みなさん、こんにちわ。
イランと英米との対立がエスカレートし、日本のタンカーまでが攻撃されると、日本が輸入する石油の約8割がホルムズ海峡を通過することは、よく報道され始めました。
しかし、本当は、ホルムズ海峡の問題が真の危機ではない。
イランと宿命的に対立しているのがイスラエルであり、そしてサウジアラビアです。
イランはペルシア人の国でシーア派。
対して、サウジはアラブ人の国でスンニ派。
この両国は今、めちゃくちゃ仲が悪い。「日韓関係の何倍もやばい」と言うと、日本人にも何となくイメージできるんじゃないでしょうか。
いくら日韓関係が悪くても、韓国軍がテロ部隊を侵入させて日本の国会を襲撃するまではいかないでしょう。そのレベルをマジでイランにやっているのがサウジ。
シリア内戦では、イランの支援するアサド政権と、サウジの支援するスンニ派原理主義組織が両国の「代理戦争」をやっていたくらい。
サウジとイランはすでに間接的に銃火を交えている関係なのです。
本物のイスラム原理主義国家で独裁国家
今、サウジを実質率いているのがムハンマド・ビン・サルマーン・アール=サウード(以下ムハンマド皇太子)です。初代国王の孫ですね。
サウジは2015年からこのムハンマド皇太子の独裁体制にある。
ムハンマド皇太子は、ネタニヤフとトランプと並ぶ、ゴリゴリの反イランです。
つまり「対イラン戦争」になったら、英米・イスラエルだけでなく、サウジも参加するということです。そこが昔の中東戦争と大きく異なるところ。
実は、このサウジアラビアこそがイスラム原理主義国家そのものなんです。
この国は「石油の出る北朝鮮」なんですよ。
トランプが「イランは独裁国家でぇー、テロ支援国家でぇー」と喚いていますが、それはアメリカが大量の武器を売っているサウジだろ、という話です。
そもそも、サウード家を支援して、第一次大戦後に独立国家を作らせたのが大英帝国。
つまり、サウジの初代国王から現在のムハンマド皇太子に至るまで、欧米の超国家権力のパートナー、もっといえば「傀儡」と考えていいかもしれません。
同じ集団が英・米・イスラエル・サウジを背後から支配、戦後日本も服従
現在の超国家権力は、ナポレオン戦争後の戦後秩序として、
「大英帝国と国際銀行家のコンビ」として誕生したのが原型です。
この「国際銀行家」というのは、主にフランクフルトとシティの宮廷ユダヤ人グループが合わさって、彼らが中核となって、近現代に脱皮した姿です。
ウィーン体制から100年かけて、ユダヤ金融貴族は、プロテスタント系王侯貴族と婚姻を繰り返し、ほぼ閨閥関係になりました。それが一世紀前の話。
今では、そこからさらに婚姻が進んで、トップに君臨する英王室とユダヤ金融貴族の融合にまで進んでおり、両者はほとんど一つのグループになりつつあります。
イスラエル建国は「中のユダヤ」が主導して、英国を動かし、実現したものです。
ですから、英・米・イスラエル・サウジなどの国を背後から支配しているのは、同じグループに属する連中なのです。他の英語圏国家も同様です。
日本にとって、第二次大戦とは、実は「彼ら」との戦いでした。
もっといえば、やや複雑で、天皇・宮中・財閥・外務省は彼らとパートナーシップにあったために戦いたくなかったのですが、陸軍と大衆右翼に主導権を乗っ取られて、彼らに引きずられる格好で、天皇以下も開戦と戦争協力を余儀なくされました。
で、敗北した日本、もっといえば天皇・国体は、彼らに服従を誓いました。私の推測ですが、スイスにあった天皇家のプライベート資産は没収されたと思います。
超国家権力は「また反抗したら、こうだぞ」という意味を込めて、1948年12月23日の明仁皇太子(現今上陛下)の誕生日に、A級戦犯を絞首刑にしました。
戦争になったらイランはサウジの石油施設を直接攻撃する!
そして今、彼らが叩き潰そうとしているのが「服従しない地域大国イラン」。
もっといえば、イランのバックにいるのはロシア。
これは「イギリスとロシア」また「ユダヤとロシア」という歴史的な宿命の対決の代理戦争であり、第一ラウンドでもあるわけです。
英露対立はナポレオン戦争後から。ユダヤ・ロシア対立は、千年前に、本物のユダヤ人が大量入植して中世シオニズムを実現しようとしたハザール国を、新興ロシアがぶっ潰してから。「ユダヤ王国→ローマ帝国小アジア地方→黒海北側」と移民してきた集団なので、アシュケナジーには「偽ユダヤ」もいるが、ユダヤ王国にルーツのある人もいる。
「カザール・マフィアは偽ユダヤ人だ」とか、そんな単純な話ではない。
だから、私は「ユダヤ・ロシア千年戦争」と個人的に呼んでいる。
要は、今度のクライシスは、「ホルムズ海峡封鎖」とか、そんなレベルじゃない!
アメリカやイスラエルがイランと開戦したら、サウジも参戦し、
対するイランおよびシーア派武装組織が、敵国サウジの石油施設を遠慮なく攻撃しまくるという話なのだ!
つまり、サウジとイランは互いの石油施設とタンカーを潰し合うのだ。
でも、アメリカは石油を自給できるから、平気。
トランプは、へのへの河童。「イスラエルのために!」と派兵しまくる。
対して、日本経済は戦後最大のピンチに立たされる。
まず、言った様に、戦後、超国家権力の「服従国」になったから、英・米・イスラエル・サウジの「連合国」側に、否応なく立たされることになると思う。
そして、当初は、トランプから「自分の船は自分で守れ」と言われ、有志連合に参加することになる。サウジとイランが互いを攻撃し合い、船の航行どころではなくなったら、今度は「自分が使う石油は自分で守れ」などと突きつけられることになる。
そして、日本は中東の海と地とに自衛隊を派遣することになるだろう。
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