日本は第二次朝鮮戦争で局外中立を!

オピニオン・提言系
出典:North Korea fires missile, South Korea says - CNN.com




さて、これまで、北朝鮮による核ミサイル攻撃の現実性、対北戦争を影から使嗾するユダヤ勢力の存在、日朝開戦後および終戦後に在日朝鮮人を待ち受ける厳しい境遇、といった危険なテーマについて私なりの考えを述べてきた。

ただ、私が本当に訴えたいことは、つまるところ今回の見出しに集約されている。すなわち「頼むから日本は局外中立してくれ」ということ。

現状は以下に説明した通りである。

安倍総理は昨年「朝鮮半島域内で集団的自衛権を行使しない」旨の答弁をしたが、これは当該地域へ自衛隊は派遣しないという意味であって、後方支援や米軍協力ならばすると総理自身も明言している。(略)要は半島有事の際に日本は中立国ではないのだ。それどころか、米韓に対する極めて積極的な支援国・兵站基地へと早変わりする。(略)自衛隊だけでなく、地方自治体や関係する民間も含めた、およそ国を挙げての支援体制が立ち上がる予定になっている。北朝鮮としては、戦争になれば、この後方支援をかく乱する必要に迫られる。実際、それゆえに日本も攻撃するぞ、テロをするぞと、以前から明言している。

日朝交戦で在日朝鮮人は「人民軍兵士」身分へ移行か?
さて、昨今の北朝鮮問題に関する続き。専門家とメディアが触れたがらない第一の要素が「ユダヤ」。今回は「第二」である。私は専門家より一歩先へ進んで、すでに戦中・戦後を見据えている。端的にいえば、1・日朝が戦時下に入ると、在日朝鮮人が「北朝鮮兵」...

言ったように、2017年のヒラリー・クリントン新政権の成立をもって第二次朝鮮戦争のカウントダウンが始まる。ただ、戦術核搭載のバンカーバスターで先制攻撃でもしない限り、米韓軍はファースト・ストライクで金正恩を撃ち漏らすだろう。すると、戦争自体は初期の空爆で雌雄が決するものの、断末魔の金正恩は自殺的な報復を命ずるだろう。これは「危険人格のボンボンが、ある状況下に追い詰められた場合、どういう決断に出るか」という、単純な心理学のゲームにすぎない。かくして、韓国は核攻撃を受ける。日本が核攻撃を受けるか否かは五分五分である。受けるとしたら神奈川や沖縄だろう。

果たして北朝鮮は私たちにとって戦争しなければならないほどの敵だろうか?

今日、まるで日韓が北朝鮮という共通の敵を抱える同志であるかのような錯覚が振りまかれている。こんな馬鹿な話はない。あえて言えば、どちらも日本の仮想敵国ではないだろうか。むろん、だから戦争しろと言っているのではない。ちょうど中ロを仮想敵国と認識した上で何とかうまく付き合っているように、彼らともそうすればいい。

たしかに、北朝鮮が(一説によると)数百人もの日本人を拉致して未だに監禁しているのは許しがたい犯罪だ。しかも、こういう卑劣な対日テロの片棒を担いできたのが朝鮮総連である。だからこの連中は正真正銘のテロ組織なのだ。しかしながら、これは関係断絶・外交衝突の事由であっても、国同士の戦争をやる動機としてはやや弱い。

対して、韓国は違う。国の死活と正統性の掛かった問題だ。一方、米・ユダヤについてはこれまで説明してきた通り。あちこちから恨みを買っている彼らは、反米・反イスラエル国家に北朝鮮の核・ミサイル技術が拡散する事態をとりわけ恐れている。この三者には北朝鮮を叩く十分な動機と、潰すことによって得られるメリットがある。

対して、私たちには、北朝鮮と直接的にも間接的にも戦わねばならない本質的理由はない。

政府・識者が言わない戦略次元でのミサイル防衛策

と言うと、日本もノドンミサイルで狙われているではないか、と反論する人もいよう。だが、これは因果関係が逆さまだ。韓国の後見人たる米軍が日本国内にたくさんの基地を構えている。しかも、半島有事の際は、日本も米韓軍の兵站基地をやる方針だ。つまり、わざわざ日本のほうから北朝鮮軍の標的になっているに等しい。

仮に在日米軍がすべて撤去した上で、なおかつノドンミサイルで狙われたとしても、それは日朝の戦争にならない限り、発射されることはない。第二次朝鮮戦争中ならば、なおさら「中立国日本」に対して撃つ理由がない。このロジックがお分かりだろうか。

独裁者だろうが何だろうが、理由のない行動はしない。人間は必ずしも合理的な行動を取るとは限らないが、それでも「理由のない行動」は取らない。その可能性はゼロではないかもしれないが、無視してもいい。動物ですら、理由もなしに行動しない。

仮に日本が局外中立した場合、北朝鮮が日本にミサイルを撃つ理由がなくなる。逆に攻撃してはならない理由のほうが生じる。なぜなら、戦争中に中立国をミサイル攻撃して、わざわざ敵を増やす馬鹿はいないからだ(*ここでサダム・フセインが米イラク戦争中にイスラエルにミサイルを撃った事例を持ち出す者はよく背景を調べるように)。世の中に「狂気の独裁者」は実在するかもしれないが、ここまで低脳な独裁者はいない。

つまり、局外中立は、日本にとって、危険な北の核ミサイルに対する戦略次元の対策でもあるのだ。そういう有効な選択肢があるのに、政権レベルでは論外扱い。それどころか、メディアまでもが「日米韓の連携強化」にしがみつく。これに意義を唱えるのは左派・右派の中でも一部。つまり、両派とも大勢はこの常識を疑いもしない。

みんな、どうかしているんじゃないのか。

いや、こういう言い方はよそう。ただ、この前提から見直してみるべきではないだろうか。そうやって、タレントの不倫の十分の一の熱意でもいいから、社会として議論して、局外中立のデメリットとメリットを洗い出して、秤にかけてみたらどうなのか。

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