

こういった「うますぎる話」をみると、ああ典型的なバブルだな、今が天井でありすぐにでも崩落するだろうな、と多くの人が感じるのは当然です。

しかし、今年の中国によるビットコイン取引所の閉鎖、JPモルガン・チェースCEOの「ビットコインは詐欺」発言などで一時暴落しましたが、そういったハードルを乗り越えて、再び上昇を始めました。今現在は調整局面のようです。

出典:http://ビットコイン相場.com/index.html

チャートからすると、度々調整は入るものの、一貫して右肩上がりなんですね。

ところで、私は技術的なことはよく知りませんが、データの膨張などで従来のビットコインの取引がスムーズにいかなくなる問題等が生じており、関係者の間で改善案の相違もあるようです。新たな仕様を設定して、それで旧仕様と互換性がなくなる(それによって分裂する)ことを「ハードフォーク」と呼ぶそうな。どうやら有力な関係者はビットコインキャッシュ(BCH)の支持に回り始めているとの話が巡っています。

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まあ、そういうテクニカルな話は専門家に任せて、私は「ビットコインがなぜ買われるのか?」という記事などで、大局的な観点からの意見を述べました。

大半の経済専門家は、仮想通貨やブロックチェーンといった目新しい技術に対する、単なる熱病的投機であるというふうに、タカをくくっているところがあります。

対して、私はその記事で異なった独自の説明を試みました。

人類の通貨の変遷を概観してみると、ある一貫した進化の方向性があります。そこから、その進化の行きつく「最終形態」もまた想像することができます。

今日、グローバル化・一体化する世界経済の実態に対して、貨幣制度のほうが必ずしも追いついていません。そのせいで様々な不便不都合が生じている。

やはり、ソルーションとして「世界統一電子マネー」の登場が渇望されている。

それが貨幣進化の行きつく先なんですね、おそらく。

記事でも述べていますが、ビットコインは決してソルーションそのものではありません。もともとサトシ・ナカモトさんはその不便不都合を解消するために開発を始めたようですが、様々な欠点があることも否めません。

たとえば、設計段階で2100万コインの発行上限が決められていますが、それによって希少価値が生まれることはあっても、通貨としてはマイナス材料になります。

責任主体がないという点や、投機の対象として価格が激しく上下する点もマイナスです。対して、非中央分散型・トランザクションの透明性といった特徴は、ある種の反権威的人々にとっては理想ですが、一般消費者は特にプラス材料とは考えません。

ただ、ビットコインは「世界統一電子マネー」のプレ形態ではあります。したがって、人々や社会の潜在的なニーズに対して一定の受け皿になるんですね。

いずれにしても、歴史的な潮流とか、文明の進歩とか、そういう背景があって、人々の潜在意識がビットコインのポテンシャルを敏感に嗅ぎ取っていると思います。

だから、ただの“投機熱”では片付けられないんですね。

これはチューリップバブル型ではなく、ITバブル型に近いものを感じさせます。

世界全体が情報ネットワークで覆いつくされるというイメージは、すでに1980年代からあって、インターネットの登場はまさにその現実化だったんですね。

銀行系仮想通貨が本命と分かるまでは、ビットコイン熱は続くかもしれません。

2018年が「バブル本番」である理由・その1「資金流入」

さて、実は、私は“ビットコインバブル”に関しても、大半の経済専門家とは違って、むしろこれからがバブルの本番ではないかと思っています。

名指しすれば、2018年でしょうか。むしろこの年がバブル本格ではないかと。

理由があるんですね。

第一に、これから資金がどんどん流れ込んでくると予想されること。

たとえば、これ。

米CME、ビットコイン先物を年内に上場 最高値更新

【シカゴ=野毛洋子】世界最大のデリバティブ取引所運営会社の米CMEグループは31日、年内にもビットコイン先物を上場すると発表した。大手取引所のCMEが上場に動いたことで、仮想通貨市場の成長が加速する可能性がある。この日のビットコイン価格はCMEの上場計画を好感し、過去最高値をつけた。

金融の本場でこの動きは大きい。むろん、日本国内でも、ネット証券などが猛烈な勢いで仮想通貨取引に参入しつつあります。

ネット証券がビットコインに殺到するワケ FXのレバレッジ規制強化で顧客の多くが転出

「FX(外国為替証拠金取引)のレバレッジ上限引き下げは間違いなく早いタイミングで行われるだろう。多くの顧客がビットコインに流れ、2018年は仮想通貨ビジネスがネット証券の主戦場になる」。2017年度中間決算説明会の席上、カブドットコム証券の齋藤正勝社長は大胆な予測をブチ上げた。

