トランプは史上最強の「反中国・北朝鮮」大統領となる!(北朝鮮編)

テロ・紛争・戦争・崩壊
出典:ガンダムマニアの徹屋フルスクラッチワールド http://blogs.yahoo.co.jp/freedom14464




年末年始に北朝鮮がらみの重要な情報が入ってきた。

一つは昨年末。北朝鮮の元駐英公使だったテ・ヨンホ氏が記者会見し、「北朝鮮は核兵器を完成させる目標を立てており、金正恩がいる限り絶対に放棄しない」という意味のことを語った。テ氏は昨年韓国に亡命した人。外交幹部レベルの人物が記者会見に応じるのは、金正日の側近だった故ファン・ジャンヨプ氏以来のことだそう。



馬鹿の一つ覚えだった日本の対北外交

こんなことは、分かりきっていたことだ。なぜなら、北朝鮮にとって核兵器こそ体制の命綱だからだ。わざわざ自分の命の保障を捨てるやつがどこにいるのか。

ところが、日本政府は、小泉政権の頃からつい昨年まで、「わが国は拉致・核・ミサイルといった諸懸案を包括的に・・」などとパブロフの犬のように繰り返し、「三点セット一括解決方式」に固執してきた。北朝鮮が絶対解決する気のない問題と、拉致問題を組み合わせたため、後者のほうも一切解決不能になってしまった。

この「三点セット」なる“戦略”を考えたのは、2002年からの日朝首脳会談を影で主導した当時アジア大洋州局局長だった田中均らしい。外務省の局長クラスでこの脳ミソだから、日本の外交力が常に絶望的だった理由もよく分かる。

「It won’t happen!」は「させてたまるか!」だ

さて、もう一つは新年一日。その金正恩が恒例の「新年の辞」を公表。自国が「東方の核強国、軍事強国にのし上がった」と自負し、「ICBM発射実験の準備が最終段階」に入ったと主張した。名指しは避けているが、対米けん制であることは明らか。

この挑発的発言がトランプ氏のアンテナに引っ掛かったようだ。すぐにツイッターで次のように反応した。

まず、「北朝鮮がアメリカに到達可能な核兵器の開発の最終ステージにいる」と述べている。just statedというのは「まさにその状態にある」という意味でしょう。その危機的状況に対して、トランプ氏はIt wont happen!という己の言葉を続けている。数紙の新聞を見たが、どれも「それは起きない!」というふうに直訳している。

ここまでは報道されている通り。

このトランプ氏の最後のセリフだが、英語にしばしば見られる、モノ・事象が主語になるケースだ。なので、日本人からすると、「それは起きないって、あんた、なんでそんな未来のことが分かるの?」と、違和感を覚える。しかし、分かり辛いが、私はトランプ氏の「意志」を含んでいると思う。つまり、日本語に翻訳するなら、「そうはさせない!」とか「させてたまるか!」というニュアンスに近いのではないだろうか。

やらせはせん! やらせはせんぞーっ!

要するにこう言ったのだ。

トランプは対北攻撃積極派に転じた!

このツイッター発言からは、他にも見えてくるものがある。

私はこれまで、アメリカの対北戦争の断行には、「北の長距離核ミサイルの技術が完成安定化するまでというリミットがある」と、何度も述べてきた。また、ヒラリーではなくトランプが大統領に選ばれた場合でも、「すぐさま側近によって北朝鮮がアメリカの安全保障にとって重大な脅威であると信じ込むように仕向けられる」と述べてきた。

どうやら、その通りになったようだ。

この発言から、トランプ氏がこの「リミット」を明確に意識し始めたことがうかがえる。また、北朝鮮がアメリカにとって重大な脅威であると認識したことも明らか。

彼個人のパーソナリティは、だいたい私たちが選挙戦で見たまんまだと思う。つまり、気に入らない存在はとことん叩き、メキシコ移民やイスラム教徒といった異質な存在に対して不寛容で、敵に対しては容赦がない。我の強い、戦いを好むタイプ。

こういう人物に対して挑発は逆効果となる。金正恩としてはオバマの時と同じ調子で言ったつもりだろうが、トランプは明らかにキレた。彼は脅しに対しては、猛反発して、逆に相手を刺しにかかるタイプだ。しかも、「アメリカを守る!」という愛国的使命感に火をつけた格好になった。旧日本軍をも圧倒したこのアメリカ魂の恐ろしさを、北朝鮮の連中は全然分かっていないらしい。この時のアメリカこそが一番怖いのだ。

