暴力団ビジネスに協力したテレビ朝日

オピニオン・提言系
撮影:Takaaki Yamada




村西とおる監督がナイスな情報を発信したようだ。

以下、「take4」さんのツイ文をお借りする。

村西とおる氏「(前川喜平氏が通っていた歌舞伎町の恋活バー・ラブオンザビーチは)住吉会加藤連合の島内で、前川さんは住吉会に大変貢献している。ここは身の上相談するような場所じゃない。6、7割はプロ。その半分位はホテトル嬢の待機場所。素人はほとんどいない。」

ナイスですね!

私もほとんど同じことを書いてきた。組織の名前までは知らなかったが。

素人がこんなところにフラリとやって来るわけがない。

こういう「自由意志による交際」に見せかけた形態は、暴力団が売春防止法を免れるために編み出したものだ。だから女性側は売春の事実を絶対に公言できない。

 



前川氏を義人扱いしてきた者たちの、呆れるほどの人物を見る眼の無さ

すでに前川氏は貧困調査ではなかったことを認めた。

彼の「通い」を“個人の自由”などと擁護した連中は、自分の子供が将来こういう店で性的搾取に加担したり、されたりしても構わない、と是認したのと同じだ。

だいたい、日本の公教育の頂点に立つ人物がこんなことをやっていて、教育現場の人間に「規律を守れ」と言えるはずがない。今後、現場のモラルハザードは免れない。

他方、ほとんど犯罪的とも言える私大への天下りの実態も暴露され始めた。

文科省“天下り植民地利権”とそのあまりに酷すぎる実態
今回は引用主体の記事であり、私の出しゃばりは抑えています。 ダイヤモンド・オンラインの記事に「元東大教授と天下り官僚に翻弄される私大の悲惨2017.8.18」という、ぞっとする記事がありました。 前半が元東大系、後半が天下り系の禍を扱ってい...

この天下りのあっせんをしていたのが前川喜平。

今、全国の臨時教員たちがどれほど経済的に困窮していることか。彼らを低賃金に据え置きながら、自分たちはこういう真似を平然としているわけだ。

また、前川氏はおそらく「石破4条件」作成の裏意を承知していながら、世間が知らないのをいいことに、公正であるとの錯覚を助長し、自身の正当性に利用した。

国会証言の場で文科省の内部文書流出の経緯を問われても、答弁をはぐらかした。

これらもまた彼のついた「嘘」である。

彼はすでに何重にも嘘を重ねている。

折りしも、四国の公務員獣医師たちが日本獣医師会に対して反乱を始めたようだ。今回、前川擁護派と日本獣医師会擁護派の顔ぶれが見事なほど被っているのが興味深い。

「前川さんは正義の人」などと彼を義人扱いしてきた者たちは、どんどん不利な立場へと追い込まれている。それがまた、安倍総理への病的攻撃性に転化しているようだ。

ま、恨むなら、己の人物鑑定眼の無さを恨むことだ。

「羽鳥モーニングショー」の狂った世論操作

ところで、これに関連して、世間がまだ見過ごしている問題がある。それによって追求を免れているのが、「羽鳥モーニングショー」とテレビ朝日だ。

過日、この番組は、上の店をこんなふうに描写した。

見ろ、この狂ったイラストを。

最初、このイラストを見た時、頭がおかしいのかと思った。

よりにもよって指定暴力団の資金源になっている店舗を、さも健全で健康的で愛と幸福に溢れた店であるかのように描写したのだ。

その辺のネット住人ではなく、テレビ局がこんな真似をしたのだ。

「羽鳥モーニングショー」は1千万近い視聴者を持つから、単に描写したというより、もはや全国に向かって「喧伝した」と表現したほうが正確だろう。

どうも「前川氏の行為は無問題だ」と印象操作したかったらしい。「突然のバー通い報道」とあるように、問題はむしろ報道したことの方だ、と言いたいようだ。

日本の公教育の頂点に立つ人物がこんな店に通いつめるのもどうかしているが、テレビ局がそれを擁護するためにこんなイラストを作成して全国放送するのも狂っている。

テレビ朝日は暴対法に違反した

私は当初、これを指して「テレビ朝日の非常識」と批判したが、訂正する。

これは単に社会常識の欠落に留まる問題ではなかった。

通称「暴対法」は「第三十二条の二」で次のように定めている(*赤字下線は筆者)。

事業者は、不当要求による被害を防止するために必要な第十四条第一項に規定する措置を講ずるよう努めるほか、その事業活動を通じて暴力団員に不当な利益を得させることがないよう努めなければならない。

テレビ朝日は明らかに指定暴力団系店舗の宣伝の片棒を担いだ。

つまり、法律違反の疑いがある。仮に店舗側が警察に検挙されたら、連鎖的にテレビ朝日側の容疑も固まる格好になるはず。

同社の現社長は角南源五(すなみげんご)というらしい。

ちなみに、ウィキペディアによると、ソウル支局時代がずいぶん長い。

ソウル支局長として赴任したのは1993年から97年にかけての4年4ヶ月だったが、うち3年6ヶ月の間、韓国放送公社・KBSワールドラジオの日本向け放送番組「南北の窓」で、週1回のレギュラー・コメンテーターを務めていた。

どうやら、韓国側から愛されていた人物らしい。ま、どうでもいいが。

これはともかく、角南社長は、自社の社会的責任をどうお考えか。

また、この「羽鳥モーニングショー」のコメンテイターたちは鼻持ちならない傲慢さで有名だが、そうやって他者を裁いている彼ら自身の感覚は正常なのだろうか。

警察庁の幹部が一言命じるだけで、新宿署は何が何でもこの店を摘発するだろう。それに連座して、テレビ朝日も正真正銘の反社会的企業という位置づけになる。

会社自体が処罰の対象だ。当然、放送免許も取り消し。

ない、とタカをくくらないほうがいい。なにしろ、テレビ朝日は、暴力団壊滅作戦の先頭に立つ警察の面子を潰したのだから。それに、警察庁の上にいるのは誰だろうか。

ちなみに、放送法第四条は以下。

  • 一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
  • 二 政治的に公平であること。
  • 三 報道は事実をまげないですること。
  • 四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

上は「一」の違反でもある。

先の閉会中審査に関する偏向報道は、「二・四」の違反に該当する。

つまり、暴対法と放送法のダブル違反だから、十分、事実上の独占営業権を取り消されても仕方ない。法律を守らない反社会的企業に対して当然の処置だ。

さあ、どうする? それとも、こんなイラストを作成してテレビで流すこと自体が暴力団ビジネスを助長する反社会的行為に当たるとの認識もないのだろうか。

世間はテレビ朝日に連座することを面白がるだろう。なにしろ、ワイドショーの本家が、人々のワイドショー的好奇心の対象になるわけだから。

私が角南社長の立場だったら、そうなる前に、直接の責任者である番組ディレクターを処分して、記者会見を開いて、世間に対して謝罪するのだが・・。

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