まあ、「主戦場になる」というのは大袈裟でしょうが・・。

今現在、ビットコインの市場規模は小さい。変動しますが、現在の日本の市場規模が十数兆円程度。で、日本人が世界の半分を買っていると言われている。

しかも、信用取引でやる人より現金派が多い。

世界1位のニューヨーク証券取引所の時価総額が2千兆円をゆうに超えていて、第三位の東証の時価総額が600~700兆円の間と言われています。

その他、債権・為替取引・商品先物などにも大量の資金が投じられている。

これから仮想通貨取引がマニア向けの市場から、一般投資家向けの市場へと転換していくにつれ、大量の資金が流れ込んでくるでしょう。

つまり、これからが資金流入の本番なんです。

リーマンショックから十年経ちましたが、そういう世界経済の危機というか、調整局面に入ることも、プラス材料になります。どうも最近の日米の株高は異様です。

これから「デジタルゴールド」たるビットコインは、資金の逃避先としても、無国籍で希少価値のある金銀プラチナと並ぶ地位を獲得するかもしれません。

2018年が「バブル本番」である理由・その2「仮想通貨(実用)元年」

第二に、どうやら2018年が銀行系仮想通貨の「実用元年」になりそうなこと。

「MUFGコイン」や「Jコイン」については何度も取り上げました。これは日本だけでなく世界的に同じことが行われるんですね。

これらは投機でなく、まさに使用するための仮想通貨です。

この続々登場感は、何かインターネット草創期に似てやしませんか? ちょうど、ヤフーや楽天、グーグルやアマゾンなどが同じ頃にワッと登場しましたよね。

つまり、ITバブルの時のように、「時代はとにかく仮想通貨」ということで、ミソクソカレーも一緒くたにされ、先行のビットコイン等が注目されるというわけです。

ところで、この記事を書いている時に、ちょうどこの発行元の三菱UFJとみずほフィナンシャルが大規模なリストラを発表しました。簡単にいえば、私たちが見慣れた都市部の店舗をどんどん閉鎖していく予定です。

これは当然、仮想通貨を中心とした業務転換とも関係している。いかにトランザクションコストを絞るか。人件費をとことん絞らなければなりません。

窓口対応を無人遠隔にして、あとは金属や紙の実体貨幣の扱いを取りやめていき、口座とスマホ・PCの間の仮想通貨データのやり取りへと移行していく。

これからは中央集権的なスパコンがシステムの要になるのでしょうか。

当然、私たちはスマホで気軽に電子決済をしていく形に移行していく。

今でもやっていますが、各社乱立していて、うんざりします。それもそのはず、たとえばJRのスイカなどは、客を囲い込むためにやっているのが主な動機です。

しかし、マネーは本来、経済全体のインフラのはず。しかも、電子マネー取引の中心に位置するのはどうしても「銀行口座」なんですね。口座だけは「どこか」に開設しないといけない。クレジットカードなどはしょせん寄生的な存在です。

だから、銀行は元からアドバンテージがある。良いか悪いかは別にして、各国大銀行又中央銀行系のデジタル通貨のほうが本命として浮上する可能性が高いです。

つまり、オープンソースの「ビットコイン・ブロックチェーン」は、クローズドな「中央集権的ブロックチェーン」に敗北する・・。

人々が権威に寄りかかるのもありますが、そもそもわれわれ消費者は取引がオープンか、それともクローズドか、といったことをほとんど気にかけない。

私たちが気にするのはあくまで利便性や手数料です。

大銀行は系列を通して小売店に端末を急速普及させることができます。スーパー・コンビニなどの小売チェーン店が一斉に右へ倣ったら、消費者も適応せざるをえません。

これは大きい。また、円と固定されている点も有利になる。投機によって急激に上下に触れるのは、決済通貨として不向きなんですね。

一般消費者だけでなく、企業が貿易決済に利用するようになったら決定的。

私的には銀行各社の初期の仮想通貨がプレグローバル通貨となり、最終的にそれらが統合される形でディファクト・スタンダードになると思います。

つまり、ついに「グローバル通貨」の誕生です。

まあ、何があるのか分からないのが未来ですから、このモデルも本当にうまくいくか、良いのかどうか、分からない。

実は、陰謀論的な観点から言えば、非常に怖い面があるのも確か。私はかなり以前からこのプロジェクトを知っていて、陰謀系の記事で何度か警告しています。

世界スパコンに全市民が管理されるとか、そういう話です。揺り篭から墓場まで、一生管理されることになります。家畜と一緒。新ソビエト人=労働動物です。

そっちの話題は「新世界」サイトのほうでまた書くつもりですので。

だから、「ビットコインよりも銀行系の仮想通貨が勝つ」とか、本当は言いたくない。ただ、現在の貨幣システムの世界的問題に対するソルーションとして潜在的に期待されている以上、本当にソルーションが登場した場合、見捨てられるということでしょうか。

だから、2018年に本物のバブルが発生して、それが2019年にも続くのか、それとも18年度で終わってしまうのか分かりませんが、そういう形になると思います。

(*というわけで、ブームに乗って一儲けしたいひとは自己責任でやりましょう。欲に目がくらんで全預金を突っ込むとか、絶対にやめましょう。損するリスクも想定して、なくしても暮らしが困らない範囲で投資しましょう。負け癖のある人は最初からやめましょう。逆恨みお断り・笑。取引開始はやはり最大手↓が一番無難かも)


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