というわけで、いったんトランプが北朝鮮を敵と認識すれば、むしろヒラリー以上に、自主的に攻撃積極派に転じるという予測は、ほぼ的中したと思う。

言ったように、米・イスラエルの安全保障上の利益が一致する以上、北朝鮮処断に向けた国家レベルの大きな流れが起こっている。そして、次期大統領がそれに沿うと内心で決めた以上、それが起こるのは、もはや時間の問題にすぎない。

「積極的挑発法」か、それとも「アチソンライン法」か

つまり、あとはどうやって戦争を引き起こすか、という問題だけだ。

その方法として、二種類ある。一つは「積極的挑発法」。もう一つは、手を引いたと見せかけておびき出す「アチソンライン法」。

これまで、オバマ・ヒラリーがやってきたのは前者。朴クネ政権と組んで、沿岸上陸を想定した大規模な米韓合同軍事演習を繰り返してきた。しかも、金正恩を対象にした「斬首作戦」などと公言してきた。こうやって米韓で繰り返し北朝鮮を挑発して、暴発か、もしくは何らかの偶発的衝突を引き起こし、無理やり開戦にもっていこうとしていた。

当然、金正恩の激怒ぶりも凄かった。よく戦争に発展しなかったなと、ヘンに感心したくなるくらいである。アメリカの圧力で、日本が慰安婦問題なるもので譲歩を強いられ、日韓離間が再接近に変わった直後から、この凄まじい対北挑発が活発化された。どれほど連中が朝鮮半島で戦争をしたがっているかが、よく分かる。

しかし、この方法は、どうもうまくいかなかったようだ。しかも、北朝鮮が全力で対南工作を行い、朴クネ政権を退陣へと追い込んだ。次は、おそらく親北反日政権の誕生だろうと観測されている。当然、北朝鮮に対して宥和政策をとる。

仮にアメリカが圧力をかけても、新たな韓国政権が消極的で、変化がない場合、「彼ら」は「次策」を用いるだろう、と私は述べた。

それが第二のアチソンラインを設定することだ。教科書的現代史では、アチソンラインで「結果的に」朝鮮戦争が引き起こされたのは、何かのミスや偶然のように言われているが、これは元から戦争を引き起こすのが目的だと、私は以下で主張した。

バーナード・バルークの使嗾した朝鮮戦争と現代韓国の“最後の使い道”
前回(下)の続きです。歴史には裏から見ないと解けない謎がある。 この話は、とくに韓国人の皆さんに読んでほしい。そして、十分に注意してほしい。世界支配層は、朝鮮半島をまた地獄に突き落とすかもしれません。 さて、アチソン・ラインAcheson

それゆえ、「彼ら」にとっては「成功体験」である。過去の成功体験を繰り返したがるのは、人のサガである。だから、再びやろうとするだろう。

北朝鮮に対して凄まじい空爆が敢行される!

トランプの本音は、もともと対北戦争忌避だったと思う。そういう意味での「在韓米軍撤退」の訴えだったはず。しかし、彼の考えは変わった。彼は今や対北開戦派だ。

しかし、本音では戦争を決意しながら、表面的には以前と同じ言動を続けるかもしれない。なぜなら、ちょうどそれが「次策」にマッチするからだ。だから、極東の争いに巻き込まれたくないと言って、いったんは在韓米軍を撤退させるかもしれない。さらにウソをついて、アメリカが金輪際、朝鮮半島に介入しないというふうに、金正恩を信じさせるかもしれない。しかし、それこそ北朝鮮をおびき出す罠だ。仮に北朝鮮が韓国に対して少しでも軍事力を用いたり、内乱を仕掛けたりすれば、アウト。韓国政府や軍部がわずかでも公的な支援要請を出せば、それでアメリカは介入の大義名分を獲得したことになる。すぐさま救援と称して米軍が動くだろう。それは爆弾の在庫一掃セールスとなる。

「彼ら」はアチソンラインで事実、戦争を引き起こした前科がある。日本も、南北朝鮮も、今やそういう連中につけ狙われている。

だが、忘れてはならない。金正恩は核ミサイルを持っている。凄まじい空爆が行われている、その地下深くで、断末魔の彼は、自殺的発射命令を下すだろう。

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