いやあ、笑った、失笑した、冷笑した、爆笑した。
もうすでに話題になっていますが、鳩山由紀夫が憤りのあまりこんなツイをした。
急速に発展する中国だが道徳心を養わないと行けないシーンに遭遇した。SF空港で我々の後ろからエスカレーターで降りて来た写真の男性が、カートに荷物をいっぱい載せ、大きなトランクが転げ落ち息子の嫁を直撃したのです。幸い怪我はなかったのですが、彼は血も出ていないと一切謝らず立ち去った。 pic.twitter.com/zzTYmj8kqg
— 鳩山友紀夫(由紀夫)Yukio Hatoyama (@hatoyamayukio) August 13, 2019
「急速に発展する中国だが道徳心を養わないと行けないシーンに遭遇した。SF空港で我々の後ろからエスカレーターで降りて来た写真の男性が、カートに荷物をいっぱい載せ、大きなトランクが転げ落ち息子の嫁を直撃したのです。幸い怪我はなかったのですが、彼は血も出ていないと一切謝らず立ち去った。」
私はこれを見た時、ドン引きしましたよ。
即座に三つの「疑問」を感じた。
第一に、まったくの一般人の姿をさらしていること。
明らかに、彼が特定され、私刑されるよう誘導している。
鳩山一家が個人的に被害を受けたというが、別に相手の罪が公式に確定したわけではないんですよ。総理というより、人間としてどうなんですか。
かの乙武氏も「入店拒否」した店をさらして、私的に罰しようという底意を人々から問題にされて、そのことが彼の転落の一つのキッカケになったことは記憶に新しい。
第二に、まったくの個人的行為を、なぜか「中国」全体の問題へと結び付けている点。
なんで自分が個人的に嫌な目にあった相手がたまたま中国人だったら、それが中国人一般の道徳の問題になるのか、私にはさっぱり理解できない。
同じ経験を何度もしたならまだ分かるが、文章から察するにこれが初めてのよう。
唯一、中国や中国人という属性に対して、鳩山氏が心の奥底で強い民族的偏見を抱いていたと仮定すれば、説明がつく。
普段は己の偏見がバレないように努力していたが、今回は怒りのあまり、その仮面がうっかり外れてしまい、本心が露呈してしまった、というところでしょうか。
第三に、一般の日本人と、身内が被害を受けた時の、あまりの態度の違い。
鳩山由紀夫氏といえば、中国の工作船が日本の領海を侵犯して海上保安庁の巡視船に危険な体当たりをぶちかまそうが、韓国が日本に対して罵倒や嫌がらせを何十回と繰り返そうが、まったくのこじつけで「相手が正しい、日本が悪い、日本が謝罪すべきだ」という発言を繰り返して人々を苛立たせてきた政治家として知られています。
今回の韓国のホワイト国除外でも「安倍ガー」に終始。
私は、彼が「友愛」と称する、近隣諸国に対する卑屈な奴隷的姿勢は、よほど筋金入りの強固な信念なんだなと、ある意味感心してきました。
ところが、自分のファミリーに対して、たかだか一個人が過失でトランクをぶつけたという程度のインシデントで、半世紀以上にわたる自分の政治信条をかなぐり捨てた。
しかも、国民から選ばれた政治家であり、元総理ですから、そういう公私の逆転が余計におかしいわけです。私憤は抑え、公憤に生きるのが「政治家」ではないのかと。
やっていることが逆じゃないかと。
中国に道徳を説くのなら、なんであの国が日本に卑劣な嫌がらせをやってきたときに、身体を張って主張してくれなかったのかと。
ま、実際は、自分がモラルを掲げて裁いている相手と、中身は同じだったということ。
かつてマルコムXが見抜いたリベラル白人の偽善そのままです。
そして、偽善にまみれたこの国の左派・リベラル派を象徴するような出来事でした。
以下、人々の反応も面白かったので、一部を貼らせていただきます。
みなさんの反応
おやおや、何の責もない中国人に罪悪感を抱かせ、謝らせている。
というわけで、私の結論。
「トランクの転げ落ちる先にいた鳩山一家が悪い。息子の嫁に体当たりされたトランクの中身のほうが心配。よって被害者はトランクとその持ち主の中国人側」
鳩山の振り回す近隣諸国との友愛理論に基づくと、こういう論理になるはず。
だから、皆さんもおっしゃっているが、
鳩山由紀夫が得意の土下座をすれば済む話ではないかとw
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