さて、前回から続く。
進次郎が特別扱いされ、「総理コース」を用意された理由の一つは“論功行賞”だろう。
「第二次ロックフェラー政権」のパパ小泉が、世界支配層的に「よくやった」と、お褒めにあずかったのだ。忠実なる臣下だったその褒美として、「おまえの息子を将来の日本の最高権力者にしてやってもいい」という裏事情なのだろう、たぶん。
小泉一族はもともと「表」と「裏」の境界に位置していた。小泉組は横須賀港湾の「土木人足業」を生業としていたが、これは神戸の山口組とまったく同じである。
ただし、半裏から表のコースをうまく駆け上がったのも事実。
立志伝中の人物、純一郎の祖父の又次郎(またじろう)が小泉組を起こし、そこから地元市議、国会議員へと成り上がり、最後には内閣入りまで果たした。
そして終戦後の公職追放の際、GHQの眼鏡にかなったのである。
なぜGHQは小泉組の親分に目をつけたのだろうか?
あと、横須賀が地盤のヤクザ小泉家が重宝された理由。
それも戦後の闇に関わる。アメリカは日本を占領する上で、首都東京をいつでも軍事的に制圧可能な要衝を探して、押さえることにした。
そのポイントが二つ。
一つは、首都の制空権を担っている横田基地です。
そしてもう一つが、制海権を担っている横須賀港です。
横須賀とは何なのか? それは東京湾の入り口です。
だから、入り口を封鎖したら首都圏の3千万人の日本人が干上がる。人質に取っているとも言える。
だから、アメリカにとって、横須賀が重要なのであり、第7艦隊の母港であり、そして手下の日本人をお守り役として置いているわけです。
つまり、日本支配のための「現地人協力者」として抜擢されたわけだ。
今、同じ暴対法下にあって、山口組は追い込まれて分裂しているのに、小泉家と繋がる稲川会が安泰なのも、そんなところに根があると思われる。
というわけで、港町の顔役が、孫の代(純一郎)には総理大臣を生んだ。
その息子の進次郎ともなると、生まれながらのエスタブリッシュメントである。
私はふと、小泉家がケネディ家と似てきたように思える。
本当は超国家権力の手下クラスでしかなかったケネディ家
米メディアはしばしばケネディ家が同国における王朝的存在であるかのように取り上げるが、それはおそらく真の王朝的存在が隠れ蓑として利用しているだけだと思う。
ケネディ家もまた成り上がりだ。しかも、アイルランド移民でカトリック。
真の支配者にしてみれば、「たかだかアイルランド人の、植民地の成り上がり」である。裏では「ケネディ家が王朝だって?」と腹を抱えて嘲笑っているはず。
ジョン・F・ケネディの父ジョセフは、ハーバード大学在学中からずっと差別に苦しんでいたようだ。当時は、白人であっても、イギリス系やドイツ系のプロテスタントでないと低く見られた。ジョセフは出世のために反社会勢力とも結びついた。
ジョセフは株式のインサイダー取引により、大富豪になる。1929年のNY株の大暴落の際には直前に売り抜けている。これはバルークなどの超権力者も同様。
1920年から1933年までの禁酒法の時代には、マフィアと組んで酒の密輸をやり、さらに資産を増やしている。禁酒法の裏で暗躍していたのが、英大貴族とユダヤマフィアのコンビ。つまり、ジョセフは彼らの手下をやっていた。そもそも彼らがアメリカ庶民を食い物にするために禁酒法なる珍法をうまくごり押ししたのが真相かもしれない。
メディアや映画界が、アル・カポネなどのイタリア系マフィアにばかりスポットライを浴びせるのも、真相から目を反らせるためとも推測される。
ただ、ジョセフは、全米有数の大富豪になっても、世界支配層のパシリをやっても、FDRを資金面で支援しても、決して自分が「支配者クラブ」の正式なメンバーにはなれない現実を悟ったようだ。ハーバードの学生時代に感じた「出自の壁」は、その後も、どれほど金を儲けて、どれほど有名になっても、彼につきまとったらしい。
ジョセフは金の力でせいぜい駐英大使のポストくらいしか手に入らなかった。
しかし、現地で本物の英貴族と知り合い、また息子たちには貴族的な生活をさせてやることができた。さらに、長年の忠義が認められて、息子を将来の大統領候補にすることを許されたようだ。むろん、当選しても「手下」であり続ける大前提で。
ところが、ジョン・F・ケネディと弟のロバートは、影の政府がアメリカを支配している異様さに気づき、「己の意志」を発揮して、次第に統制から外れ始めた。
目付け役のキッシンジャー国務長官を追放し、ベトナムからも手を引こうとした。
「手下の分際で」とか「約束が違う」と考えるのが、雲の上の連中である。
ケネディ大統領の抹殺は300人委員会のじきじきの決定だと言われる。
かくして、世界支配層に逆らったジョン・F・ケネディは「公開処刑」された。
「裏切り者進次郎」が暗殺される日
さて、なぜこんなエピソードを書いたか、お分かりだろうか。
将来、進次郎が総理になることがあれば、彼もまた板ばさみに会うだろう。
この点で彼の親父の純一郎氏は非常に鈍感なところがあり、そのせいで何も悩まなくて済んだが、私の見るところ、進次郎ははるかに鋭敏かつ繊細な神経をしている。
しかも、日本人全体が少しずつ目覚めつつある。大東亜戦争の真の意味と、そしてそれがまだ終わっていないという真実を、漠然と理解しつつある。
私の祖父は日本軍将校として戦死したが、そういう身内を持つ者はなおさらである。
これから超国家権力と日本の真の国益はますます乖離していく。
この辺に対する見方は、私がよくけなす(笑)左派やリベラル派のほうがまともだったりする。というのも、日本の体制が世界支配層の従属下にあるため、それに抵抗している勢力が必然的に反体制的な日本人の側につき、情報等を支援しているからだ。
保守派が友好国と信じている英米の背後にいる連中を、私は許せない。かといって、左派によくあるように、反米のあまり中ロに寄りかかる真似もしたくない。
私はあくまで「真日本派」でいたい。
“進次郎総理”が実現した暁には、いずれ、日本国を取るか、ご主人の命令を取るか、選択を迫られる時が来る。彼は簡単に国を売り飛ばす人間ではないはず。
そして日本を取れば、政治的にか、物理的にか、暗殺されよう。
アメリカとその国民を取ったジョン・F・ケネディのように。
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