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2014年の「ウクライナ革命」のルーツは1640年代のイギリスにあった

出典:sputniknews.com



本当にロシアが悪いのか? 改めてウクライナ・クリミア問題を振り返る

私は基本的に「ロシア VS 欧米・ユダヤ」間の出来事は「帝国主義間闘争」だと見なしているので、過度にロシア側に肩入れするつもりはない。しかし、仮に本質がそうだとしても、西側による極度の偽善とアンフェアの横行を看過していい理由にはならない。

ここでは、ウクライナ紛争の再燃、及びこれまでの日本を含めた西側メディアの対ロ報道のあり方を懸念し、以下の二点について、私の考えを述べたい。

第一に、先のウクライナ政変の“アブノーマルさ”についてである。

第二に、その直後の、ロシアによるクリミア併合の是非についてである。

この記事では第一について述べたい。

ロシアの周辺諸国で相次いだ不可解な“革命”

ロシアとウクライナの確執は歴史的なもので、冷戦崩壊後には早くも表面化しているが、それでも今日ほど先鋭的ではなかった。今日のようなひどい対立は、明らかに外部の人間によってもたらされ、扇動されたものだ。

最初は2004年11月の大統領選挙だ。親ロシアのヤヌコビッチと、親欧米のユシチェンコの争いだったが、いったんは前者が勝利した。ところが、ユシチェンコ陣営と彼を応援する欧米メディアが一斉に「不正選挙だ!」と大騒ぎし、また「オレンジ」をシンボルカラーとする市民が集まって大規模なデモを始めた。こうして、内外から政権に圧力をかけて、再選挙に持ち込んだ。その結果、ユシチェンコが逆転勝利した。

これは「オレンジ革命」と呼ばれた。当時、(私も含めて)世界中がすっかり騙された。てっきり、感動的な無血革命の類い――「腐敗した旧東欧のエセ選挙」に対して「怒った市民が決起」して、その結果「民主主義の勝利」がもたらされた――と信じた。

ところが、似たパターンが、03年のグルジア(ジョージア)、05年のキルギスでも繰り返された。さらに失敗に終わったものの、05年のウズベキスタン、06年のベラルーシなどでも行われた。いずれもロシアの周辺諸国ばかり。

“革命”の中身はいつも同じ。西側の資金で動く市民団体が「独裁政権だあ、不正選挙だあ」と大騒ぎして、デモや暴動をやる。それを欧米メディアが「民主化運動」や「独裁政権に対して決起した正義の市民」などと美化して報じる。権力側・警察側の動きは、些細なものでも「弾圧」と誇張する。それに対して“西側国際社会”が動いて、政治・経済の両面から政権サイドに圧力をかけ、反体制派と歩調を合わせる・・・。

「誰」が「何のために」やっているのか?

当時は私もまだ欧米の有力メディアが「影の政府」の「メディア(コントロール)部会」の指揮下にあり、諜報機関が実行部隊として動いているなどとは知らなかった。だから、西側メディアの色眼鏡で、世界を見させられていたわけだ。

さて、このような「革命」に動いた市民団体は、米NGOや宗教団体とも連携し、さらにはCIA合衆国国際開発庁の支援も受けていた。CIAは言わずもがな、この合衆国国際開発庁(USAID:United States Agency for International Development)とはどういった組織なのか。ウィキペディアの解説を参考にさせていただく。

「開発途上国の資金・技術援助を行う国務省管轄の政府機関」のこと。始まりは1961年9月。ジョン・F・ケネディが、米国の非軍事の海外援助を1つの機関にまとめる行政命令を出した。こうしてできたのがUSAID。1998年以降は、国務省の監督下に置かれ、米国の外交政策を反映している。ウィキペディアの解説は、「非軍事の海外援助を行う政府組織」ではあるが、USAIDとアメリカ軍は密接な協力関係にあり、援助に軍事力を利用しないという意味ではない」と説明している。

こいった組織には、光と影がある。たぶん、貧しい人々を援助するなどの素晴らしい活動もたくさんしているに違いない。しかし、他方で、極めて政治的な活動にも手を染めている。とくに、米政府が表立ってやれないことをやる際には便利な存在だ。スポンサーという形で、NGO・宗教団体・民間軍事会社などを操る。そうすれば「民間人が勝手にやっている事で、米政府に直接責任はない」という屁理屈が通るわけだ。

また、もう一つの主役として、ジョージ・ソロスの「オープンソサイエティー」を挙げることができる。「ロスチャイルドの子飼い」と言われるこの人物も、当該地域の“民主化運動”を積極的に支援していた。事実、“カラー革命”を仕掛けられた側から名指しで非難された。もっとも、彼もまたフロントに過ぎず、黒幕はやはり「影の政府」だ。

こういった連中が、ウクライナをはじめとするロシアの周辺地域で策動していたのだ。仮にまっとうな選挙であっても、親欧米派が敗北すれば「不正選挙」と喧伝し、革命の後押しをやる。こうして、民主的に選ばれた親露派政権を転覆してしまうのだ。

