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打倒イラン・中国を目指すトランプ“ネオ・ネオコン”政権

出典:Tech in Asia

トランプ新政権の対外姿勢がほぼ浮き彫りになってきました。

まず、プーチンとロシアに対しては極めて宥和的です。報道によると、どうやらロシアの情報機関にトランプ個人が弱味を握られているらしい。MI6元幹部のソースなので一定の信憑性があります。まあ、その真偽はともかく、今後、米の対ロ姿勢が軟化することは確実なようです。対ISでは米ロ協調路線さえありえます。

他方で、イランと中国に対して非常に攻撃的な姿勢を鮮明にしています。また、北朝鮮に対しても厳しい。米本土向け核ミサイルの完成は断固阻止するつもりです。

このようなトランプの外交姿勢は、イラン・イラク・北朝鮮を「悪の枢軸」視したブッシュ政権を思い起こさせます。イラクと中国が入れ替わっただけでしょうか。しかも、彼個人の考えとして敵対的という点が興味深い。というのも、この点がブッシュ氏と明確に違うからです。彼の場合は何も考えずに、ただ側近が作った原稿を棒読みしていただけでした。そもそも自分で名指しした「悪の枢軸」の国々がどこにあるかさえ知っていたかどうか・・。まあ「テロリストは悪だ」くらいの“考え”ならあったでしょうが。

しかも、他方でトランプはイスラエルを偏愛している。そういう個人の趣向に基づいたワンマン経営者的な手法を外交に持ち込もうとしている。この単純な脳ミソと強引な手腕が世界最強の暴力装置(=米軍)と結びつくと極めて危険な気がします。

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やはりネオコン・ブッシュ政権は再来した――ただしトランプの下で

トランプ大統領が事実上のシオニストであることは、彼の当選直後からいち早く指摘してきました。むろん、ゴリゴリの反イラン・反イスラム。そして、国防長官ジェームズ・マティスと、安保担当補佐官マイケル・フリンもまったく同じ政治姿勢。首席戦略担当兼上級顧問のスティーブン・バノンと、中東担当上級顧問の婿のクシュナーも同様。

マイク・ペンスが副大統領に就いたので、エクソンモービル元CEOのレックス・ティラーソン国務長官は「政権ナンバー3」です。その彼は、ネオコンと人脈がダブる戦略国際問題研究所 (CSIS)の関係者なんですね。まあ、ネオコンでいいかと。

あとはご存知の通り、やたらとゴールドマンサックス出身者が多い。

私はだいぶん前に、「ヒラリー政権になったらネオコン・ブッシュ政権の再来になるぞ」という予想をぶち上げて、なぜかその記事が今でも当サイトの人気上位ですが、どうやら大統領がトランプという大違いはあるものの、的中した様子です。

周知の通り、オバマ・ヒラリーたちはロシアとの戦争も辞さない姿勢でした。第三次世界大戦になるかもしれず、危なくて見てられなかった。

その点では、トランプが選ばれて、一安心かもしれません。しかし、その代わり、対イラン・対中国では、彼はオバマ・ヒラリーよりもはるかに強硬派です。しかも、彼個人の考えとして、イランと中国を強く敵視している。その点、ブッシュよりも危ない。

しかも、わざわざホワイトハウス内に「国家通商会議(NTC)」を新設して、対中強硬派というより、もう敵視派とか憎悪派と呼んだほうがいい、『米中もし戦わば』著者のピーター・ナヴァロ教授を就けた。トランプ自身が口説くという形で・・。

というわけで、ヒラリーとトランプのどちらが平和の敵かは判断に迷うところです。あえていえば「どっちもどっち」というのが真相ではないでしょうか。

本当は、「先にロシアを打倒するか、それともイラン・中国を打倒するか」という、その程度の違いなのかもしれません・・・。

世界支配層内の単なる路線闘争という視点

とすると、これまで「反グローバル派・アウトサイダー・サプライズ」などと評価されがちだったトランプですが、唯一「対ロ姿勢」を除いては、一応は「影の政府」の路線に沿っている格好です。むしろ、「影の政府」がロシア同様に異分子と見なす対イラン・対中国では、言ったように、ヒラリーをはるかに凌駕する強硬ぶりです。

よって、一見、ロシアに妥協的な姿勢だけが「影の政府」の方針と異なっているように思えますが、そうではなくて、その方針をめぐる黒幕内の争いが今回の米大統領選であり、その結果が反映されたにすぎないと見なすこともできます。

私は当初「金融資産派と実物資産派の対立か?」という記事を書きましたが、そうではなくて、もっと単純な戦術レベルの路線対立のようです。

「影の政府」のメンバーは、全員が「目的」「ゴール」を共有していますが、それを実現する手段・路線・方法については、よく内輪揉めをしています。

これは日本政府内にある対立とまったく同じ構造です。自民党と野党が激しく争ったからといって、日本が内乱になるわけではありません。「日本政府」としては依然として一個の有機体です。そもそも自民党内にすら派閥争いがあります。しかし、「党」としては一つのままです。「影の政府」も同じで、内輪揉めしても依然として一つなのです。

私ら下々からすると、ジョージ・ソロスらオバマ・ヒラリー派のシオニストと、シェルドン・アデルソンらトランプ・ネタニヤフ派のシオニストが、凄まじい抗争をしているように見えます。事実、駒はそのつもりでしょう。しかし、「影の政府」内の争いだから国際規模の壮絶さになるだけであって、本質的には日本政府内の内輪揉めと同じだと思われます。ライオンのくしゃみと、ネズミのくしゃみの違いです。別に世界支配層が二派に分裂して殺し合いをしてくれるわけではないのです。

というわけで、「謎を解く鍵はキッシンジャーにある」という記事は次回に。

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