簡単手間いらずの自家製ダイコンキムチの作り方

役に立つ情報




みなさん、こんにちわ。

夏はソーメンやざるそば、冷麺などの「冷たい食べ物」が好まれる季節ですが、私がよく食べるのがキムチです。

しかも、ちゃんと乳酸発酵が進んだ、冷蔵庫でよく冷えたキムチです。

これがまた夏の暑い時期にぴったりなんですね。あの酸っぱい味が夏バテ気味の胃にちょうどよくて、食欲も進み、健康維持にも役立つように感じられます。

私にとってキムチといえば『美味しんぼ10巻』が本格的な出会いだったんですね。

それがこれ(↓)

「むう・・・このキムチは辛すぎる」ですよ(笑)。

これはストーリー的に非常にうまい構成です。

というのも、ほとんどの日本人には、この大韓書籍の金社長がなんで怒ったのか分からない。私も分からなかった。立ち位置は富井副部長と同じなんですね。

その「謎」を解くという形で物語が進んでいく。

結論から言うと、日本人がそれだけキムチに無知だった、という展開です(金社長が怒った理由としてその他にも儒教的な欠礼などもあります)。

私もそれまでは、キムチといえば、あの日本風のキムチモドキしか知らなかった。スーパーでよく見かける、あの甘ったるい味のキムチ(らしきもの)です。

たしか、20年くらい前は、ああいうキムチモドキしか置いてなかったように思う。

で、私はこの『美味しんぼ10巻』に登場する上野のキムチ屋さんに実際に行ってみて、はじめて本物のキムチの味を知ったわけですね。

ただ、付け加えておくと、その店では白菜の四分の一とか二分の一といった売られ方が普通で、自宅で一口サイズにカットしなければならない。しかも、一週間ほど冷蔵庫で寝かせて、ようやく食べごろになる。その乳酸発酵した味が絶品なんですね。

この店の味には届かないものの、最近のスーパーでは、韓国からの輸入品も含めて、乳酸発酵がウリのキムチが並ぶようになりました。

ただ、値段が比較的高いんですね。手の平サイズの容器で数百円とか。あの量では数日食べたらおしましです。

むろん、自宅でキムチを漬けるという方法もある。

下の動画がその方法をたいへん上手に解説しています。

Traditional kimchi recipe (Tongbaechu-kimchi: 통배추김치)

たしかに、物凄くおいしそう。

しかし、ここまでやるのも大変です。

誰しも「ちゃんと乳酸発酵の進んだキムチを、もっとも怠けて、しかも安く大量に作れないか」と思うのが人情のはず。

そこで、私からオススメの作り方を紹介します。



ダイコンのキムチを超簡単格安に作る方法

それは既製品を応用する方法です。

私が用いるのはこの「李家名品」のキムチ。

2キロサイズでも400円弱くらいの手ごろな価格です。しかも発酵が進むタイプです。

用意する具材は、これとダイコンと塩だけです。

容器は5リットルのものを用意しました。

それでは作り方を説明しましょう。

まずダイコンを野菜スライサーで薄くスライスしていきます。

最初にダイコンを縦に半分ないし四分の一にカットしておくとスムーズにいきます。

ちなみに、私はダイコンおろし器に付いているスライサーでやりました。ダイコンおろしも作りつつ、一方でダイコンのスライスも作るという、一石二鳥の方法です。

こういう感じになります。

一本のダイコンの三分の一、ないし半分の量です。

で、この上に好みで塩をふって、さらに「李家」キムチを載せていきます。

ちなみに、ダイコンキムチのことを「カクテキ」といいますが、角ではなく、こういうスライスものまで「カクテキ」と呼んでいいのかよく知りませんので、単に「ダイコンキムチ」とだけしておきます。

こんな感じで埋まりました。

そしたら、この上に、またダイコンのスライスを載せていきます。

ダイコンの二層目が完成です。

で、先と同じように、塩をふって、またキムチを載せて・・を以下くりかえし。

つまり、ダイコンのスライスとキムチを交互に重ねて多層にしていく・・これだけです。

私的には辛さがマイルドになってちょうどいいですが、物足りない人は唐辛子成分の追加を別途工夫してください。

これで完成です。

だいたい4リットルぐらいの量でしょうか。

実は、写真には載せていませんが、同じ方法でキュウリもうまく漬かるんですね。

生白菜を漬けたらどうなるかは試していませんが、強引に漬けても、結構うまくいくんじゃないかと思う(保証なし)。

あとは冷蔵庫に寝かせて、十分発酵を進ませてください。

一週間ほどすると、生のダイコンの味が、見事に乳酸発酵風味の漬物になっています。

野菜から出た水分は、冷麺の汁や、ざるそばの漬け汁の割り水などにも使えます。

冷たい、酸っぱい味は、暑い夏にぴったりです。

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