いったいどこが“民主主義”なのか、という話である。

何のために? むろん最終的に「世界を支配するため」である。「影の政府」にとって抵抗勢力の牙城がプーチン・ロシア。だから、その周辺の国々を次々と陥落させて自陣へと取り込んでいるのだ。こうしてロシアを孤立させ、最後にはロシアも支配下に置く。

ただ、問題は「これは本当にアメリカが自国の国益のためにやっていることなのか」という点。たしかに「米政府の国策」だが、必ずしも米一国の利益のためにやっているわけでもない。正直、この辺の見極めは難しいし、私にもよく分からない。

しかし、米政府やネオコンが真の黒幕と信じるのは間違いであることは確か。この辺はややこしいのだが、要は米政府もまた「影の政府」の指揮下にあること、しかも彼らにとって「最大のコマ」である事実を理解すれば、なんとなく分かってくる。

2014年、ウクライナで傭兵を使ったクーデターが行われる

さて、その後、ウクライナ国内において、親ロ派と親EU派が再び衝突する事態が訪れる。しかも今度は流血と憎悪を伴う最悪の格好で。

2010年2月、“再び”ヤヌコビッチが大統領に当選する。そして、2013年11月、大統領はパートナーとしてEUよりもロシアを選んだ。

ここからは当時、ニュース映像で繰り返し放映された通りである。

直後から反対派の“市民”が続々と首都に集結し始めた。その中には、プロの抗議活動家、ネオナチ、明らかな外国人軍隊経験者などが大量に混じっていた。しかも、彼らは投石や火炎瓶だけに留まらず、大量の銃器まで持ち込んで政府を攻撃し始めた。

出典:zn.ua

出典:GlobalResearch 革命に立ち上がった市民の皆さん

当時、キエフの広場の惨状を見て、「まるで戦場じゃないか」と戦慄した人も多かったのではないかと思う。「これが本当に“反体制デモ”なのか?」と訝った人もいたはずだ。

出典:Russia Insider

Russia Insider

dailymail.co.uk

それもそのはず、彼らは“暴徒”といっても、先に挙げた欧米の機関から雇われていた。つまり、政権を武力で打倒するための「傭兵」という表現のほうが近い。

これはもう、市民を扇動したとか、暴動を起したとか、そういうレベルではなく、銃器で武装した傭兵軍団がウクライナを内戦に陥れ、政府を打倒したということ。

こうして、2014年2月、彼らは暴力でもって、ヤヌコビッチ政権を転覆させてしまった。ヤヌコビッチは腐敗していたというが、仮にも投票で選ばれた人物だ。その合法的に選ばれた政権をクーデターで打倒する行為の、どこが“デモクラシー”なのか。

しかも、現地司令部はアメリカ大使館だった。当時、国務次官補のビクトリア・ヌランドや、駐ウクライナ大使ジェフ・パイアットが指示していたらしい。これは当時、ロシアの情報機関が二人の電話を盗聴していて、ユーチューブに流したことで、世界中に知れ渡った。しかも、ジョン・マケインも現地入りしてクーデター側を激励した。

つまり、極めて露骨なアメリカの謀略だったわけだが、言ったように、米政府の国策であっても、必ずしも米一国の利益のためにやっているとは限らない。

クロムウェルのクーデター Oliver Cromwell’s Coupの時とそっくりだ!

さて、どこからも指摘がないので、私が言うしかないが、こういった手口のルーツこそ、実はイギリス内戦 English Civil War(いわゆるピューリタン革命)なのだ。

手短に言うと、時のチャールズ一世が専制政治を強化し、課税問題で議会派と対立すると、1642年、王党派と議会派の内乱へと至った。その議会派の中心にいたのが独立派クロムウェル。「私財を投じて新型軍を作り、王党派を撃破した」と世界史の授業で習ったと思う。1649年、クロムウェルは国王を処刑し、議会派が共和制を打ちたてた(ピューリタン革命・イギリス内戦)。しかし、その後、クロムウェルは、議会派内のライバル派閥を次々と倒して、護国卿なる独裁者に就任した。

From Wikimedia Commons

「私財を投じて」と簡単に言うが、当時、傭兵一人を雇うのに、一日で十万円くらいの出費は強いられる。つまり、当時も、やはりUSAIDやジョージ・ソロスのようなスポンサーがいないと、一国の政府を戦闘で打倒することは不可能だったと思われる。

タネ明かしすると、それがアムステルダムのユダヤ商人たちだったのだ。

そして、ここで、もっと奇々怪々な謎かけをして、終えておく。

仮に1640年代のイギリス内戦を仕組んだ連中と、2014年のウクライナ政変を仕組んだ連中が、同じ系譜に連なるとしたらどうだろうか、と・・・。事実は小説より奇なり!