さて、近々公開予定の映画『Midway(ミッドウェー)』は、世界支配層が米大衆心理を操作するためのものであると、前回述べました。
私は以前にもこんな記事を書きました。
「ハリウッド映画に見る“世界大戦が近づいているサイン”2018/1/30」
「『ウィンストン・チャーチル』なる洗脳映画 2018/4/4」
この二つの記事は、2017年公開の映画『ダンケルク』と『チャーチル』について語ったもので、私は「世界支配層による大衆操作映画である」と喝破しました。
私はこの二つの映画がアカデミー賞を取ると事前に予測し、事実そうなりました。
一般的な基準でいえば、どちらもなかなかの名作ではある。
奇妙なアカデミー賞受賞映画『ダンケルク』と『チャーチル』
驚くべきは、私の知る限り、この二つの映画の「異様さ」について、映画評論家と称する人たちが誰も突っ込まなかったこと。おたくらの目は節穴か!
何が異様なのかというと、どちらも「対ドイツ戦」を描いているのに「ドイツ軍人」がほとんど出てこないのだ。ドイツ軍の戦闘機や爆撃機といったメカがチラチラと顔を出すだけ。映画の中にドイツ人という「人間」が不在なのである。
映画『チャーチル』のほうでは、ヒトラーが喚き散らしている場面があるだけ。
戦争映画なのに、ひたすら自陣・自軍のみを描いている。
しかも、この二つの映画は、制作者が全然別なのに、なぜか兄弟映画と思えるほど、すごくリンクしている。
『チャーチル』のほうでは、ダンケルクでドイツ軍に包囲された「英軍30万将兵の行く末」が焦点になっている。当初は脱出させる手段がなかったんですね。
で、『ダンケルク』のほうがその脱出の妙を描いている(笑)。
それにしても、なぜ「ドイツ人」という「人間の敵」が登場しないのだろうか。
それは記事にも記したが、「次の戦争」では、ドイツが英米の仲間の予定だから。
それゆえ、英米の大衆に対して、ドイツ人を敵視するような描写は極力無くした。また同時に、同盟国となるドイツ人の感情を害する真似も避けたわけだ。
つまりは、大衆心理への配慮でしょう。
似た理由から、今度の映画『Midway』には、クソ映画『パール・ハーバー』とは異なり、日本人の気分を悪くするシーンは非常に少ないはずだと、私は予測する。
なぜなら今度の戦争では、日本も英米の同盟国だからである。
チャーチルを実態よりも美化した映画
この『ダンケルク』と『チャーチル』が言いたいのは、要するに「悪の敵に対して当時の西側の人々は不屈の精神で立ち向かい、そして勝利した」ということです。
つまり、「愚かなる大衆よ、おまえたちの祖父の世代が勇敢に戦ったことを思い出すのだ」という、支配者クラブからの、ありがたーいメッセージなのである。
実際、当時のチャーチルは、ナチスに降伏するくらいなら戦って死ぬ覚悟でした。
しかし、チャーチル内閣と英軍上層部には、このままドイツ軍と戦い続けて、自国の若者たちを大量に犠牲にしてよいのかという、ものすごい葛藤もあった。
映画『チャーチル』では、その流れに乗じるように、有力議員のチェンバレンとフェリックスが、イタリアを仲介にしてヒトラーと早期講和しようとする。
しかも、当初は、英国王もチャーチルを嫌っている(笑)。
しかし、周囲から叩かれ、嫌われながらも、「信念の政治家」チャーチルはひたすら己の考えを曲げず、孤独な戦いを続ける。
そして、ふいに地下鉄に乗って、庶民の声を聴いてみる。
そこで人々が口々に叫ぶ。
そしてチャーチルも議会で叫ぶ。
いやはや、よくできた洗脳は、本当に「名場面」でもある(笑)。
これでは騙されるのも無理はない。
なぜ山下奉文と本間雅晴が大軍神なのか?
だが、私ならば突っ込める。
私ならチャーチルの化けの皮を剥がすことができる。
一つ。「おい、チャーチル。シンガポールの時も『絶対に降伏するな、戦え』と、ダンケルクと類似の命令を出し続けて、結局は日本軍に完敗したじゃねえか」と。
つまり、対独戦の時はヒトラーの戦略ミスとアメリカの参戦という幸運があったおかげであり、彼の本当の実力は、むしろシンガポールの喪失に顕れている。
チャーチルがその回顧録において大戦の全期間を通じてもっとも衝撃を受けたと述懐しているのがマレー沖海戦、すなわち『プリンス・オブ・ウェールズ』と『レパルス』の撃沈です。日本海軍航空隊は雷撃機による魚雷攻撃のみで戦艦を沈めたんですね。
そして、山下大将がシンガポール要塞の攻略を指揮。
3万程度の日本陸軍をもって、10万を超える英連邦軍を敗北せしめた。連戦連勝の大英帝国をして「史上最悪の敗北」と悔やませる我が軍の大勝利です。
これにより、大英帝国の東洋支配およびフランス・オランダも含めた欧米列強によるアジアの植民地支配は、実質的に終わりを告げたと言われています。
戦後は日本軍の訓練したアジア各地の現地兵が独立戦争を戦い抜きました。
また、イギリスの侵略と支配に苦しめられてきたアイルランド人も万歳したという。
まさに山下奉文(やました ともゆき)大将こそ大軍神です。
フィリピン攻略戦を指揮した本間雅晴(ほんま まさはる)中将とあわせ、この二人の日本軍人は、昭和の陸軍における二大軍神かもしれません。
欧米のアジア支配を打ち破ったという意味で、世界史的に永遠に語り継がれる人物です。ハンニバルやテミストクレスに並び称せられても不思議ではない神話的な名将です。
英米は言いがかりをつけてこういう偉大な名将(=職業軍人)を処刑した。そう思うと、
この連中もたいしたことはない。いずれ歴史に裁かれるだろう。
山下奉文大将 [本人] マニラ法廷
だが、一番の問題は、日本人自身が、山下大将と本間中将がどれほど物凄い世界史的な成果を成し遂げたのか、よく理解していないことです。
中には保守派などと自称しながら、英米の卑屈な奴隷の真似をしている者もいる。
余談ですが、イギリスのマレー支配の代理人をやっていたのが現地中国人です。同じアジア人のマレー人を中間搾取して甘い汁を吸っていた連中です。
彼らがゲリラになったため、日本軍は始末せざるをえなかった。
だが、彼らが何のためにゲリラになったのか? 自分たちの利権を保証するイギリスの植民地支配を守るためではなかったのか? アジアの独立のためではない!
