天皇が男系か女系かという議論自体に意味がなくなる理由

オピニオン・提言系
もはや「国母」の威厳を持つ上皇后だが、平民出である。




今回もまた保守層からひどく嫌われる意見であるが・・。

私は自分が正しいと思ったことをズバッと言わねば気がすまないタチなもので。

皇位継承の問題でずっと激しく議論され続けているテーマの一つに「男系にこだわるか、それとも女系を認めるか」というものがある。

傍で見ていると、そろそろ殺し合いになるんじゃないかと(笑)。いやいや、冗談ではなく、カトリックとプロテスタントも小さいな違いでえんえんと殺しあったのである。

しかし、私はこの議論にたいした意味があるとは思えないのである。

というか、議論を戦わせている両派が「ある事実」をスルーしているというか、気づいていないことが不思議でならないのだ。

そもそもこの種の議論自体、血統が意味を持つことが前提である。

古今東西、王族がなぜ「男系」にこだわったのかというと、王統(皇統)を守るためである。そして平民と区別される血統であるがゆえに「王統」なのである。

ひるがえって、20世紀後半以降の天皇家はどうか。

先日、上皇后となられた正田美智子さんは平民出身である。それで長い間、他の皇族からめちゃくちゃ陰口を叩かれ、苛められたらしい(あくまで週刊誌ネタだが)。

そのため、現天皇陛下の浩宮(ひろのみや)と秋篠宮(あきしののみや)の代で、平民の血が半分混じっている。

その二人が、さらに平民の小和田雅子と川嶋紀子と結婚し、それぞれ子を設けた。

だから、愛子と悠仁(ひさひと)の代で、平民の血が4分の3

周知の通り、他の宮家は男子継承者がなく、お家断絶がすでに決まっている。

よって、平成天皇が皇位をまっとうされた場合、皇位を継承するのは秋篠宮ご夫妻の息子の悠仁さまである。つまり、第127代天皇は「4分の3平民」なのだ。

どうせ、悠仁さま以降も代々、平民と結婚するであろうから、時代を経るごとに天皇本家は限りになく平民に近づいていく。当然、そこから輩出される分家も同様。

つまり、「宮さま」と称したところで、血筋は平民とほとんど違わない

平民というのは、言葉は悪いが、「雑種」と同じである。二代続けて貴賎結婚――嫌な表現だが他に代わるものがないので――したら、その子孫は雑種の血が優勢である。

繰り返すが、ブルーブラッドだから王統(皇統)の意味があり、「男系にこだわるか、それとも女系を認めるか」という議論にも意味が生じる。

しかし、次の悠仁天皇の時代で血統の意義は確実に失われてしまう。いったん雑種化してしまえば、意味を持つのは、血統ではなく、ただ単に「お家」の継承だけである。

ちなみに、ヘンリー王子とメーガン妃の第1子が生まれたことで話題のウィンザー朝でも同じ問題が起きていることは、私のサイトの読者ならご存知の通り。

今にして思えば、GHQ内ユダヤの長期戦略かもしれないが・・。

それに平民は雑種といったが、日本人ならば先祖をたどっていけば必ずどこかの天皇に繋がるのも事実。つまり、「日本人は天皇の赤子(せきし)」は事実。

私や読者のあなたでもそうですよ(*1組のカップルの子孫は30世代後には10兆人を超すため)。辿り方次第で、いろいろな天皇に行き着くはずです。

いずれにしても、“平民天皇”の時代になったら、女系だろうが、女性だろうが、そんなことは気にしてもたいした意味はないんですよ。

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