著作権法違反で手錠がかかる時代に

事件・時事




みなさん、こんにちわ。

9月の出来事ですが、「ワンピース」や「進撃の巨人」といった人気マンガをインターネット上で無断公開していた「漫画村」運営者の男が逮捕されました。

犯人は自称執筆業の星野路実(ろみ)(27)なる人物です。

罪状は「著作権法違反」

このように、思いっきり手錠をかけられています(ボカさなくていいのに)。

知らない人もいますが、著作権法違反は「刑法犯罪」です。

つまり、万引きや泥棒と同じ

他人の描いたマンガだけでなく、文章を盗んでも、著作権法違反です。

非常に悪質なのは、他人の記事を盗んで、ほんの少しだけいじって、本来の作者の名前を消し去って、さも自分のコンテンツであるかのように見せかける泥棒行為です。

こういうのは「著作者人格権」の侵害にも当たるらしい。

この海賊版サイトの場合、2016年から18年4月まで運営され、7万冊以上のマンガを無断掲載し、閉鎖前には月間1・7億ものアクセスを集めていたとのことです。

被害額は3千億とも4千億円とも言われている。

サイトは海外サーバーにデータを置いていたため、弁護士側はログ情報開示のために国際提訴しなければなりませんでした。

で、本人を特定し、フィリピンで身柄を拘束することに成功したわけです。



アニメやマンガの海賊版サイトの横行による日本の知財の莫大な損害に対して何の手も打たなかった官僚主導の「クールジャパン」

はっきり言って、あまりに対策が後手過ぎるな、というのが正直な感想です。

かなり前から、日本のマンガやアニメの海賊版サイトが野放しでした。

欧米でもそうだし、中国や韓国でもそうです。

勝手に翻訳して、勝手に掲載して、広告収益を上げているサイトがごまんとある。

「クールジャパン」とかいう政策に、私がほとんど“殺意”を覚えるのは、アニメーターなどの現場労働者への還元と、こういう海賊版の取り締まりに関して、何もしなかったからです。無意味なハコモノやイベントで、官僚が予算を食い潰しただけでした。

すぐ“お隣の国”では、9割くらいが泥棒してタダ見しているというのに、せっかく莫大な予算がついても、実効性のある取締りをしようとしない。

しかも、国策泥棒の中国なんかはどうしようもないが、韓国の場合はまだ訴えたらちゃんと対処してくれる可能性が高いというのに。

著作権は知的財産の一種です。そして日本の財産です。

まあ、政府も日本の知的財産を守る方向へと動き始めたので、これを機に、国も世論も内外の著作権侵害に対してどんどん厳しくなっていってほしい。

星野ロミ容疑者に対しては、刑事で逮捕されただけでなく、民事でも賠償請求される予定です。被害者の作者・出版社はとことん追及していくでしょう。

星野の個人資産はすっからかんになるだろう。

法律の改正で賠償請求を踏み倒したら刑務所行きへ

ところで、こういった民事での賠償請求に対して、開き直って踏み倒せると信じている者がいる。旧「2ちゃんねる」運営者のひろゆき氏などがそうです。

たしかに「今まで」は、そういう「逃げ得」を許してしまっていた。

ところが、今年の5月に「民事執行法の改正法」が可決しました。

この改正法は、かつのような「逃げ得・開き直り」を許さないものです。

2020年4月あたりから施行されます。

以降、逃げ続けたら「懲役」も起こりえます。

つまり、刑務所行き(笑)です。

星野ロミが賠償請求に応じなければ、民事でもまた懲役を食らうわけです。

これからは、開き直って支払いに応じない、などということが実質できないのです。開き直るのなら刑務所でお勤めしてくださいね、という話に変わるのです。

ま、著作権違反は万引き・窃盗と同じですから、当然でしょう。

ああ、楽しみだ(笑)。

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