彼ら華僑は、インドネシアやベトナムでも欧米植民地支配の代理人をやっていました。だから「戦後」に現地の人から攻撃され、追放されたのです。
なぜチャーチル家が世界支配層の一員なのか?
もう一つ。「おい、チャーチル。ドイツ軍がドーバーを渡ってきたら、“また”敵に寝返ればいいじゃないか、アンタのご先祖様みたいに・笑」と。
チャーチル家は英マールバラの領主です。「マルボロ」ともいう。
私たちは世界史で1688年の「名誉革命」が無血革命であったかのように習いますが、これは公然たる嘘です。本当はオランダ軍によるイギリス侵攻でした。
だから、ロンドンからステュアート朝の王族がトンズラしたのです。
それを指して「無血のクーデター」と言えば、そうかもしれないが、そりゃオランダ軍を撃退するはずの英軍司令官が裏切れば、パニクって首都から脱出しますわな。
で、その時、オラニエ公ウィレム三世側に寝返ったのが初代チャーチル卿でした(笑)。
それでウィレム三世が英国王に就任して「英蘭同君連合」になったわけですから、普通はこれを侵略とか、オランダによるイギリスの征服とか言うはずです。
つまり、本当はイギリス人にとってちっともGloriousじゃない。
お馬鹿なイギリス人がこんな屈辱を今に至るまでGloriousと言わされている理由は、この時にステュアート朝打倒に動いて、本当はアカの他人のヴェルフ家の人間をハノーヴァー朝(現ウインザー朝)の国王として迎えたチャーチル家とかスペンサー家などの「裏切り者グループ」が、ずっと英社会の支配層として君臨しているからです。
この時に新たに誕生したとも言える英王侯貴族グループが、産業革命とナポレオン戦争の勝利によって、「大英帝国」支配層として、世界を半ば牛耳ってしまいます。
日本の政治家は、保守であれ、リベラルであれ、尊敬する政治家としてチャーチルの名を挙げる人が非常に多い。しかし、日本人や欧米人が信じ込まされているチャーチル像が虚像でない保証があるだろうか。世界支配層の一員だから美化されているのです。
今では「欧州王侯貴族 < ユダヤ銀行家」
補足ですが、彼らが組んだ「格下のパートナー」こそが、シティとフランクフルトの国際銀行家集団でした。宮廷ユダヤ人から近代的銀行家に成り上がった集団です。
陰謀研究者の中には、今でも裏から真に世界を支配しているのは、この国際銀行家集団ではなく、欧州王侯貴族であると考える人が多いが、私の見方は異なります。
21世紀の今では、欧州王侯貴族は大きく力を失っており、2世紀前に「格下のパートナー」だったほうが実質的に世界を動かしているというのが私の観測です。
なにしろ、スペンサー伯爵家からして、借金のカタに屋敷をロスチャイルドに取られている(笑)。ダイアナ妃も本当はゴールドスミスによる“託卵”の可能性が高い。
で、このユダヤ金融貴族たちは、英王侯貴族を中心とする「300人委員会」の所属とは別個に、ユダヤ人だけの組織である「サンヘドリン」を運営している。
「300人委員会」と「サンヘドリン」はメンバーがかなりダブっています。
The Sanhedrinは、旧約聖書の預言のSelf fulfilling Policy(自己実現路線)をやっている組織であり、実はイスラエルの再建もその方針に基づくものでした。
サンヘドリンはユダヤ国家滅亡後、オリエント地域をうろうろとさ迷い、4世紀にはキリスト教が布教したローマ帝国による迫害で解散したというのが公式史です。
これは嘘であり、実際は地下に潜って、地下組織になっただけです。
「ユダヤ地下政府」と表現すると、陰謀論ぽくておどろおどろしいですが、実際は迫害されるから地下に潜らざるをえなかったわけで、彼らなりの生存戦略だったのです。
カトリック全盛期には、ローマ法王が先頭に立ってユダヤ人を迫害したため、決して表に出ることはできませんでした。だから彼らがプロテスタントの創始の頃から支援している理由は理解できます。そして英蘭などのプロテスタント国家に拠点を置いた。
スイスの王家だったヴェルフ家はもっとも早くユダヤと手を組んだと思われます。
今、彼らが1500年ぶりに、少しずつ姿を現してきたのが気になります。
即位礼正殿の儀の今日だから特別に言いますが、彼らは日本の皇統も潰す計画です。しかも、その計画は戦後すぐに水面下で始まっています。
一つには天皇の大衆化・平民化・非権威化であり、もう一つはある“情報爆弾”の仕掛けです。秘密の暴露と言い換えてもいい。いつでも好きなタイミングで爆発させることのできる時限爆弾のようなものです。彼らがいつスイッチを押すかは分かりません。
彼らはいつか爆発させるつもりで、早くからそれを戦後皇統に仕込んだのです。
『カムイ伝』あたりがヒントになるかもしれませんね。
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