みなさん、トットルー。
ひさしのブリ~。
私は現在「オペレーションGK」を遂行中であるが、ブログに手が回らないのはそれだけが理由ではない。とにかく邪魔や雑用が入ってスケジュールが遅滞する。
こんな時は、セコセコした時間捻出ではなく、あえて逆のことをやるべし。
つまり、時間を贅沢に使ってみて、心に余裕を持たせる。
最初、溜まっていた「見たい映画」を見始めたが、ハリウッド版『ゴジラ』をはじめ、どうもつまらないものが多い。期待はずれで、かえって時間を無駄にしてしまった。
そんな時、ふと思い出したアニメがあった。
『Steins; Gate 0』(シュタインズゲート・ゼロ)である。
あの『Steins; Gate』の続編というか何というか、「別の世界線」編なのだが、この辺りの説明は、この作品をまったく知らない人には難しい。
それは今から5年前。
MXテレビだった気がするが、『Steins; Gate』の再放送をやっていたので、この作品のファンだった私は、懐かしい思いで再視聴していた。
それで例の「23話事件」にリアルに遭遇してしまったのである。
というと、この作品を知らない人にとって、益々何のことだか分からないはず。
Tutturuuuu! 気にするな。
四の五の言ってないで、まずは『Steins; Gate』を見るがよろし。
もともとは2009年発売のXboxのゲームであるが、私みたいにアニメしか知らない人のほうが多い。ゲーム版は複数エンディングがあるが、アニメ版は一つだ。
「23話“事件”」とは下の場面のことだ。
たまたまリアルタイムで再放送を見ていた私は「あれ!?」と首を傾げたのである。
たしか、「椎名まゆり」(真ん中にいる女の子)が「岡部倫太郎」(右)にビンタをかまして、励まして、そこからどんでん返しへと向かっていったはず・・・。
ところが、こんなふうに、彼女が岡部をかばって、結果的に甘やかすみたいな形になって、「あの」どんでん返しの名場面へと繋がらず、妥協的に物語が終わってしまった。
作品を見たのはその時の数年前。記憶も確かではない。
しかし、いくらなんでも最後のシーンくらい覚えている。
最初、私のほうが過去と違う世界線に来てしまったのかと疑ったほどである。
すぐに情報収集のため「@ちゃんねる」もとい「2ちゃんねる」を見ると、テレビ番組の実況民の一部で、たしかに騒ぎになっていた。
私の記憶違いではなかった。
それにしても、再放送を謳いながら、最終話で違う結末をぶっ込んでくるとは・・。
これは「第23話(β)」という。予告無しなので私みたいに釣られた者が大勢出た。
はい、ワロスワロス。
いずれにしても、これにより、「あの時、あの行動を取らなかった主人公」による「別の物語」が発生した。それが『Steins; Gate 0』なのである。
シュタゲ風に言えば、ベータ世界線の物語である(たぶん)。
この「ゼロ」を、私はずっと放置していた。
まず経験的に、こんな風にして作られた続編にはろくなものがない、と思っていたからである。元の作品のファンだっただけに、かえって「失望」したくないという想いがどこかにあったのかもしれない。それでずっと見ないようにしてきた。
そのうちに、ほとんど忘れてしまっていた。
先日、急にそれを思い出して、全23話を「一気見」した、というわけである。
シュタゲにまた嵌り、おっさんにして厨二病をこじらせる(笑)
さて、結果としてそれが正解だったことは、今の私の意味不明なテンションをご覧いただければお分かりいただけるだろう。
思わず、白衣を着て、アキバの「ふれあい橋」で「凶真ろう」かと思ったほどである。
女子高生からキティガイだのヘンタイだのと指差されるリスクを承知しながら。
ちなみに作中にこんなヘンタイシーンあり。
(オススメのオスムスメ「漆原るか」・・・のはずが、世界が変わってしまうと・・)
それにしても、主人公「岡部倫太郎」の第一印象のウザさは、半端ではない。
最初に『Steins; Gate』を見た際、危うく2話で投げるところだった。
それくらいウザい、出来の悪い漫才みたいなやり取りだったが、最初の奇妙なナゾが気になったせいで我慢して見続けると、3話くらいから急に面白くなり、またちゃんと理由があってオカリンがあえてウザいキャラと化したという事情も分かってきた。
そこからはもうハラハラドキドキ、結末に向かって一直線(複数の世界線を跨ぐため、この例えが適切ではないのが、またこの作品の魅力なのだが)である。
あと「ツンデレ」が何かを知りたければ、シュタゲの「牧瀬紅莉栖」(まきせくりす・冒頭画像右)を見ろ、ともいう。それくらい絵に描いたツンデレである。
そして「ゼロ」では、クリスティーナのセンパイの「比屋定真帆」(ひやじょうまほ)という、新たなツンデレキャラが登場する。
この辺は、物語作りのテクニカルとして上手だなと感心した。
前回のヒロインとうまく関連していて、新キャラなのに全然違和感なく、物語世界に完全に溶け込んでいて、しかも急速に存在感を増していく。
やはりストーリーもさることながら、キャラ自体の魅力も重要だなと思った。
どんな過去を持っていて、何に悩んでいて、どう克服しようとしているのか、そういうバックグラウンドがキャラの厚みを増し、彼・彼女の行動の動機付けになっていく。
そこが描けていないと、アニメでもドラマでもつまらない作品になってしまう。
ま、見ていない人には、何を言っているのか分からないと思うが。
あと、私的には秋葉原が舞台というのもいい。
アキバは私にとって裏庭みたいなもので、アキバから神保町にかけては、東京で一番好きな街である。バブル崩壊後の、あの広大な空き地が存在していて、リアカー引きがリサイクル屋に出入りしていた再開発前から、あの辺りは馴染みがある。
神田で10年くらい会社員をやっていたこともあるし、当時立ち読みといえば、神保町の三省堂か、アキバの書泉ブックタワーか、どちらかが定番だった。
勤務先のオフィスビルからは、ヨドバシカメラの竣工から完成まで見えていた。
だいたい自宅マンションから、少し時間はかかるが、歩いて行けたのである。
終電とか気にする必要がないから、夜の2、3時頃の、通りのシャッターがすべて閉まっている光景も、よく知っている。
だから、『シュタゲ』に出てくるアキバの場面は、一瞬にしてどこか分かる(笑)。
最初に見た時も「制作者は確実にラジ館のKブックスに出入りしとるな・笑」とか、苦笑いしたものである。牛丼サンボよりも「かんだ食堂」のほうがいいぞ、とか。
ただ、あのメイドカフェだけは行ったことがない。
誰か案内してくれる人募集。一緒にシュタゲろう(笑)。椎名まゆり似だったら、土下座して頼みます(笑)。
さて、時は2020年、現実世界もまた確実に崩壊へと向かっている感がある。
東京都知事がとうとう週末の外出自粛を要請し始めましたね。
私は「シュタインズゲート」を未見の人に対して「そんな時こそこの作品を見よう」と、おこがましくも、アドバイスしたい。何も知らない人は、『Steins; Gate』を見て、すぐにその続編の『0』も見れるのだから、幸運である。
日本のアニメ・シリーズは、もはやフィクションとしては世界最高のエンタメかなと。
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